小胸筋×触診
みなさん、こんにちは!
Twitterでは触診Laboとして、発信をたびたびしていましたが
noteではオリジナルの『臨床ノート』と『動画解説』を交えて、改めて分かりやすくお話できればと思います。
その前に改めて自己紹介をさせていただきますね。
僕は2019/12/25時点で理学療法士3年目で、整形外科中心の急性期病院で働いています。
どこにでもいる平凡な理学療法士の僕が、「なぜ触診の発信を始たか」気になる方はぜひこちらをどうぞ笑
小胸筋の触診の概要
上の画像はTwitterにも載せてるものです。
こちらの記事では起始や停止、作用などは敢えて説明していません。触診でお話ししたいところだけをまとめて書いています笑
なので「そういった内容から勉強したい!」って方は、ぜひ解剖の教科書を片手にこちらの記事を読み進めていってもらえればと思います✨
小胸筋の触診ポイント〜骨指標〜
ズバリ...烏口突起ですね!!
停止部でもあるので当たり前じゃんって感じるかもしれませんが、烏口突起って小胸筋以外の筋もつきますよね?
上腕二頭筋短頭と烏口腕筋です。ではここで問題。
烏口突起のどこにそれぞれの筋が付着するのか分かりますか?
もし、すぐにイメージできず答えられなかったなら、こちらの動画で解説しています。
イメージできましたか?✨
解剖学を勉強すればするほど、曖昧な理解ではターゲットとは違う筋を触診・アプローチしている可能性があります。
例えば、小胸筋にⅠb抑制をかけたいとします。そして、烏口突起あたりの軟部組織を軽く圧して反応をみれど...
あれ?変わんないなぁ。この筋にはあまり効果的ではないみたい。
というように、早とちりしてしまう可能性が出てしまいますね。それに抑制をかけるときには、圧する強さや角度も試行錯誤しなければいけません。
だとすると触診ができてるできていないって結果にすごく関係してきます。
骨指標は実はもう1つあります。胸骨角(ルイ角)です。
胸骨角は第2肋骨のランドマークで、第2肋骨と言えば小胸筋が付着する場所でもありますね。
肋骨の触診は比較的分かりやすいので、第2肋骨がわかればそこから3・4・5まで触診。
ここまでをまとめると、起始部の骨指標は胸骨角、停止部の骨指標は烏口突起の基部!
小胸筋の触診ポイント〜収縮を感じる〜
小胸筋って停止部に比べて起始部で触診がしづらいんですよね。
理由は、小胸筋は大胸筋の深層にあって、特に起始部は筋腹が薄いし、大胸筋の胸肋部・腹部と走行が似てるから。
そんなときは筋に力を入れてもらって、収縮を感じとるのが手っ取り早い。小胸筋の作用は肩甲骨前傾・外転・下方回旋なので、
❶肩関節伸展運動 あるいは ❷Lift-off運動
→肩関節伸展運動では肩甲骨の前傾
→Lift-off運動は結滞動作+肩関節伸展運動なので、肩甲骨内転・前傾・下方回旋に加えて前傾の強調を促せます
だから、この2つの運動で収縮を感じやすいです。このときに、胸骨から4~5横指ほど外側に手を当ててくださいね。
筋腹を直接触る
小胸筋は大胸筋の深層だから直接触れないと思ってる方って多いと思います。
で も(ドン!!)
実は筋腹を直接触れるところがあるんですよね〜。それはですね。モーレンハイム三角という場所。モーレンハイム三角は大胸筋と三角筋と鎖骨でつくられる部位です。
なんだかカッコよくないですか?この名前笑
モーレンハイム三角。モーレンハイム三角。モーレンハイム三角。
好きです、この響き笑
話が逸れてしまいましたが、モーレンハイム三角の隙間に小胸筋が出てるんですよね。もし分かりづらければ、ここを触れた状態で肩伸展やLift-off運動をしてもらいましょう。
小胸筋の起始部とは違って、ここでは大胸筋鎖骨部と走行がクロスするような感じなので分かりやすいかなと思います。
まとめ
❶骨指標は、起始部は胸骨角・停止部は烏口突起の基部
❷起始部は大胸筋の走行に近く、停止部は大胸筋の走行とクロスする
❸モーレンハイム三角で小胸筋の筋腹を直接触れる
ライタープロフィール
整形外科中心の急性期病院で働いています。スポーツは陸上競技が好きで、地域の陸上教室でトレーナー活動もしています。
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