見出し画像

私が読書をする理由

刺激的な生き方

この一本目の記事では、自己紹介を通してこのブログ目的を綴らせていただきたい。
プロフィールにある様に、現在私はイギリスに在住しているが、その前は日本、その前はタイ、と約3年毎に転々としながら生きてきた。その間に職も同じ周期で転々として今に至っている。
数年先の自分が何をしているのか全く見えない20代を過ごしてきたが、その生き方が刺激的で大変気に入っている。

順応とは流されること

大学卒業直後タイに住んでいた頃は、日本と全く異なる環境に身を置いても柔軟に対応できる、むしろ愛することができる自分の順応性に、多分に満足していた。
しかし一方で、その環境に身を置く自分は何者で、その環境に対しどの様な風を吹き込むことができるのか、といったことはまるで考えていなかった。
川に流れる笹の葉の様に、自分の意思はなくただ環境に流されるだけの存在であったと振り返る。

無知の知

しかし当時の私にその自覚は無かった。
日本人としての生活の中で日本の文化、教養を十分に養い、日本人としての自分が確立されている自負があった。更にはその日本人の中でも、学生生活を終えると同時に海外に自分の道を定めるだけの揺るぎない自己の軸が存在していると思い込んでいた。
そんな私の自己の軸の甘さを自覚する契機となったのが、私のブログの主題である「読書」である。
読書を通して古今東西の「知識」や「思想」に触れることで、自分の持つそれらが酷く脆いものに感じられた。
これまで自己の軸であると考えてきたものには根が張っていなかった、根がないが故にどこまでも自由で順応的であったのだと気がついた。
ただ順応するのではない、その文化の中に埋没しないだけの自己を確立したい。そんな想いをもって読書を始めた。

読書の備忘録

今日までとにかく夢中になって読書を続けてきた訳だが、最近は自己の軸探しという初心を忘れ、読書そのものに夢中になっていることに気がついた。
もちろんそれは、読書への純粋な動機として愛するべきではあるが、読書を始めた当初の目的も御座形にはしたくない。
そこで、読書を通して感じたこと、自己の軸になり得そうなことを備忘録としてここに書き残していきたい。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集