#2 ビッグ・サイクルの「興隆期」に必要な要素
【レイ・ダリオ 書評】#2
前回は、ビッグ・サイクルについて取り上げて、どんなものでもサイクルがあり、何かが破綻するという「想定外」を「想定内」にしておくということを考えました。
このビッグ・サイクルですが、過去500年間の主要11大国(特に準備通貨を発行したオランダ・イギリス・アメリカ+中国の4つの最重要帝国)の盛衰の歴史から、3つのフェーズが起きていると書かれています。
プロダクトライフサイクルに近いイメージですね。
導入期→成長期→成熟期→飽和期→衰退期
面白いのが、それぞれのフェーズの特徴が書かれていることです。これを国や組織に当てはめて考えると、自分がどの状態にいるのかを客観視できる視点を得られそうです。
今日は「興隆期」の特徴について。
会社も同様で、こういったことが大事であり、原理原則なんだなと気づかせていただきました。
仕事で、数多くの中小企業とお付き合いさせていただく中で、いい会社は、やはり下記のようなことが徹底されています。言葉はシンプルですが、実現するにはなかなかのハードルがあります。
・強力なリーダーシップ
・技術教育だけでなく人間的な教育
・ルールを守る、当たり前のことを徹底できる力
・イノベーション(商品力)
・ベンチマーキング(良い点を真似る、徹底的にパクる)
大谷翔平選手を育てた教育の一つである「原田メソッド」に、人を自立させる3原則というものがあります。
私のいる会社でも、この考え方は大事にされて、徹底しています。こういったことが組織、ひいては、国としてのベースが出来上がっていくんですね。
こういった土壌がある上で、さらに「絶頂期」を迎えるにはどんなことが必要なのか、次回見ていきたいと思います。