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里山整備プロジェクトの立ち上げ方!!

2021年10月10日(日)を第一回目の活動として、里山整備のプロジェクトを立ち上げました。

大原さん裏山整備近隣住民挨拶SNS版.001

田舎での活動に興味のある方の参考になればいいなと思いますので、プロジェクト立ち上げまでに僕がどのような手順を踏んで、山の地主さんと交渉したかを記事にしたいと思います。

活動内容などについて興味がある方は、僕のブログで詳細を発信していますので、よかったらみてください!

里山整備のプロジェクト立ち上げへのステップ

まず初めに、ネットで時々「整備するので山を貸してください」「竹林整備に興味があります、困っている人いませんか?」などの書き込みをよく見かけます。

全く知らない場所で、知らない人の山や竹林を整備するというのは、とてもハードルが高いので、あまりお勧めしません。一見小さな山や竹林であっても、いざ整備をするとなると、とても大変です。

それ相応の準備と心構えが必要ですので、よかったら最後まで記事を読んでください。参考になれば幸いです。

最初のステップ(里山整備のボランティア開始)

遡るのは約5年前です。古民家再生、里山再生を行う団体にボランティアで参加しました。そこで3年ほどボランティアメンバーとして里山の整備に携わっていました。

その間に、狩猟免許(わな猟)取得と、伐木等業務特別教育の講習を受講しました。いわゆるチェーンソーの講習です。当たり前ですが、山の整備をするにはチェーンソーは必須です。狩猟免許は害獣問題にも同時に取り組んでいたので取得しました。

ここでの活動では、個人的なスキルとノウハウの蓄積ができました。そして、同じような志の仲間もできたことも後々に繋がってきます。

これが、最初のステップで僕個人が、里山整備プロジェクトを立ち上げるに至るまでは、まだまだ先は長いです(笑)

第2ステップ(地域密着の若い起業家と出会う)

ボランティアとして活動している際に、地域で企業をした若い経営者と知り合う機会がありました。

そのきっかけが、狩猟を見学したいということでした。猟場を案内したり、くくり罠の仕組みを教えたり、鹿の解体を手伝ってもらったりしました。

狩猟が彼との出会いを繋いでくれたわけです。その彼の活動の一環で、地元学生のとあるプロジェクトに協力して欲しいと相談があり、そのプロジェクトの支援をすることになりました。

彼は地元の学生の様々な活動支援を行っていて、別の学生で竹林整備を行っている方がいるということで、僕は竹林整備にも興味があったので、その学生を紹介をしてもらいました。

田舎で活動することで、どんどん繋がりが広がっていきます。

第3ステップ(竹林整備を行う地元学生と出会う)

田舎問題に関心のある僕は、竹林整備を行う学生さんの活動に参加させてもらいました。その学生さんというのが、僕の活動報告(ブログ)で出てくる「くるり」という団体の代表です。

ここでちょっと偉そうに、ひとつアドバイスです(笑)

僕は、とにかく何か協力して欲しいと言われたら積極的に受け入れます。
そして、人を紹介してもらった場合もただお会いするだけでなく、必ずその方の活動のお手伝いをしながら交流を深めるようにしています。ビジネスマンみたいにアポをとって交渉するようなことはしません。一緒に作業をしながら、色々と意見交換したりします。

すみません、話を戻します。

「くるり」さんは、主に環境問題に取り組んでいる団体です。その一環で脱炭素・炭素固定を課題に竹林整備に取り組んでいます。

「くるり」さんは、三田市内で竹林整備を中心に活動をされている方々と共同開催という形で竹林整備を行っていました。その活動に参加することで、竹林整備活動を中心にされている方々とも僕は自然と接するようになりました。

ここでの活動で、また繋がりが広がります。

第4ステップ(ボランティア団体の解散)

5年前から参加していたボランティア団体が代表の不誠実な対応があり、その結果解散することとなり、僕はそのボランティアメンバーの一部と新たな活動場所を探していました。不穏な空気を感じていて、団体外の活動にシフトするつもりでいたので、解散はある程度予想していたものでした。

田舎にも色々な人がいて、ボランティアの人を騙してお金儲けをする人もいるのだと、勉強になりました。

田舎にも悪い人はいるので気をつけてください。ほんとに。

第5ステップ(三田市の市議会議員さんと出会う)

竹林整備活動を行っている方々の中に、三田市の市議会議員さんがおられました。5年くらい田舎問題(里山整備や害獣駆除など)に取り組む活動をしていたが、その団体が解散になり、新しい活動場所を探しているというお話を、その議員さんにさせていただきました。もちろん、作業をしながらです。

そして、その議員さんの活動地域内で高齢で山の整備ができないという方がたくさんいるということで、その中のお一人を今回ご紹介いただきました。

地域を支える議員さんからすれば、困っている地域の人を助ける。
活動場所を失った僕からすれば新しい活動場所を探している。
高齢で整備ができない地主さんからすれば誰かに整備をお任せしたい。

この3人の利害関係が一致したので成立したお話です。

第6ステップ(里山整備の条件提示)

議員さんにマッチングいただくに当たって、僕は失礼ながらもきちんと条件を提示しました。それは、そこを曖昧にスタートしてしまうと必ず後々にトラブルになるからです。

・あくまでボランティアでプロでは無いので高いクオリティは求めないでほしい
・整備費用はいただかないが、活動費用捻出のために廃材を有効活用する
・タケノコ、山菜など山の恵みはいただく
・活動のノウハウを次世代に継承するため子供も活動に参加する
・都市部から通うボランティアばかりなので車で現地へ入らせてもらう

議員さんに条件をお伝えし、条件に合いそうな地主さんをご紹介いただきました。

まとめ

とりあえず、プロジェクト立ち上げまでを今回は記事にさせていただきました。プロジェクトを立ち上げるにあたって、たくさんの人の繋がりと協力がありました。色んな活動に実際に参加し、そういった繋がりから立ち上げたプロジェクトだからこそ、地元の人達も含めて、今後も色々な人が協力してくれるようになるわけです。

ネットで検索して、一見さん的なマッチングにはこういった繋がりがなく、周りの協力が得られにくい可能性があります。

面倒に思うかもしれませんが、現地に足を運び、一緒に汗を流すことで心が通うことが多々あります。ネットでドライな契約でもうまくいくこともあるかもしれませんが、僕としては泥臭いやり方をお勧めします。

また、もちろんプロジェクトを立ち上げることが目的ではないです。きちんと整備を進めて、田舎問題の解決と、次世代へノウハウの継承というのが僕の目標です。このプロジェクトはスタートしたばかりで、これからが本番です。

皆さんのお役に立てる記事を発信するとともに、リアルタイムで状況報告も行っていきますので、暖かい目で応援いただければ幸いです。

※このプロジェクトに興味がある方は、コメントいただければ来期の活動募集時(今期は募集終了のため)にご案内させていただきます。





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いなかラボ
よろしくお願いします!!いただいたサポートは、田舎の竹林・里山整備、害獣駆除、古民家再生などに使わせていただき、廃材や自然素材、動物の角・革をクリエイターに提供できるようなシステム構築を目指しています!!