#001【M-1グランプリ2022】M-1グランプリを10倍楽しめる!《事前情報》
M-1グランプリとは
M-1グランプリとは、一言で言うと、「日本一の若手漫才師を決める大会」です。つまり、M-1グランプリでは、毎年、その年の日本一の若手漫才師が誕生するわけです。漫才師であれば、プロ・アマ問わず、誰でも出場することができます。
では、「若手漫才師」とは、どの範囲を言うのでしょうか。M-1グランプリにおいて、「若手漫才師」とは、「結成15年以内の漫才師」です。コンビを組んで、はじめからM-1グランプリにチャレンジすれば、15回チャンスがあるということになります。漫才をする必要があるため、人数はもちろん2人以上でなければなりません。ちなみに、過去のM-1決勝進出者におけるコンビ(コンビとは基本2人組を言うが、ここでは便宜上3人以上のグループもコンビと言う)の最多人数は、2006年に決勝進出した『ザ・プラン9』で、5人組のコンビでした。
「日本一の若手漫才師を決める」うえで、どのような審査基準があるのでしょうか。なんと、M-1グランプリ公式HPの審査基準には、「とにかくおもしろい漫才」としか書かれていません。シンプルなようで深いですよね。この基準は、審査員の受け取り方次第で、大きく変わってきますよね。しかし、お笑いに基準を設けようとすると、お笑いの可能性を狭めてしまい、おもしろくなくなる恐れがあります。お笑いというジャンルだからこそ幅を持たせるような審査基準になっているのだと思います。
実は、このような幅を持たせた審査基準により、過去のM-1グランプリでは、さまざまな議論がありました。例えば、「とにかくおもしろい」という点では、同じコンビでも、審査員によって、得点の差が10点前後も開いてしまうということはよくあります。審査する人によって、「おもしろい」の基準や感じ方が違うからです。また、「漫才」という点では、記憶にも新しいと思いますが、2020年に『マジカルラブリー』が優勝したときには、漫才論争が起こりました。ボケの野田さんがほぼ喋らず、ステージに転がるなどの動きのボケをし続け、相方の村上さんがツッコむという内容の漫才でした。あまりの斬新さに「これは漫才と言えるのか?」ということが議論されました。この審査基準と審査員の受け取り方との関係はM-1の見どころの1つと言えるでしょう。
ちなみに、漫才論争について、私なりの意見を述べさせてください。あれは、漫才です。よく観ていただければ分かると思いますが、型は、2018年王者『霜降り明星』とほぼ同じです。『霜降り明星』で漫才論争が起こらなかった以上、『マジカルラブリー』のネタも漫才と言えると思います。異論・反論は受け付けます。
M-1グランプリ2022の概要
M-1グランプリ2022は、2022年12月18日の午後6時34分から、テレビ朝日で生放送されます。
実は、TVで放送されるのは、決勝です。8月ごろから1回戦を行い、予選を勝ち抜いてきた9組が決勝に進出します。
ここで、注意点ですが、決勝でたたかうのは10組です。残りの1組は、準決勝を敗退したコンビで敗者復活戦を行い、そこで勝ち抜いた1組が決勝に出ることができます。敗者復活戦は、2022年12月18日の午後2時55分から、テレビ朝日で生放送されます。敗者復活戦に関しては、審査員は国民で、M-1グランプリの公式HPから誰でも参加することができます。おもしろいと思ったコンビに投票するだけです。しかし、誰でも投票できるということから、いわゆる人気票が集まってしまい、敗者復活戦で勝ち残るのは、人気があるコンビになってしまうという問題があるとも言われています。
今年のエントリー数は、7261組で過去最多です。そのなかから、1組だけが頂点に立つことができるのです。とてもワクワクしてきますね!優勝賞金は1000万、他にもスポンサーからの賞品が贈られます。
M-1グランプリ2022の出場者
出場者(エントリー順)[コンビ名(結成・所属・決勝経歴)]
真空ジェシカ
(2012年・プロダクション人力舎・2年連続2回目)
ダイヤモンド
(2017年・吉本興業・初出場)
ヨネダ2000
(2020年・吉本興業・初出場)
男性ブランコ
(2011年・吉本興業・初出場)
さや香
(2014年・吉本興業・2017年以来2回目)
ウエストランド
(2008年・タイタン・2020年以来2回目)
キュウ
(2013年・タイタン・初出場)
カベポスター
(2014年・吉本興業・初出場)
ロングコートダディー
(2009年・吉本興業・2年連続2回目)
敗者復活枠
(?)
