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駅員の裏バナシ⑥隣の駅は外国

このタイトルでピンとくる方はそんなにいらっしゃらないと思います。

もちろん、実際の話ではなく「気持ち」の話。


駅員さんの勤務地

本当に会社によって全然違うシステム。

やることは同じようなものだと思っていたらそれはちょっと違います。

何年ごとの異動を経ながらいろんな駅を経験していったり、その出番によって勤務地が違ったりといったパターンもありますが、前者が多いように思います。

前者の場合、駅員さんの勤務地は基本固定されています。誰かの代わりに仕事をする際に他の駅に出向いて仕事をするという例外イベントもありますが、基本的にシフトで勤務地は決まっています。

隣でも雰囲気は違う

だから、誰かの代わりに仕事をしたり、異動で今までと違うところに勤務しなければならない....前者なら新鮮な気持ちで退屈もしないのですが、後者だとはじめは結構緊張ものです。

それもそのはずで、駅が隣同士でも雰囲気からして全然違うものです。お客さんの立場でも駅の建物はそれぞれ違うし、駅ごとにどんな人が降りていてるのかでも雰囲気が違うので感じ取れるのではと思います。

働いている方も慣れた駅とは違う、仕事の仕方や流れも違ければ、客層まで異なってくる....そう、そこは「外国」

基本的にやること、仕事内容は同じです。ただ、共に働く方々や各駅にある小ネタ、細かいところでは物の置き場所も違ったりして、各駅で作業の時間割も全然違うので感覚を狂わされます。

そこはプロ

ただ、その会社の顔を背負っている以上、そつなくこなさなければいけないというもの。

道案内も慣れていないところでは軽く悩むところ。

地図もありますが、実際に歩いてみると案内しやすいと個人的に思います。

駅の構造も全く同じ駅が少ないくらいなので、それをある程度は把握していないといけない....誰かの代わりに仕事をするときは修業そのもの。

設置されているのは同じ機械でも、調子の良し悪し、クセ(?)とかも入れると結構違うことも多く....さながら言葉も喋れないのに異国に来てしまった感じ。手探りの状態です。

そんな手探りでもなんとかモノにしていく方も多く、そこはプロフェッショナルだと感じます、なんでそこまでそつなくこなせるのか…

自分は内心アタフタしてしまうのでそんな芸当はできません。

見かけ上は冷静なので褒めてほしいくらい。

もちろん、各駅でマニュアルを用意しているところもあるようですが、情報が最新でなかったりするので過信は禁物だったりもして。

マニュアルであっても過信することなかれ…一種のトラップです。

だからこそ異動で違う駅に配属となるのが地味…

いや、かなり恐怖の瞬間です....私のような小心者には。

異動で人生が決まる

といっても過言ではありません。

一度配属されると数年は固定されるので、一緒に仕事をする相方や上司との人間関係がかなり影響してきます。泊まり勤務をこなして、一ヶ月のうち半分は一緒に生活する人達でもありますからかなり重要な要素。

駅によっても忙しさや特異さで「当たり」「ハズレ」は存在するのでこれも重要。異動の重要な二大要素といっていいでしょう。

そこそこに楽しくできるのか、かなり苦労させられるのか。

これで辞めようと考える人が増える期間でもあるみたいです。どの人間も均等な労働ができるようなロボットのような動きはこなせないし、いくら居心地良かろうと何年もいたらマンネリ化は否めませんしでこのクジ要素は必然ともいえます。

なので不慣れな駅員さんが対応に時間がかかっても優しくしてください。

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清水青庸
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