#32 音楽機材と私②。〜Gibson/Epiphone編〜
私は現在うつ病で療養中の40代の男性である。
前回に引き続き私の所有楽器に関して紹介していく。
今回はGibson/Epiphone編として3本紹介していくこととする。
Gibson Les Paul Special Faded
現在私の所有する唯一のGibson機のレスポールスペシャルだ。
2006年USA製のやや珍しめのホワイトカラー、これはその中でも塗装が極薄のFadedというシリーズとなる。
見ての通り塗装が薄いため非常にはげやすくなっておりあちこちに塗装はげが起きていてヴィンテージ風のルックスとなる。
ちなみに一番目立つノブ間の大きな塗装はげは最初からで他の個体でも同じようなところがはげていたのでそう入った仕様だったのかもしれない。
こちらを購入したのは20代の前半だったと思う。
たまたま入店した楽器屋で目につき一目で気に入り購入した。
Gibsonではあるが塗装コストの抑えられたFadedシリーズだったのとボディに打痕ありのアウトレット品だったこともありとても安かったのを覚えている。
元々P-90搭載の白のSGに憧れがありそんな私にはおあつらえ向きなギターだった。
ちなみに白SGに憧れた理由は「I'll」というバスケ漫画に出てくるギタリスト朝倉が持っていたのがP-90をP-90を3基搭載したスモールピックガード仕様の白いSGタイプだった。そのSGがとてもかっこよく同じ仕様のものをずいぶん探したが結局見つけることはできなかった。
そんな理由もありこのギターはその日に衝動買いしてしまった。
パーツ類は全てオリジナルで特にカスタムは行っていない。
そのくらい音もルックスも非常に気に入っている一本だ。
ちなみにこのギターには一つ曰くがある。
20代後半の頃だったが自宅に空き巣に入られてしまった。
窓の鍵をかけ忘れた私の落ち度であったが他に特にお金になりそうなものがなかった私の部屋からこのギターともう一本ベースが盗まれてしまった。
すぐに警察に連絡し、運よくシリアル記載の写真があったので被害届も出した。
また知り合いの楽器屋店員に相談したところ盗難楽器の登録ができるらしくシリアルがわかっていれば売りに出た際にすぐに警察に通報できるというものらしい。もちろんそれにもすぐに登録した。
しかしその後ギターは出てくることなく1年近く経過してしまったある日警察から連絡がありギターが見つかったとのことだった。
経緯としては空き巣の犯人が別の罪で逮捕され余罪追求でギターを盗み楽器屋に売ったとのことで見つかることになった。
すぐに警察の方がギターを持ってきてくれしばらくぶりのギターとの再会となった。
ちなみにギターは楽器屋の店頭で普通に販売されていたそうだ。
盗難楽器の登録とはなんだったのか・・・。
ちなみに一緒に盗まれたベースは逃走中に重くて川に捨ててしまったとのことだった。残念だ。
そんなわけで一度盗み出されてしまったものの無事手元に戻ってきたこのギターは特別愛着もあり今後手放すことはおそらくないであろうという一本であった。
Epiphone Les Paul Standard
これは最近入手したエピフォンのレスポールだ。
2010年製でおそらく中国あたりの生産ではないかと思われる。
実は最近までギブソンの黒いレスポールを所有していたのだが色々と事情があり手放してしまった。
その代わりという形で購入したものとなる。
フリマサイトで購入したのだがギズや打痕の他にセレクタースイッチの接点不良とポットのガリ、フロントピックアップの高さ調整用のネジが外れているというジャンク扱いだったがボディーのカラーが気に入ったのと安かったのもあり購入した。
しかしこれがなかなかやっているギターであった。
まずブリッジが錆び付いていてバリも出ており交換が必要だった。
ビス類も錆やネジ山が潰れているものがほとんどだった。
あとは記載通りセレクタの接点不良とポットのガリがあった。
ここまでは事前の情報や写真である程度予想していた通りだった。
しかし実物をよくよく触っているとペグにも不良があり樹脂ワッシャーが潰れてしまいゆるゆるになっている箇所があった。
あと問題は電装系であった。
元々リアのピックアップは交換予定だったのだが元々のピックアップが妙にペラペラの音だった。
調べてみるとどうやらエピフォンの純正ピックアップではないようで出力も弱く抵抗値は脅威の4KΩ代だった。
ポットも通常のハムバッカーに使用される500KΩではなく250KΩのものが使われていたのでおそらくハムの見た目をしたシングルコイルではないかと思われる。
さらにエスカッションやロッドカバー、ピックガードも純正のものではないらしく微妙に違うネジ穴位置に無理やりねじ込まれた痕跡があった。
