田舎の放置竹林がなぜ問題なのか?
田舎には、原因は様々ですが
放置された竹林がたくさんあります。
所有者の高齢化、怠慢、所有者が亡くなり
後継者不明などというパターンもあります。
竹の成長スピードは凄まじく、
きちんと管理しないとどんどん生息域を
広げて他人の土地、道路、田畑、
山林内にまで広がってきます。
各地で竹林整備の活動は起きているようですが、
なかなか問題の解消とまではいかないようです。
放置竹林はどのような問題を引き起こすか?
1、生息域を拡大し、田畑や近隣の土地を侵食する場合
他人の土地を侵食すれば
もちろん迷惑がかかりますし、
土地にまで侵入していなくても
整備せず竹が密集すると日当たりが悪くなり、
近隣で農業をしていれば迷惑になる
可能性は充分にあります。
また、筍は動物の餌になります。
害獣被害のきっかけとなる可能性があります。
2、山林へ侵食する場合
凄まじい勢いで生息域を広げるので
既存の樹木への影響が考えられます。
また、日当たりが悪くなり本来の草花の
成長の妨げになります。
大きな範疇では、生態系に影響が
出る可能性もあります。
山中で生息する動物の隠れ場所となってしまい、
動物が人里へ接近するきっかけを
作ってしまいます。
また、筍は動物の餌になります。
害獣被害のきっかけとなる可能性があります。
3、道路際へ侵食する場合
電線などに接触する可能性があり危険です。
また、生い茂った竹林の葉が運転手の視界を遮ったり、
倒竹により道路を塞いだりすることもあります。
なぜ竹林は増えたのか?
1、住居の様式が変わり建材としての消費が減った
土壁の需要の減少と、住居の様式化により
建材としての需要が減った
2、田舎の過疎化によって整備する人員が減った
過疎化、高齢化により整備できる人員が不足している
3、資材としても食材としても海外製の安い輸入品が増えた
安い輸入品が流通することで資材・食材としても
国内産の消費が減少した
なぜ竹林は放置されるのか?
1、所有者の高齢化により体力的、
経済的に整備することができない
2、所有者が亡くなり、
後継者がいないことで放置されている
3、元々は竹林ではなかったが、
近隣の竹林から広がってきて対応が遅れた
4、親から竹林を引き継いだが
整備のノウハウを持っていない
5、竹林は所有しているが
都心に住んでいるので手が付けられない
6、整備はしているが
竹の成長が早すぎて追いつかない
竹林整備の課題
全国的に見れば、最近はかなり
整備活動が普及し活発に竹林整備が
行われるようになってきていますが、
まだまだ進んでいるとは言い難い状況です。
竹の成長速度は凄まじく、
毎年整備が必要になります。
市区町村などの助成金で、
一時的に整備が進んでも継続的ではないため、
その場凌ぎとなってしまい
イタチごっこ状態です。
整備で出る廃材の有効活用と
収益化システムが確立しないと、
継続的に整備活動を行うということは難しいです。
まとめ
僕は色々なところで竹林整備の活動に
参加してきました。
そのノウハウを今後は記事にして
纏めていきたいと思うのと同時に、
今後も継続して竹林整備に参加し
情報収集に努めて、
ノウハウのブラッシュアップをし
皆さんに発信したいと思います。