自分の国のデータが信用ならないとは(中国のケース)

中国人も信用しない中国国家統計局データ、
最強首相・李国強の死因など

李国強首相の死因(心臓病)に対する疑惑が騒がしい。
今年の夏、北大河会議でキンペイ皇帝に煮え湯を飲ませた陰の主役が李首相であれば、皇帝はいつか仕返しをと考えるのは三国志愛好家でなくても容易にわかること。

キンペイ皇帝と李首相による、「習主席・李首相」体制は、権力闘争で
2013年から10年も続いたが「政敵」から国家運営チームのパートナー
(習は江沢民・上海派代表、李は胡錦涛・共青団代表の妥協の産物)になり、その後10年たって決着がついたわけか。
諜報筋が言うには、
李首相が上海のホテルのプールで泳いでいたところ急死し、上海一の心臓外科のあるトップ御用達の「中山病院」でなく、ほかの病院に搬送されての急死であった。
何かあると皆は感じたろう。(安倍晋三暗殺事件ケースを見ている大和村人の一人としては、病院選択の問題がすぐ頭に浮かぶ、また中国専門家の一人は、退職後の休暇にキンペイ皇帝の裏庭のような上海のホテルでくつろげるのか、また首相格はいつも中国最高レベルの医療団チームが付くので心臓病で死ぬというのは信じがたいなどなど)。

李国強首相は安徽省の田舎出身で、北京大学卒の秀才。胡錦涛主席の目に留まってからは秀吉のような急出世街道。
胡錦涛―温家宝体制を支えた書記の時代、有名な話が残る。
2007年のWEF-夏のダボス会議でのオフレコ発言。
CITIなどアメリカの経営層グループを前に、言い放った中国のREAL.
中国の統計は信用できない。GDP数値も参考程度。
信用できるのは
①     電力消費、
②     鉄道輸送量、
③     銀行融資額の3項目(これら李国強インデックス呼ぶらしい)だけで、
私はこれしかフォローしていない」というもの。
聞いていたゲストのアメリカ大物連中は興奮したという。
中国にもゴルバチョフが存在するのだと。
(三国志好きからは、これも李氏のフェイクではないのか?とも感じたが)

習―李体制2年目、昇龍の勢いの李首相は、胡錦涛譲りの「改革開放」路線拡大実施に出る。
金融・石油・電力・鉄道・電信・資源開発・公共投資等における
民間投資の積極財政をぶち上げる。
更に問題の国有企業改革を目指す
(市場化・多様化路線から最終的に民営化迄-おっとここまで言うか)
予想通り、キンペイ皇帝の壁がふさがる、逆に国有企業の肥大化が進む。
→政敵同士の戦いの火ぶたが切って降ろされた。

2014年有名な北大河会議において、キンペイ皇帝の「毛沢東路線」と
共青団派の改革開放路線が激化したといわれる。
2016年、習―李体制の3年目で、内部抗争はキンペイ皇帝の圧勝で
李の立場が弱くなっていく。このころアリババ等のIT産業の勃興で巻き返しを図るが、ご案内の通りキンペイ皇帝の力でねじ伏せられた。
2023年8月また北大河会議でキンペイ皇帝に経済強化・軍部シニア層からお灸を据えようとしたのが最後の抵抗。
そして10月27日、李首相の最後の日を迎えた。
キンペイ皇帝は、李首相の死が新たな天安門事件への道にならぬよう最大の守りを固めていくのでしょう。

さて、李首相が信用ならないといった国家統計局政策の統計データ。
国際機関などは発表されたデータで中国は2010年に日本を抜き世界2位、
近々アメリカまで追い抜くと世界に共有させた。
これがどれくらい悪影響(真実はどの辺に?)になるのだろうか。
中国経済力の発揮により、米国1極体制のバランスをとる、世界多極化への道作りが道筋が変わってくる。遅れが出る。

データが信用ならないとなれば
先ほどの電力、鉄道貨物、銀行融資以外に巷で言われている情報を拾い上げよう最近問題となった不動産セクター。
中国GDPの3割以上占めるという不動産業
(中国経済躍進の柱)。
世界が現在認識しているのは、不良資産化した金額が120兆元(日本円で2060兆円)で中国が発表しているGDPの80-90%規模に当たる。
参考までに日本のバブル崩壊時は
不動産不良資産額は100兆円(GDP 280兆円として)GDPの30-40%レベルだ。
如何に不動産産業の被害の大きさが判ろうというものだ。
そういえば昔から13億人口の何倍もの不動産物件が建設されているのがニュースになっていた記憶あり。
若年層失業率が公表25%が実態は40%以上の報告も聞こえてくる。

キンペイ皇帝が2017年に、中国は2020年までに貧困層をなくすと宣言した。
その時皇帝殿は貧困層は550万人といったが、李国強首相は、
ここでも使われたデータが信用ならないという。
中国の一人当たりGDPは3万元(60万円相当)と言い、
そのうち6億人の国民が月収1000元(2万円)で苦しんでいる」と発言したとある。国民のほぼ半数である。
中国内陸部に中国制度「戸籍法」の名の下で押し込められている善き中国人民の顔が思い浮かぶ。
キンペイ皇帝のもう一つの政策「一帯一路」も黄信号が付いている。
中国から後進国への融資銀行のAIIBアジアインフラ投資銀行の残高が伸び悩み日本のメガ銀行一行の10%まで及ばない苦戦ぶりだという。
最近のキンペイ皇帝主催の同プロジェクト会議への各国からの(元首)参加数も減り、さびしい限りと聞こえてくる。

キンペイ皇帝は何故「毛沢東路線」回帰に意固地なまでに拘るのか。
最近では独裁者の孤独そのままに、気に入らないと言っては
外務大臣・国防大臣・財務大臣・科学技術大臣を交代させている
(国防大臣はつい最近まで空席のまま)
中国の防衛は大丈夫かいな?
果ては、李国強首相の後任に据えた上海時代の右腕である李強新首相も
最近はそでにされているとの報道がある。
キンペイ体制下で、
福建省時代の古株部下とその後の上海浙江省時代の新しい部下の間での内部抗争(まるで譜代と外様大名の確執)が始まっているとみる向きもある。
最近、中国寄りの朝日新聞系TV局迄
報道しているキンペイ皇帝の愛国教育の法律化の動き-
国民全員に強制する様子のTV画面を見ていると、まるで北朝鮮の映像のように見えたぞ。

大丈夫かキンペイ皇帝、
世界は東洋人の大きな心(竹林の賢人魂)とバランスの善き指導者を待っている。


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