小さな県のとっておきスイーツ②宝月堂の和菓子

家の近所に「宝月堂」という和菓子屋さんがある。創立明治35年。百年以上続く鳥取の和菓子屋さんだ。鳥取に引っ越してきてから、東京の友人知人や、仕事でお世話になった方々へのお土産品として、とても重宝させてもらっている。

既に女性誌などにも取り上げられるなど、知る人ぞ知る和菓子屋さんのようで、鳥取の人にお土産で「宝月堂」さんを持っていきます、と言ったら、「じゃぁ大丈夫ですね」と言われるくらいのブランドがある。

数年前に店舗も素敵にリニューアルされ、真っ白な外観と真っ白なユニフォームで出迎えてくれる。お店の隅々まで目配りがされている様子が伺え、サービスにも隙がない。お菓子のラインナップも豊富で、美しくデザインされた包装を見るだけで、目移りしてしまう。

今回ご紹介するのは、「天球丸」というお菓子。

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天球丸という名前は、鳥取城の城塞に使われている、球状の石垣の名前が「天球丸」と呼ばれていることに由来して名づけられている。球面の石垣というのは全国でも例がないらしく、歴史的な価値も伝えるお菓子としても、ちょっと気になる存在なのだ。

形は至ってシンプル。まん丸で何の装飾もない。中身は白あんで、こちらも素朴な味わいだ。

でも不思議なもので、何故かちょっと上品な味わいがある。

和菓子を頂きながら、ちょっと歴史に思いをはせてみるのも悪くない。

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キダッチ
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