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#35 エリクサー弦と私。〜偽エリクサーと本物の比較〜
私は現在うつ病で療養中の40代男性だ。
今回はちょっとした注意喚起と自分への戒めの記事である。
最近某フリマサイトで購入した弦がある。
私が数年愛用している弦の「Elixir」である。
ギターもベースも共にこのエリクサー弦を使用している。
いつも購入しているサウンドハウスよりも若干価格が安かったこともあり購入してみたのだがそれがどうも偽物のようだったのでサウンドハウスで購入したものと比較してみた。
パッケージ
![](https://assets.st-note.com/img/1717585127706-xFtTw2ZrJv.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717585127666-o5xdeUJNW6.jpg?width=1200)
まず外箱の比較だ。
右が正規のもの、左がコピー品と思われるものだ。
ぱっと見では違いはわからなくとても精巧にできているように思えるが、並べて比較すると違いがしっかりわかる。
コピー品は箱の質感が若干マット感があり印刷の色も薄い。
比べて正規品は質感は艶があり印刷の色もはっきりしている。
![](https://assets.st-note.com/img/1717585346276-ZBN21v6jrm.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717585321553-wDy0gwQt3n.jpg?width=1200)
続いて裏面の封印シールだ。
上がコピー品、下が正規品となる。
こちらもぱっと見では違いは分かりにくいが良く見るとミシン目の細かさが違っておりコピー品の方がミシン目の幅が大きい。
![](https://assets.st-note.com/img/1717585661349-HUJVW8aBOy.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717585562132-Oldzvveqjk.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717585561880-VgAlTLXejI.jpg?width=1200)
続いては封印シールを開けたところだ。
これも表面はぱっと見違いが分からないが裏面のパッケージのスリットに注目してもらいたい。若干形状が異なっている。
また正規品の方はリサイクルマークのようなものが記載されている。
![](https://assets.st-note.com/img/1717585911128-1kstMUZITh.jpg?width=1200)
続いてパッケージの側面だ。
正規品の方には同じくリサイクルマークのようなものがある、
また「GORE」のロゴの色も白抜きかそうでないかで異なる。
内袋
![](https://assets.st-note.com/img/1717586050717-T1DdYNnDNq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717586050876-EPfhzrmbnE.jpg?width=1200)
続いては開封後の中の袋の比較だ。
これもぱっと見では違いはないが良く見るとコピー品の方が印刷の色味が薄い。また弦のゲージを記載している数字のフォントの大きさが若干異なる。
あとはコピー品の方は裏面の左側の糊付け部に謎の23という数字が記載されている。ちなみにプレーン弦は5と記載されていた。
中身
![](https://assets.st-note.com/img/1717586326928-7M8iKGPvNR.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717586326439-NcKxXtWsBm.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717586326479-opkVow6C02.jpg?width=1200)
続いては弦を出してみた。
こちらも見た目では差異は特に感じないがコピー品の方が巻き方の大きさが小さく感じる。他の太さも比較してみたがこれは正直個体差があるのであまり比較の対象とはならないだろう。
注目するのは袋の内側の質感である。
コピー品はザラザラしているのに対して正規品はツルツルしていた。
紙の厚みもコピー品の方が薄いようだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1717586731748-3RL9NjCyMx.jpg?width=1200)
この写真をもう一度見てみると気づくがコピー品の方が中の弦の透け具合が大きい。紙が薄いからであろう。
実際の弦の質感に関しては特におかしいところは感じなかった。
実際ギターに張ってみても特に変な感じはしなかった。
だが妙に切れやすく感じ何本かのギターに張っていたのだが張って数日で切れる弦も出てきた。
初めはブリッジ部のバリなどかもしれないと思ったが特にそのような感じはしなかった。
予備でストックしている正規品のバラ弦に張り替えるとその後切れることはなかった。
ちなみにプレーン弦だけでなく巻弦も切れた。
そのような理由から切れやすいと私は判断した。
太さ比較
せっかくなので弦の太さも比較してみた。
弦はLightゲージの10-46だ。
計測は精密デジタルノギスで弦のボールエンドの巻き終わりに最も近いあたりで計測した。
単位は分かりやすくインチで計測している。
正規品
10→0.0100
13→0.0130
17→0.0170
26→0.0275
36→0.0375
46→0.0475
プレーン弦は記載通りの太さでどうやら巻弦はコーティング分やや太いようだ。
コピー品
10→0.095
13→0.0120
17→0.0160
26→0.0280
36→0.0365
46→0.0455
まあなんとも言えない数値だが太かったり細かったり精度的にはイマイチのようだ。個体差もあるかもしれない。
あくまでデジタルノギスでの素人計測ではあるがこのような結果になった。
私自身は張った状態で特に違和感は感じなかったが敏感な人であればこのわずかな差異に異変を感じるかもしれない。
まとめ
今回の比較に関しては明確にコピー品であるという証拠もないため、あくまで私の憶測の範囲を超えないが比較的多くの差異があった。
とはいえ普段パッケージの質感などにはあまり意識は向かないであろうから比較してみないとなかなか見分けがつかないくらいには精巧には作られている気がする。
私が気付いたコピー品の見分け方をまとめると
①パッケージの質感がややマットで印刷が薄い
②封印シールのミシン目が大きい
③内袋が薄く中の弦が透けて見える
④内袋の糊付け部に謎の数字の記載がある
細かいパッケージデザインの違いに関しては製造した時期により細かい差分があるかもしれないのでなんとも言えないが製造コスト削減のため全体的に紙の質は低いように感じる。
肝心の弦に関してはとりあえず張ってみても違和感は感じにくいだろう。
またコピー品を扱うアカウントは同じ商品を大量に出品している傾向がある。
私購入したアカウントも多くのエリクサー弦を出品していた。
総評としてはフリマサイトでエリクサー弦を購入する際はよく注意して購入する必要がある。いや、できればちゃんとした楽器屋やECサイトで購入することを私としてはお勧めする。
ちなみに購入するのであればサウンドハウスが安くて配送も早くお勧めだ。
私は今回無知だったが故に何セットも購入して痛い目を見た。
注意喚起としてこういった精巧なコピー品が存在しているということを多くの方に知ってもらえると嬉しい。