田舎生活と狩猟ー海で言う漁師が山で言う猟師という単純な話ではないー
狩猟と聞くと、なんとなく憧れるなぁ、
一度は経験してみたいなぁ、
かっこいいなぁ、
と男性なら本能的な憧れのような感情が
湧いてくるのではないでしょうか。
テレビなどでも、
猟師が特集されることが増えてきたことと、
行政の猟師育成の政策の影響なのでしょうか、
ちょっとした狩猟ブームのような
状態が続いています。
という僕も3年前に狩猟免許を取得しました。
まだまだ新米猟師です。
記事の後半で書きますが、
僕の独自の表現で言うと「駆除猟師」です。
田舎についての記事を書く上で、
狩猟について書かないわけには行きません。
それは、皆さんの認識に多くの誤解があることと、
狩猟ブームのポップさと実情が余りにかけ離れているので、
注意喚起の意味も含めて記事にしていきたいと思います。
余りに複雑なポイントが多いので、
狩猟の記事はたくさん書くことになると思います。
猟師=田舎ではない
正直に言いますと、
猟師というのは田舎でも異質な存在です。
なんとなく、テレビの報道の仕方などの影響なのか
狩猟は田舎に住む人達の活動で、
田舎の人にとっては身近な存在だという印象が強いです。
しかし、例え田舎であっても猟師は異質です。
田舎であってもほとんどの人達は
狩猟というものに関わることはありませんし、
動物を殺める事に否定的な意見も多いです。
そして、どんなに田舎であっても
山がないなど場所によっては、
狩猟対象動物がいない地域もたくさんあります。
また、猟師と言っても実は色々な猟師がいて、
都会に住んでいて趣味として
休みの日に狩猟に行くという猟師も、
ごく普通に大勢存在します。
次の休みに釣りに行く、
スノーボードに行く
というのと同じ感覚です。
次の休みに狩りに行くという感じで
都心から田舎に通うのです。
海で言えば漁師・山で言えば猟師という単純な話ではない
海の漁師と言えば、
魚を獲って生計を立てている人のことを言います。
休日に魚釣りをする人のことは
釣り人やアングラーと表現されます。
そして、魚のせいで町や港に被害があるので
守っていますという漁師や釣り人は
ほぼいないのではないかと思います。
※もしいたらすみません
山の猟師と言えば、
獲物を獲って生計を立てている人はもちろん猟師ですが、
都会に住んでいて休日に山に行って
獲物を獲る人も猟師です。
海なら、釣り人やアングラーと言われる
位置付けの人達のことです。
そして、田畑を荒らす害獣を
駆除する人達も猟師と言われます。
僕は生計を立てている猟師の事を「本業猟師」、
休日に娯楽で狩猟をする猟師を「趣味猟師」、
害獣駆除を目的とする猟師の事を「駆除猟師」
とあえて区別して記事に書いていきたいと思います。
この区別をきちんと理解しないと、
複雑な狩猟業界のことが理解できず、
軽い気持ちで田舎に来たから狩猟やる
となると本当に苦労する事になると思いますので、
ご注意ください。
そして、この立場や目的の違う
3種類の猟師がなぜか「猟友会」という
1つの組織に入ることになります。
※厳密には猟友会に入らない方法もありますが稀です
まとめ
まだまだ、書きたいことはありますが、
余りに長くなってしまうので
ここで一旦まとめて区切りたいと思います。
まずこの記事で皆さんにお伝えしたいのは、
猟師と一言で言っても色々な猟師がいるということ、
その猟師達は猟友会という1つの組織に
所属しているということ。
そして古い体質とルールと人間関係と
狩猟業界の問題も合間って、
とてもゴタゴタしていること。
加えて、猟師として活動するには
とてもお金がかかります。
安易に肉が手に入ると思って猟師になる人は、
やめておいた方がいいと思います。
スーパーで霜降りのお肉を何十キロも買えるくらいの
お金が毎年必要になります。
狩猟の記事は、今後も充実させていきたいと思います。
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