ロッドカバーにも通常記載されているStandardの記載がなかった。
これは私の予想だが元々
カスタムして使っていたものを出品するために電装系を丸々別のものに移植し、安い中国製のアセンブリーキットか何かを組み込んだのではないだろうか。ロッドカバーやピックガードは元々取り外していたものを同じく出品のために安価なものを取り付けた。
こんな経緯ではないだろうか。
ここまでくれば逆にほぼほぼ作り直してやろうと思い電装系は総入れ替えを行った。
ポットは全てCTS製、セレクターやジャックも新品に入れ替え配線材もベルデンのものを使用しアップグレード。
ピックアップはリアは元々載せる予定で用意していたセイモアダンカンのSH-4、フロントは安く手に入れることができたヴィンテージ風に使い込まれたセイモアダンカンデザインのピックアップを組み込んだ。
ブリッジは新品のゴトー製のブリッジに載せ替えているピースとペグも手持ちの中古パーツであったゴトー製のものに載せ替えた。
元のものを流用したのはボディの他エスカッションとノブ、セレクターのキャップとプレートくらいだ。
ロッドカバーとピックガードは取り外したままで使用している。
こうしてなんとかほぼジャンクだったギターが自分好みのレスポールに生まれ変わることができた。
パーツ代などを差し引いても相場よりは安かったのでこの買い物自体には後悔はしていない。
何より一からギターを組み込むのは久々でとても楽しかった。
このギターのモデルはズバリ横山健の「HONEY」だ。
横山健については最近記事にしたのでよかったら読んでほしい。
元々このギターの購入を決めたのはボディーのカラーやサンバーストの色味がこの「HONEY」に似ていたこともある。
そしてリアピックアップは本人も愛用しているSH-4。
フロントピックアップは本人は本人はアンンティクイティというヴィンテージ風のものを積んでいるが見た目だけで言えばこんんかい積んだものに類似している。
本人モデルは虎目の少しでたメイプルトップだが私のはプレーントップだ。
ここは虎目のものは高かったこともあり妥協してしまった。
ただ本人のモデルは虎目が控えめだったので売り物にすることができずメーカーからもらったという経緯があるらしいのでぱっと見は本人モデルにかなり寄せることができたのではないだろうか。
音的な話で言えば良くも悪くもSH-4を積んだレスポールの音で以前所有していたギブソンも同じピックアップだがそれよりいい音がする気がする。
個体重量がギブソンが3.9kgだったのに対しこの個体は4.2kgで重くなったことも関係しているのだろうか?
そんなわけで色々な経緯があったもののとても気に入った一本となった。
今後余裕があればフロントピックアップの載せ替えも考えていきたい。
Epiphone Hummingbird Pro
続いてはアコギの紹介だ。
2017年インドネシア製のハミングバード、ピックアップ搭載のProシリーズだ。
ラミネートのスプルーストップ、マホガニーのサイド・バックという標準的な仕様だと思う。
30代も半ばになった頃アコギを一本欲しいなと思いアコギを探し始めた。
元々このモデルを狙っていたが購入時に店頭に在庫がなく結局音が良かったYAMAHAのアコギを購入してしまったのだが、結局後日店頭で見かけ購入してしまった。
アコギに興味が湧いたのは斉藤和義の影響だ。
昔から好きなミュージシャンではあったがその頃特によく聴いており弾き語りにも興味が湧いたためだ。
斉藤和義の曲に「ハミングバード」という曲がありそのPVは弾き語りの際に使用しているのを見てとても綺麗なギターだと思い欲しくなった。
オータムバーストと呼ばれるボディカラーとピックガードの装飾がやはりとても綺麗なギターだったが残念なことにピックガードの模様はプリントで弾いているうちに剥がれてきてしまっている。
そのうちギブソン製が欲しいとは思うが値段的には現実的ではないのでせめてピックガードだけでもちゃんとしたものに交換できたらいいなとは思っている。
アコギは賃貸では音量の問題でなかなか弾くのに勇気がいるので今ではたまに弾く程度だが部屋に飾っていてもなかなか映えるいいギターだと思っている。
そんなわけで今回はGibson/Epihone編で3本のギターを紹介した。
実はこれ以外にも以前はEpiphoneのセミアコタイプを2本所有していたが色々とあり手放してしまったがいずれセミアコは一本買いたいと思っている。
できればES-355またはES-335辺りが買えると嬉しいのだがいつになる事だろうか。
次回はその他のメーカーのギターを2本紹介しようと思っているのでぜひまたご覧いただければと思う。