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〈介護ブログ〉88才の母とハグする   病院のクオリティへの疑問 :3月④

 X医師の診察が終わった夜は、寝ていて腰の痛みが増したとのことで、翌日は一日家にいた。足のむくみにも痛みを感じるという。
 この次の日は(意外にも)腰の痛みがさほどひどくないということで、近所のフードコートにランチに行く。これも今思えばよくそうしていたなということだが、フードコートの席からトイレに母一人で、よろよろしながら、歩いて行っていた。途中で何かあって戻ってこられなかったらどうしようという思いが頭をよぎりながらも、一緒についていくまでのことはしていなかった。
 前回の診察から3日後、B病院でようやくMRIの検査の日がやってきた。痛み止めの筋肉注射をしたことで、MRIの検査台になんとか寝ることはできた。この時の技師は割と丁寧に介助をしてくれた。この間の女性とは雲泥の差である。なぜこんなに対応のクオリティに――しかも基本的な部分の――差があるのだろう。
 それでもやはり、検査終了後、徐々に痛みが強まってきたという。
 30分ほど待った後で診察の順番が来て、MRIの結果「第三腰椎圧迫骨折」という診断が確定する。やはり骨折だった。腰椎が半分ほどつぶれているのがわかる。まだつぶれきってなく、今後さらにつぶれていくらしい。その間、今の痛みが続くとのことで、何とも言えない暗い気持ちになった。
 治療は、手術はせずにコルセットで対応するとのこと。手術は本当に最後の手段だという。とにかくコルセットをして、腰を動かさないようにして、2・3ヵ月待つしかないということを強調された。母の年齢を思えば、何にせよ手術というものはしない方が体にも、精神的にも、いいだろうということは納得がいった。痛み止めの注射をしたり、薬はないのかと聞いてみたのだが、痛み止めの注射はやらないということだった。母が20年位前に背中を痛めた時に痛み止めの注射を定期的にしていたというのを聞いていたので、その話をすると、今はやらないんです、と返答された。 
 それだけだった。

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