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【さかそう】「心臓の音が聞こえるか」を終えて
みなさま、いかがお過ごしですか。さかそうです。
我々NiiRUも参加した、百万石演劇大合戦2024から早1週間、余韻に浸りながらも各々が日常に戻っていっている、そんな感じです。
応援して下さったみなさまのおかげで、準優勝、4公演もさせていただけました。改めて、心からお礼申し上げます。
NiiRUの旗揚げ公演となった『心臓の音が聞こえるか』は、私、さかそうの体験を元にして制作した脚本です。
当初は私の中学生時代の、友人との旅行を劇にしよう!という話だったのですが、話が色々な方向に膨らんでいき、実話ベースで私の感じてきたこと、生きづらさを形にした劇にしよう、ってな方向にまとまりました。
劇は、林さんと「今の僕」との対話から始まります。実際、私と林さんとで面談を行い、時には昔の思い出を、時には今感じている生きづらさを語りながら、二人で対話をしながら執筆をしていました。
この劇のシーンには、私の感じた事が沢山詰まっています。
例えば、女子高生が文理選択に悩むシーンは、自分で自分の行動を他人に委ねてしまいそうになる、友人に押し切られがちで自己主張できない自分の姿を、ステーキ屋のシーンは、ほんのちょっとの気遣いや相手を想像する事の大切さ、自分の価値観を持つことの大切さを伝えたかったのでした。
特に執筆する際、力を入れたのは、「僕」と「今の僕」が掛け合うシーンです。自分の居場所や生きている意味を見つけられず「何のために」と頭の中がパニックになる僕。そんな僕に「それでいいの?」と、声をかける今の僕。「最悪だ」とパニックになる僕に、「それも君だよ」と、声をかける僕。過去の自分と現在の自分とが、対話する形になるシーンですが、執筆した私自身が私に言い聞かせるようにして書きました。
今回、舞台に立たせていただいた経験は、今後確実に、自分の中で大きなターニングポイントとなるでしょう。また、過去の自分を救済することができたかな、過去と踏ん切りをつける事ができたかな、なんて感じました。
「どう生きればいいかなんて、僕にも分からないよ。でも大事なのは、君がどうしたいか、何をやりたいかだよ。」
私は、何をやりたいのか、どう生きたいのかなんてまだ分かりません。私に何が出来るのかも分かりません。でも、今回の経験で、私の周りには私の為に動いてくれる多くの人が居て、仲間が居て、居場所がある事を再認識できました。
みんなの力も借りながら、自分で動いて、時には自分の中を覗いて、やりたいことを見つけていければな〜、なんて思います。