段取りや手探りや(テレワーク2拠点生活)
熱海での暮らしが始まって3週間ほど経ちました。
今回は新しい暮らし方での段取りや手探りしながらのお話を。
毎日、お部屋の温泉に入ってます。
「早く家に帰って温泉入りたい」
と思うようになりました。数十年、朝シャワー派だった私でした。体があったまって、よく眠れます。
温泉はすぐにあったかいお湯が出るときもありますが、なかなかあったかいお湯が出ないときもあります。あせらず待ちます。他の住民の方の利用が活発だと、あったかいお湯が出やすいそうで。なので、冷たい温泉が長く続くときは、今日はみなさん温泉浸かってないのねと想像したり。
伊豆山という熱海の山のほうにある、1960年代建築のリゾートマンションが住まい。私よりもだいぶ年上の建物で、かっこよく、使いやすくリノベされたお部屋です。ビンテージマンションと呼ぶのかもしれません。共有スペースなど、とてもすっきりきれいに整頓されて使われていて、きもちが良いです。住んでいる方は高齢の方が多く、住民コミュニティ主催のイベントもあるようで、いつかおじゃましてみたいなと思ったり。
この数週間で感じたこと。
東京の暮らしは段取りも手探りもいらなかったということに気づきました。
何も考えずにとりあえず外に出ても、何かにありつける。情報が向こうからやってくる。それを選択するのが日々の暮らし。選択のための目利き力が養われます。それがツウと呼ばれたり、かっこ良さだったりもします。時々、選択するのがしんどくなるときもありますが、楽です。
新しい暮らしは段取りと手探りの連続。
新しい暮らしだからというところもありますが、都内→都内の引越しとは全く違いました。
バスの時刻表を見て行動を決めるし、近所にコンビニもスーパーも無いので、今日明日明後日の食事を考えて買い物の段取りも決めます。近隣の情報もまだまだつかめていない。インターネット通信はいまも試行錯誤中。じっとしていては情報は入ってこないので、行動あるのみ。選択するよりつくるほう。情報を取りにいくという感じです。
地域⇄地域の情報収集については、また近々書きます。
『決済ストレスフリー』を徹底していた私も、よく乗る東海バスではまだSuicaやPASMOをつかえないので、30枚つづりの回数券を買いました。財布の中に入れてあって、毎回ピリピリピリッとちぎって使ってます。手のひらの整理券と回数券、風が吹いたら飛んでいきそうで、なんとも心もとないですが、何がどう変われば東海バスはデジタル決済を導入するのだろうかと考えながら乗ってます。タクシーは結構PayPayが使えるのでありがたいです。
生活のことでこんなに考えたのは初めてかもしれない。手が伸ばせるところに何でもある環境だと、あまり考えずに手を伸ばしがち。結果オーライといつも思っていました。それはそれでアリなんですが。
段取りを考えるときに「こういうのは好き・好きじゃない」を考えているのだということも、体験しています。おもしろいです。
そして何より、窓の向こうに広がる、木々や葉、そして海が毎日いろんな表情を見せてくれて、心が安らぎます。
毎朝ベランダに出て、生まれたての朝を浴びる。朝から晩までベランダ窓は開けっ放し。オンラインミーティングしながら、目をふと外に向けて、海や山を無意識のうちに見ていることもあって、最高。視力回復しそう。
先日の、風が強く吹いた日には、木の葉が窓の向こうでたくさん大きく舞っていました。すごい絵でした。
夫の「毎日気分がいい」ということばが印象的でした。
まだまだ、わちゃわちゃしながらの生活ですが、少しずつ形になってきているような気がします。
段取りや手探りを通して、たくさんの気づきに。