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駅員の裏バナシ③3割の遺失物

今度こそは本当の落とし物、遺失物のお話。

あらゆるところにある遺失物は記録して保管し、所定の手続きを経て最終的には警察署へ届けることになります。

程度が悪いモノやナマモノは最終電車まで保管後捨ててしまうことも…
今のご時世、頑張れば連絡がつきそうでもいたずらに連絡もできず、そのまま警察署へ流れてしまうものもある中、私は連絡がつきそうなものは最大限努力することにしています。たとえ、ポイントカードとか診察券であろうと手がかりが少しでもあれば向こうの職員さんにお願いして連絡を取ってもらうことも。断られることもありますが、落としても困らないものは限られると思います。そう考えると少しでもなんとかしたくて。

それでも駅で扱った遺失物が持ち主に戻る確率は経験上「3~4割」と案外少ないもの。

車内を捜索して見つけても「行くの面倒だからやっぱり捨ててください」なんてこともよくあります。

探してもらっておいて捨ててくれ…捨てることはできないので所定通りに警察へ送ることになりますが…

頼んでおいて放棄するとは落としたモノにも失礼ですし、頼まれたほうにも失礼だと思うのでやめていただきたいです。

私はこういうときいつも「だったら頼むなや…」と言ってしまいます。

そういう方もいらっしゃる中で、残りの3割の方はお礼の言葉を何回も重ねておっしゃる方も…自分の努力が報われる瞬間です。

モノは大切に、お客様自身で常に気にかけてもらうのが結局は一番の予防策なのかもしれません。

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清水青庸
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