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田舎ビジネスは儲からないから継承されない

なかなか重たいタイトルから始まりました。田舎でのビジネスについて、今日は書きたいと思います。ビジネスといっても、移住を考える人達の生活の足しにという程度の規模のビジネスの話です。

田舎ビジネスの問題。農業なんてまさに、このタイトルの通りですよね。
大変だし、収入は不安定だし、自分の子供へはやらせたくないという年配の農家さんは結構います。

あまりにダークなタイトルから文章が始まると重いので、少し肯定的に言いまわしを変えまして。

田舎ビジネスで儲けるための
仕組みも含めて次世代(子供・孫世代)へ継承していく!!

こういう言い方にすれば、少しイメージもよくなりますね。本当に言いたいことは、こっちなんです。キーワードは継承です。
できるだけ、記事を読んでいただきたいなと思いあえてキャッチーなダークなタイトルで釣らせていただきました。すみません。

ー上手くいっている例ー
SNS活用で農協を通さない直売(直販)農家

農家さんを例に取ると、シンプルで分かりやすいですよね。今までは、農協に卸して手数料を払うことで販売などは農家さんはやらない。一所懸命に野菜を作るだけでした。近年は、SNSが普及して子供世代が親の農業に違和感を感じ始めてSNSを活用して農協に卸さないで自分達で直売(直販)のルートを開拓し始めて利益率を上げる戦略を取り始めました。農家も営業する時代の始まりです。ここで掴まえたお客様をきちんと孫世代まで継承していけば、その農家は代々繁栄していきます。結構、こういう戦略を取る農家さんは増えてきて、農家さんに限って言えば、結構活路が見出せたという感じではあります。では、他の業界ではどうでしょうか??

ー上手く行かない例ー
儲からない田舎ビジネスを継続させて継承する努力
LoseーLoseのビジネス

例えば、狩猟です。実は僕は狩猟免許を持っていて、自作の罠で獲物を捕まえて、止め刺しをして、解体をして、お肉を食べるという一通りを経験済みです。
今も、知り合いの猟師のお手伝いとして時々同行したりしています。
今でこそ、ジビエブームが到来して、鹿や猪のお肉はかなり流通するようになったとは思いますが、それでも捕獲(駆除)された鹿のお肉はかなりの数が自家消費されることすらなく廃棄処分されています。こういった現状を打破したいと思い、猟師仲間と一緒に立ち上げた狩猟団体で、鹿のソーセージなどの開発も進めています。また角・皮もクリエイターへ素材として提供できるような環境を整えているところです。というより、整えようともがいているところです。こういった動きは狩猟業界では割と常識となってきていて、いろんな猟師さんがチャレンジしています。しかしながら、劇的に成功している人達って今のところいないのではないでしょうか。僕達も同様です。では、なぜあまり成功しないのか!?それは、儲からないからです。今のシステムや法律では、儲からないのです。立ち上げた狩猟団体でも、たびたびプロジェクトが停滞します。儲からないから、誰かの歩みが遅くなってプロジェクトがスピードダウンしてしまいます。しかしながら、この儲からないビジネスを少しでも被害を最小限にして次世代へ継承していくことが非常に大事で、将来テクノロジーの進化や法律の規制緩和などで労力やコスト削減がはかれる可能性はあります。今は儲からなくても、継承するべきだともがいていますが、これもなかなかチーム内で上手く機能しません。なぜなら、重ねて言いますが、今は誰も儲からないからです。Lose -Loseなんです。

猟師(お肉・角など素材の提供)・飲食店(仕入れ提供)・お店(仕入れ販売)・クリエイター(仕入れ創作、販売)・素材商品の流通・お客様(商品、作品の購入)

これだけの人達が上手く循環するシステムの構築と、それぞれのマッチングが必要です。将来、子供・孫世代のために、あえて儲からないビジネスに協力してくれる人がどこかにいないでしょうか。例え今は儲からなくてシステムを作り込んで継承していかないと未来はないと思っています。伝統工芸品の世界でも、これと似たような話が聞かれますよね。儲からなくても、誰かがやらないといけないと思うんです。

※儲からない狩猟の話は、いずれ別の記事で紹介したいと思います

ー上手くいきそうな例ー
眠っている田舎資産を掘り起こして
利益に繋げる そして継承する

狩猟の話と比較すると、こちらは少し現実的です。今から話すことも、すでに僕の中では色々と進行形の内容ですし、全国的に成功している例はたくさんあると思います。それは、放置された竹林を整備して、タケノコを採れるようにしたり、廃材の竹をクリエイターの素材として提供したり、竹炭にしたり、有効活用してお金を生み出すサイクルの構築です。実際に、僕も以前は竹林整備をしてタケノコを販売するということをやっていました。今は、諸事情で土地の管理ができない状況となったので撤退せざるを得なくなりましたが、ノウハウは持っています。

詳しいやり方は、また別の記事で書くとして、ここで言いたいのは放置された竹林(マイナス)を整備してタケノコ採取、廃材の活用などでお金を生み出し(プラス)に転じることができるということです。大切なのは、関わる人が全員得をするシステム設計ができるかどうかです。とは言え、それほど難しいことではないです。マニュアル化できる程シンプルで分かり易いシステムです。マニュアル化して、有料記事で発信したいと思っています。興味がある方は、またお願いします。

まとめ

成功例、失敗例の田舎ビジネスの記事を書きましたが、くれぐれも勘違いしないでほしいのは、田舎でビジネスをあてて一旗あげよう!ということではないです。田舎移住を考える上で、田舎問題の解決に取り組みつつマイナスをプラスに転じる活動でALL -WINの状況が作り出せれば、皆さんの移住後の定着に繋がりますし、限界集落の救済になり得ます。少しではありますが、皆さんの収入の足しになるかもしれません。田舎移住を考える人の手助けになればと思っての記事です。

僕の活動の中で重要視していることが、これらのシステムを継承するという所です。所々危険な作業などもありますが、できる限り活動にお子さんを参加させて欲しいなと思っています。ALL -WINのシステムを理解したお子さん達が将来、次世代のテクノロジーを駆使して田舎ビジネスに神の一手を打つかもしれません。SNSで息を吹き返した農家があるように、未来のテクノロジーに期待してシステムを継承することで、田舎ビジネスが前に進みます。みんなで田舎を守り、自分達が住む場所を自分達で良い環境にしましょう!

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いなかラボ
よろしくお願いします!!いただいたサポートは、田舎の竹林・里山整備、害獣駆除、古民家再生などに使わせていただき、廃材や自然素材、動物の角・革をクリエイターに提供できるようなシステム構築を目指しています!!