高齢者と呼ばれ、俺のことかいと答える

高齢者【自動車免許更新】講習通知を眺めながら

何時の頃からか、20歳上の方を目標にして生き方を考える癖がついた。
暫くは銀行の先輩方の名前を浮かべながら
そうはいっても現役の頃は、あまり真剣に考えているわけはない、忙しさの中で忘れていった

また思い出したのは、60代半ばころだろうか
世の中に健康本があふれたころだ
「63歳で健康な方は100歳まで元気だ」という本にひかれたのもこのころだ。最後の厄年という63歳を、幸いにも大病を患わずに過ごした身としては、さて100歳までどのように元気で過ごそうかが課題に上ってきた
昔意識した20歳上の方々の生き方を参考にさせていただこうが浮かんできた。
20年上の1931年お生まれの中では
大蔵省から銀行のトップに来られたGYさん
詩人の谷川俊太郎さん
喜劇役者の大村崑さん

皆さん、今も元気に活躍されておられる方々
ポン友の(中村)雅俊が、「TVやドラマ出演で忙しくて、歳を数える暇がない」といつか嘯いてきたラインメッセージがあるが、70代ではまだまだ洟垂れ小僧(平櫛田中)である。

上記お三方は、いくつになっても元気な方々だ、リスペクトしている。
そういう中にあって、最近知った谷川さんの「老衰死」報道は真に
ショックであった。
前日に大村崑さんの関西での健康談義(スクワットのパフォーマンス付き)や大相撲中継の画面によく顔出されている姿を見ていただけに、同じ20歳上の方々の、人生「人それぞれ」を改めて思わされた。

谷川さんについては、なんといっても「詩」。
学校の教科書に載った「20億光年の孤独」くらいしか知らないが、娘たちの育児時代によく読んだ「百万年生き返った猫」作者佐野洋子さんの旦那さんという印象の方が強く残っていた。
新聞を読めば、同じ詩人仲間の高橋睦郎氏が谷川さんを、「国民的詩人」と呼ぶ。国民的作家の司馬遼太郎といういい方はなじんでいるが、国民的詩人はなかなか使えない。

それほど詩は我々には遠い存在。
科学の子、「鉄腕アトム」主題歌作詞とあれば、20代に書かれた「20億光年のくしゃみ」と結びつく。視点は広く深い。
代表作、「生きる」。ご本人は自信作ではないとおっしゃる。
今を生きるということの人間を表現されている。
愛がある
産声-命の誕生もある。
兵士の傷つき、死へ向かうもある。
今読み直してみると、仏陀が唱えた四苦のうち、「老」と「病苦」が抜けている、無いように読める。

「高齢者運転免許更新」講習の受講対象者のわが身には、
老いも病も共に気になることだ。
加齢で現役当時は気が付かない、「持病」たちとの付き合いがそれである。
19歳の時に長野旅行中、小諸での出来事。
横断歩道赤信号なのに、身体が勝手に動き、皆が待っているのに歩道の向こう側まで走り出した。脳は何も指示していない。一緒にいた友人たちが目を丸くした光景が今もありあり。
その次は50代であろうか、
夏に家から近くのスーパーに行くときに、足がジャンプホップのように跳ねて転んだ。いずれも足が勝手に動いたわけだ。これも脳からの指示はない。
そして現役から退こうかというタイミングで、ワイフから言われていた「いびきがうるさい」、睡眠時無呼吸症候群か病院で調べなさいとの指示のもと、慈恵医大病院で一泊して無呼吸の脳波検査をした。
無呼吸状況は、当時AHI30を超えて重度の判定を受け、結論はCPAPという医療器(人工呼吸器)を毎晩使用でAHIを5レベルまで下げるという無呼吸対応策を得た。その検査の途中で同時に足がけいれんを示し、むずむず脚症候群ありの指摘も受けた。
二つの病は健康的睡眠を妨げ、健康の大敵になるものであり、これからも、そして最後までだましだまし付き合うことになりそうだ。

さてアラ90のお三方、
GYさんはお好きなゴルフラウンドで汗をかかれてお元気そのもの。大村昆さんは健康筋トレの伝道師として全国を飛び回っておられる。
谷川さんは、晩年になり車いすでの詩作活動と記憶する。
20歳上のお三方での差は、自分の足で歩き続けられるかにあるようだ。

そのためには常に動き回る事だ。
「30分以上は腰掛けない」をモットーに
朝目覚めてから夜就寝迄、出来るだけ体を動かし続け、日中は好きなテーマを探してはNOTE.COMに投稿・書き散らしを続ける。頭の体操も忘れない。

高齢者と世の中から突きつけられ、上記のようなことを考えた。
さて来月の免許更新講習にはどんな顔して臨もうか。


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