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8年ぶりに描き直した未来──学び、仕込み、そして静の力

昨年3月22日、当社製品の自主回収を公表し、社会の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしました。現在も補償をはじめとする対応に真摯に取り組んでおります。私自身も状況を深く受け止めながら慎重に行動してまいりました。

久しぶりの更新となりますが、昨年3月20日以来、約10ヶ月ぶりにnoteを再開することにいたしました。これからも無理のないペースで、思いや考えを発信していければと思っております。

人生の転機となった2024年を振り返って

昨年は、年初の段階では特に意識していませんでしたが、振り返ってみると精神的・社会的・身体的にさまざまな変化が訪れた一年でした。数え年42歳の厄年という節目も関係しているのかもしれませんが、結果的に人生の大きな転機となったように思います。

特に、仕事でもプライベートでも「静」と「動」の大切さを改めて実感した年でした。ここ10年ほど、私は主体的に動くことが多く、どちらかというと「動」の側面が強かったと感じています。しかし、昨年は「静」が持つ重要性を学び、深く考える機会を得ました。
同時に、学ぶ分野も全く異なる領域が増え、これまでの経験や知識の延長線上だけでは対応できない課題やテーマに取り組むことが多くなりました。これが、「静」の視点を見直すきっかけにもなりました。

昨年後半は自身の体調も崩れかけ、自身の健康や体調を見直す機会ともなり、これまでの時間の使い方についても見直しを行いました。日々の生活や仕事において、効率や成果だけでなく、自分自身のバランスを大切にすることを意識するようになったのも大きな変化です。

「静」の重要性を教えてくれた言葉

昨年5月、私より三回り以上年上で、国内外において活躍され、既にビジネスを引退されている方が私の本を読んでくださり、いただいたアドバイスが印象に残っています。

「待つこと」「今、言わないこと」、そのタイミングを判断するのも能力の一つである。

この言葉に触れたとき、20代の頃に仕事で参考にした孫子の兵法を思い出しました。その中にある「静を以て譁(か)を待つ」という言葉は、状況の混乱に対し冷静さを保ちながら対処することの大切さを説いています。これまで主に「動」を重視してきた私にとって、改めて「静」の力を考え直すきっかけとなりました。

計画と自由のバランス

私は20代中盤から30代後半まで、10ヵ年計画を立て、それを数年ごとに更新しながら進んできました。その計画通りに進む感覚を楽しんでいましたが、ある時からあえて計画を手放し、より自由な生き方を選んできました。

昨年末、ふと過去に書いた計画表を見直してみたところ、当時文字にした目標のいくつかが実現していることに気づきました。社会の変化は予測できないものですが、自分なりに描いたビジョンが形になっていることに驚きと感慨を覚えました。

未来を見据えた「仕込み」の年へ

2024年は、これからの5~10年に向けた「仕込み」を深く考える一年となりました。そして、今年の正月には、8年ぶりに10ヵ年計画を手に取って書き直してみました。計画通りに進めることが目的ではありませんが、少し先の未来を見据えながら、一日一日を丁寧に生きていきたいと思っています。

2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

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