あの夜のドッペルゲンガー
すずめの戸締りを見て 過去 入院中に会ったドッペルゲンガーを思い出していた..𓈒𓂂𓏸
入院する少し前から わたしを学校の図書館前で見たとか
それで すれ違ったけど気づいてないのか無視された とか言われたり
(しかも その日 人気のない学校の図書館の前の廊下を上に浮かびながら見ていた夢を見ていた
遅刻して学校に行ったら そう言われた)
バイト中も お手洗いに行ってからダンボールの束を外に運ぼうと思って戻ったら
さっき戻って運んで行ったじゃん と先輩に言われたりもあった( ´-` )𓈒𓂂𓏸
過去も未来もなく 今 しかない とは聞いたことがあるけれど
もし それを体験していたとするなら(常世みたいね𓈒𓂂𓏸)
即日入院した日の夜中に来た少女は 多分 未来のわたしなんでしょうね𓈒𓂂𓏸.*・゚
話をしたんだ
母親のこと 友人のこと 好きな服装や ときめく小物のこと 飼っていたウサギのこと..etc..
話をしたというか 話をしてくれたのよね
わたしは それを聞いて 頷いたり相槌うったりして
ああ わたしに似ている..わたしみたい..と思っていたのよね
なんだか知っていることだ と親近感が湧いたのよね𓈒𓂂𓏸
来ている服も わたしが持っているのと同じで 「..その服..」と言うと「ああこれ?気に入ってるんだあ!」と言ってた
そして「あの..これ!アップルケーキ!お母さんと作ったんだあ!良かったらどうぞ!」
と手のひらサイズのアップルケーキが入ったラッピング袋を手渡され
とても いい香りがした 幸せと安らぎの香りだ .*・゚
明日の朝 目が覚めたらご飯より優先してこれを食べよう..
あ!そうだ 名前聞いておこう 部屋の番号も..と思い「..あの...名前...」と言いかけたら..
「あ!わたしは もう退院したから!大丈夫! じゃあ ね!(手を振る)」と言って出ていってしまった
残った左手に乗っているアップルケーキの香りに包まれて すんなり眠りに入ってしまった
朝 微睡みの中 まだ左手に感覚と香りがあった
声をかけられ目を覚まし 左手に目をやると
今の今まであったはずのアップルケーキがなくなっていた
すると 左手に乗っていた感覚も消えてしまい...
落としたのかと思ってあたりを見渡す
もしかしたら姉が..食べちゃった...?と思い
母に聞いてみる
「へ?何言ってるの?」
これ以上は聞かなかった
その元気もなかったのもそうだけど
これ以上聞かなくてもいいのかもしれないと思ったから𓈒𓂂𓏸
長く書いてしまったけれど そんなことがあった𓈒𓂂𓏸
すずめが言った「わたしは すずめの明日」というセリフが
あの夜の「わたしは もう退院したから!大丈夫!」と わたしの中で重なったのよね𓈒𓂂𓏸.*・゚
ただ それだけなんだ𓈒𓂂𓏸.*・゚
そして関係ないことだけれど
病院は高い丘の上にあって7階建てで 最上階には高い天井と その天井付近にある窓からは空っぽな光が差していて 白く長い廊下とレストランと霊安室があったような𓈒𓂂𓏸
わたしは主に6階のCR(クリーンルーム・無菌室)にいて
たまに部屋が空いていたら5階か6階の大部屋にいたけれど
大部屋に初めて通されたとき「(ここは天国に近い人達がいる場所だなぁ..)」と思ったことがあった
そして血液検査の数値や体が少し良くなると退屈で
勝手に看護師さん達の目を盗んで病院を少しだけ探検したことがあった
でも それでもすぐに飽きたんだけどね
辛いばかりの入院生活ではなかったのよ .*・゚
夕飯に出た秋刀魚の塩焼きと目が合って
小袋のふりかけの袋を開いて秋刀魚の顔に被せて食べていたら看護師さんに笑われたり
家族でも足元までしかCRでは入れず 親戚や友人は窓の向こうの廊下で互いに受話器で話をするシステム?だったのだけど
こどもの日のときは清掃員のおばちゃまが その廊下側の窓ガラスに鯉のぼりの貼るジェルシール?みたいなものを貼ってくれたり
薬による体の変化に心が追いつかず 加えて当時の人間関係にストレスを感じていたわたしには ありがたいくらいに優しさや癒しや穏やかさが満ちていた 包まれていた .*・゚
みんな幸せを感じているといいなあ(人*ˇ꒳ˇ*)⋆。˚✩