信念が生きる世界を決める
例えば、皆さんも何かを見間違えたり、聞き間違えたりしたことはあると思います。
例えば猫だと思ったら、ただのビニール袋だったとか。
こういった経験は誰でもしたことがあると思います。
しかし、何故そのような現象が現れるのか、あなたは真剣に考えたことがありますか?
1)世界はバーチャル
答えはひどくシンプルです。
私たちの脳は常に頭蓋に収められていて、決して外部の世界と直接接触することはできません。
だから、感覚器官が取得した情報を電気信号に変換することで、ようやく脳は情報を認識することができます。
要は、私たちの見ている世界は最初から純粋ではないということです。
電気信号に変換された時点で、もはや現実と呼べるものは存在せず、ただの情報でしかなくなります。
故に、現実は存在せず、全てがバーチャルです。
(巷ではVRというものが流行っていますが、しかし私たちは最初からVRな世界に生きていることは知らなくてはいけません)。
そして、全ては情報だからこそ、私たちの生きる世界は認識次第で180度書き換わります。
それが『猫だと思ったら、ビニール袋だった』現象です。
「猫を見たから、猫だ!」と認識したのではなく、「猫っぽい特徴を見つけたから、猫だ!」と認識したのです。
この事実が指し示すことは、脳は間違えること。
そして、確固たる現実は存在しないということです。
2)全てが「つもり」
例えば、
お金が無いこと。
自分では成功できないこと。
自分は誰にも愛されないこと。
あなたはもしかしたら、世界とは、自分とは、そういうものなのだと認識しているのかもしれません。
しかし、全てがバーチャルであるからこそ、あなたが生きている世界も、ただの「つもり」でしかないことを理解してください。
全てはバーチャルな世界で、外部から得た情報に、私たちの脳が好き勝手意味付けを施した結果が、私たちの生きる世界です。
貧乏人はただお金が無い「つもり」で生きているのです。
そんな「つもり」で生きているからこそ、貧乏人にはお金が無いのです。
3)リアリティーと現実
何度も言いましょう。
世界とは、全てバーチャルです。
しかし、私たちはそんなバーチャルな世界を、それでも現実だと認識しています。
なら、その基準とは一体何なのでしょうか?
それは、『リアリティー』です。
あなたはリアリティーがある世界を、現実だと認識しています。
もし、あなたがお金に困っていたとしたら、その原因は、あなたが「お金を持っていない自分」にリアリティーを感じているからです。
これは、とても単純な話です。
世界とは、全てバーチャル。
そんな世界で、「幸福な自分」にリアリティーを抱く者がいれば、「不幸な自分」にリアリティーを抱く人もいます。
これらのリアリティーは、信念とも言い換えることができます。
信念とは、漫画やアニメのような格好良いものではありません。
簡単に言えば、それはあなただけの常識です。
「世界とはこういうものだ」という観念こそが、信念です。
例えば、あなたには「コーヒーを飲むと身体に悪い」という常識があるかもしれません。
しかし、「コーヒーは身体に良い」と信じる人がいる以上、(その真偽はともかくとして)、それはあなたにだけ適用される常識でしかありません。
つまり、信念です。
4)信念が生きる世界を決める
私たちは、信念を通して世界を認識します。
そして、脳は信念を補強するための情報ばかりかき集めます。
脳は変わることが大嫌いだからです。
だから、それがどんなに自己に不都合な信念であったとしても、脳はその信念を維持し続けます。
例えば、「自分は不幸だ」という信念を持つ人は、脳はその信念を証明するために、自分が不幸になる情報ばかり集めます。
普通なら、見逃すような些細な不幸もです。
「赤信号になったから不幸だ」
「4って数字を見たから不幸だ」
「隣の女の子に笑われた、不幸だ」
などなど。
終いには、もっと自分から不幸になりに行きます、無意識に。
それが、脳の機能です。
脳の恐ろしさ、とも言い換えることができます。
しかし、逆に言えば、ポジティブな信念を持てば、脳が勝手にポジティブな世界を維持してくれる、とも解釈できます。
幸福な生活も、不幸な生活も、全て信念で決まるのです。
そこには、生まれも、才能も、性別も、何一つとして関係がありません。
勿論、劣悪な環境のせいで、どう足掻いても幸福な信念を育めない人間も、中にはいるかもしれません。
しかし、この情報に触れられた時点で、あなたはその希少なケースの人間ではないはずです。
あなたには、どんな人生も許されています。
幸福になることも、不幸になることも、全部あなた次第です。
他人には一切の原因はありません。
あくまであなたが、どんな信念を持つかで、人生は決まるのです。
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