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都会から逃げるための田舎移住は上手くいかない

田舎移住に憧れる人と言っても、みなさんそれぞれ色々な理由をお持ちかと思いますが、都会の生活が嫌で、会社が嫌でと思って都会から逃げるために田舎移住を考えている人に向けて今日は記事を発信したいと思います。
都会の生活に疲れ、田舎移住を望む人からすると、
夢も希望もないなと思われるかもしれませんが、都会から逃げるための衝動的・突発的な田舎移住はまず上手くいきません。

現地の人のストレートな意見

現地の人に「移住を夢見ている都会の人に対してどう思うか」を聞いた時に、こういう回答をいただきました。

僕の有料記事内で書いた事を一部要約して抜粋します。
https://note.com/rea_jenee_japan/n/nb2b439c72802#IppRt

「都会で上手に暮らせない人が田舎で暮らせるわけがない。田舎の方が不便で、理不尽で、煩わしいことが多い。仕事が嫌だと悩めるだけ幸せだ、田舎では仕事がないと悩むんだ。」

なかなかここまで本心を言ってくれる現地の人は少ないと思います。数年かけて、田舎で活動することで少しずつ距離が縮まり、こういった本音が聞けるようになりました。

田舎では日常的に、近所の人が助けてくれる、誰かが何とかしてくれる、みんなが優しくしてくれる。確かにそういう風潮はあります。でもこれは、昔からずっと住んでいる人同士の信頼や信用の元に成り立っている理論です。地域で産まれた子はみんなで育てる、その結果大きくなっても自分の子供・家族のように自然と手助けをする。場合によっては自分の子供のように叱ることもある。そして育てられた子供は、お世話になった人達が老いたら、次は自分たちが自分の親のように助ける。突然、都会から移住してきて、すぐにこのような信頼関係の中に溶け込めるかどうか、それはなかなかに難しいのではないでしょうか。四方八方で嫁姑問題が発生するのを想像して貰えば分かりやすいかもしれません。

だからこそ、計画的に時間をかけて移住先のリサーチと何度も通って現地の人達とたくさん接する事が必要になります。都会での生活が上手くっていない人程、移住先のリサーチは入念に行うことをオススメします。恋人が夫婦になり、そして家族になる過程と似ていると思っています。

田舎のコミュニティと会社組織は実は似ている

これは都会暮らしも田舎暮らしも、どちらも経験している僕の意見です。
例えば、新入社員は村の子供と同じです。定年間近の上司は、村のご老人です。
右も左もわからない新人時代に助けてくれた先輩が、今や老害と言われ事務所内で大した仕事もせず座っている。でも、昔お世話になったので邪険にはできない。
パソコンが使えず困っていたら、自分の手を止めて優しく教える。なんとなく似たような構図ですよね。

仕事が終われば、上司に飲み会に誘われ深夜まで付き合わされる。上司の武勇伝に大袈裟に相槌を打っていれば、明日からまた仕事を教えてくれる、困ったら助けてくれる。休日を潰して1日草刈りをしなければならない。文句を言わずに一所懸命やれば、お前も村の一員だと言って受け入れてもらえる。
仕事終わりにお酒を飲むか、無償労働で草刈りをするかの違いで、本質はなんら変わりないと思います。

むしろ、働き方改革がわずかでも浸透している都会の方が、田舎より居心地は良くなってくると言えるかもしれません。個人的な意見ではありますが、田舎のこういう風習は、しばらくはなくならないと思います。

まとめ

田舎での処世術は結局は都会での処世術と似ている部分が多いにあります。
大きな括りで一言で表現してしまうとやっぱり「人と人」なんですよね。
都会であれ、田舎であれ時間をかけた信頼関係の構築がやはり必要です。

ただ1つ、田舎と都会で大きく違う点があります。田舎では共存共栄の精神が強いですが、都会では競争意識が強いです。この話は、また今後記事にしたいと思います。田舎コミュニティと会社組織は似ていますが、同じではないです。また、会社選びと同じように、どこに移住するかもきちんとリサーチして選ぶことが大切です。

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