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「損得の経営」&「尊徳の経営」 二宮金次郎像が撤去されて失ってしまうもの

昨日は、ホワイトデーの買い出しに行きましたが、移動中の電車で、月刊誌「致知」の最新号を読んでいました。

4月号から、世界に誇るべき偉人の生涯として「二宮尊徳」の連載が始まりました。
二宮金次郎というと、「薪を背負って歩きながら本を読む姿」を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。私の母校には、二宮金次郎の銅像はなかったので、生では見たことがないですが、皆さんの母校にはありましたでしょうか?

どうやら、この銅像が全国の小学校から撤去されているようです。

その理由が、
「歩いて本を読むのは危険」
「歩きながらスマホを操作する行為を肯定しかねない」
という保護者からの声によるものとのこと。

実は、二宮金次郎は歩きながら読んでいたというのは誤解のようで、歩きながら、書籍の内容を暗唱していただけのようです。

致知の連載の中では、表面的な理由だけで撤去されてしまい、二宮金次郎像を使って彼の偉業を伝えることができないことが教育者として問題だと指摘されています。
銅像は思い浮かぶけど、実際に何をした方なの??と問われると分からない方も多いのでは。かくいう、私もそうです(汗)

会社の経営計画書に「尊徳の経営」「損得の経営」の考え方が書かれており、お客様に経営計画書の作成支援をする際も、Profit&Loss(売上や利益)だけを追求するのでなく、尊徳・利他・まわりの幸せなどの要素も考えていただきながら、作っていただいていますので、尊徳の根源について連載を通じて、しっかりと吸収していきたいと思います。

今回の連載で気になった箇所をメモ。

・二宮金次郎は江戸後期の農政家であり思想家。金次郎は幼名または通称で、本名は尊徳。
・農家に生まれ、苦労しながら没落した家を再興し、その手腕を買われて諸藩ならびにおよそ600もの村を復興。農業問題でも財政問題でも、彼にかかれば解決できない問題はなかった。
・復興の裏には、徹底した実践主義&合理主義共同体意識を高めて財政再建や産業振興を進めていく合理的な実務家。
・財政再建に取り組む上では、経済力に応じた消費支出限度(分度)を守り勤勉倹約し、倹約して生まれた余剰を社会のために提供するという報徳思想
・二宮尊徳の偉大さに気づき、1円札の肖像画に選んだのは、日本人ではなく占領軍(GHQ)
・ひたすらに世の安寧を願う無私の人生であったにも関わらず、生前には報われることがなかった。徳をもって徳に報いようとした彼に対して、周囲はあまりにも忘恩であった。

参考「致知 2024年4月号」

さて、話はホワイトデーの買い物に戻りますが、デパートで予約した商品を待っている際に、椅子があったので、子供は本を読みながら待っていました。そこまでは、最近ではよくあることなのですが、

その後、商品を受け取って、エレベータに向かう際に、
ふと子どもを見ると、歩きながら読書をしているではありませんか!!
エレベーターに乗ってからも読もうとしていたので、「危ないし、まわりの方にぶつかって迷惑かけてしまうかもしれないから、あとでゆっくり読みな」と言いつつも、心の中では何だか嬉しくなりました。

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