声かけ一つで世界が変わる-視座の世界-№.18
心には1〜9つの視座と呼ぶ、眼差しの力があります。
性格傾向とも扱われ、性格のタイプによって「コミュニケーションが成立する関わり方」があります。
「そんな言い方なくない?」
と、思ったことはないですか?
声のかけ方一つで、相手は身構えたり、返事くらいしてもいい筈なのに、無視されたりしたことありませんか?
相手の性格タイプが、視座の1〜9つのタイプに分類されるとするなら、性格傾向に合わせた関わり方にトライしてみると、案外、相手は受け入れてくれたりするものです。
①功労者タイプの性格
一番が好きな負けず嫌いのプライドの高い功労者タイプは、敬う姿勢がないと不愉快になりやすいものです。「〜していただけないでしょうか?」と、へりくだったり、尊重する姿勢を見せないと、言うことを聴いてくれないことさえあります。
丁重に扱えば、話を聞いてくれたりするので、伺いを立てながら話しかけてみてください。
②善悪者タイプの性格
奉仕精神旺盛で、相手を優先しては自分を控えさせて我慢してしまう善悪者タイプは、「一緒に過ごしたい」という気持ちがある為、離れたり、嫌われたりすることが辛く感じるタイプです。相手に合わせたいけれど、自分の願望も叶えたい為、様子伺いとして「一緒にやりません?」と、共に行動したい姿勢を見せ、嫌われてない確認が出来ると喜びます。
③気調者タイプの性格
専門的なことが好きで、自分の世界を持っているマイワールドのマイペース型の気調者タイプは、特別感が好きなので「あなただから」「あなたにしか」「この話はあなたにこそふさわしい」など、持ち上げる関わり方をすると喜びます。興味あることしか関心がないので、その自分の興味に関心を持ってくれることは、この上なく喜べるので、相手に合わせる関わりが良いです。
④無空者タイプの性格
無空者タイプは、馴染むこと、溶け込むこと、現場の状況を瞬時に判断して必要なポイントに助っ人や、欠けた部分を補ったりするなど、役割を果たす事への使命感に燃えているので、状況が見えていることが大切です。それ故に相手の時間を奪ったり、作業中など邪魔にならないかを確認する必要がある為、「お時間空いていますか?」など、自分の要件を挟んで構わないかどうか? それを確認してから話し始める手順が大事になります。
⑤精神者タイプの性格
精神者タイプは、一人でいることが平気で、自分を観察して研究するところがある独立独歩です。「他に頼るところがない」といった切羽詰まった感や、行き詰まり感のある人からお願いされると、断れなくなるタイプです。それ故に、「〜してくれませんか?」という尋ね方を受けると、「他に選択肢がある聞き方だよね?」と分析してしまう為、断られてしまうのは「余裕の有無」を判断するからです。
⑥安定者タイプの性格
安定者タイプは、明るく楽しいこと大好きな感覚派です。フィーリングを大事にするので、スキンシップなどのハイタッチや、リズム感あるノリで関わってくる人に対してでしか心を開けないところがあります。「ぃよう!」「ノッてる?」など、ハイテンションで、感覚重視で形式にこだわらないことで、親密さをアピールしてくるので、同じタイプでないと相容れないところがあるタイプです。
⑦熟知者タイプの性格
熟知者タイプは、真面目で思慮深く、礼節を重んじ、失敗を許さないところがあったり、段取りなど計画通りに進まないと気が済まないところがあります。作法や上限関係を守るなど「〜してもよろしいでしょうか?」「〜すみませんが、お時間、5分ほど取っていただけないでしょうか?」と、懇切丁寧さのある主張する内容も加味して、相手が判断したい情報を提供する気遣いがあるかを見るタイプです。
よく勉強し、相手を立てている言葉遣いなど「出来た人」を好みます。
⑧発明者タイプの性格
発明者タイプは、仕掛けることや、事が起きてくることを好むところがあり、想定外や、計算外の予期せぬ事を楽しむ性格です。単刀直入で説明を求めず、命令形でズバッと何をしたらいいか「命じてくれ!」と願うタイプなので、「〜しろ!」と言われ、「はい!」と了解する関係を好みます。御託を並べたり、理由を求めなくても「信じている」とするのが特徴としてあり、命令に応じるか、応じないかで相手が信頼を寄せているかどうか判断するところもあります。
⑨親近者タイプの性格
親近者タイプは、全てを掌握し、考えることなく与えられておくことから始めないと、身につかないタイプです。「少しは自分で考えたら?」と思わず、「全部、毎回指示して教えてあげると出来る」としたタイプなんだと解れば、付き添って「教え続ける」という手間をかけた方が、結果習熟が早いとなるタイプです。全部の作業指示がわかりたいのは、納得して合点が行かないと、上手く行動が機能しないからです。親近者タイプは平和を愛するので、否定的な指示など受けると混乱して固まり、何をしていいか判断がつかなくなるものです。
※上記と同じ表です。
おさらい
自分から相手に話しかける時、問いかけ方によって、コミュニケーションが成立する場合もあれば、失敗する場合もある為、成功する時の一覧表です。
視座の性格別により、話しかけ方で、コミュニケーションしてくれるかどうか、確率が変わると思ってください。
声のかけ方ポイント、立ち位置、感じさせ方という要素を踏まえると、少なくとも相手がポジティブな精神状態であれば、コミュニケーションは成立すると思います。間違ったアプローチをすると、ネガティブな心理に陥ることもある為、相手の性格タイプを推察しておくことは重要なこととなります。
心の傷は、この視座に基づく性格タイプに合わないミスコミュニケーションを繰り返した結果、修復不可能な心の闇を作り出している可能性があると知っておいてください。そのタイプにあったコミュニケーションをすると、苛立ちも収まり、仲良くする道も開けるので、「視座」について興味がありましたら、フォローをお願いします。
この視座からもたらされる心の傷を、リーディング心理学では癒やして行くものです。