9組中5組が初出場、4組が決勝経験者となります。私の意見では、どのコンビが優勝してもおかしくないと思っています。個人的にどのコンビを応援しているかは内緒にしておきますね。どのコンビもとにかくおもしろいので、ぜひ観ていただきたいです。
注目ポイント
①決勝経験組と初出場組
今回は、初出場のコンビが半分以上を占めています。この初出場コンビがどこまで会場を盛り上げて、荒らしてくれるか、とても見どころです。決勝経験組は、初出場組に圧倒されないよう、自分たちのおもしろいと思う漫才をしてほしいと思います。
②審査員の変化?
2018年から2021年まで、決勝の審査員は、オール巨人、サンドウィッチマン冨澤、ナイツ塙、立川志らく、中川家礼二、松本人志、上沼恵美子の7名でした。もはや、毎年M-1グランプリを観ている人にとっては、馴染みのあるメンツと言えるでしょう。しかし、この中の、オール巨人、上沼恵美子の2名が審査員を引退する旨を表明しています。実際に、引退することになると、審査員席が変わることになります。考えられるパターンとして、現実的に2パターン考えられます。
1パターン目:5名で審査を行う
実は、2016年の大会は、オール巨人、中川家礼二、博多大吉、松本人志、上沼恵美子の5名が審査員でした。しかし、審査員が5名となると1人当たりの点数や票が審査に、より反映されやすくなるため、それだけ審査員の責任も重くなります。オール巨人師匠は、2016年の大会が終わったあと、責任が重すぎるから、審査員の人数を増やしてくれとお願いしたと、自著で述べていました。
2パターン目:2名が加わる
このパターンが1番ありえるのではないかと思っています。では、どの2名が選ばれるのかというところが議論されます。お笑いファンの間では、さまざまな意見が飛び交っています。
ここで、私の予想を発表しておきます。まずは、オール巨人の枠には、既存の審査員である中川家礼二が入ると考えています。初代王者でもあり、劇場でも現役としてご活躍されているため、オール巨人の枠に入るのも、時代の流れも考慮して、違和感はないと考えています。そして、その中川家礼二の枠に、誰が入るのかというところですが、ノンスタイル石田、博多大吉、ますだおかだ増田、和牛水田、かまいたち山内、麒麟川島あたりではないかと考えています。
上沼恵美子の枠については、海原やすよ、ハイヒールリンゴ、アジアン馬場園あたりではないかと考えています。異論・反論は受け付けます。
③敗者復活戦
敗者復活戦は、準決勝を敗退した18組で行われます。
敗者復活戦18組(エントリー順)
・シンクロニシティ
・ママタルト
・ヤーレンズ
・令和ロマン
・ななまがり
・ハイツ友の会
・THIS IS パン
・カゲヤマ
・ダンビラムーチョ
・ケビンス
・ストレッチーズ
・オズワルド
・ミキ
・からし蓮根
・かもめんたる
・コウテイ
・マユリカ
・ビスケットブラザーズ
このなかで、オズワルド、ミキ、からし蓮根が決勝進出経験組です。また、かもめんたる、ビスケットブラザーズはキングオブコント王者です。こちらも勢いのあるコンビばかりで、たたかいに目が離せません。
本記事のまとめ
以上です。ご高覧ありがとうございました!!!
※見出し画像
M-1グランプリ 公式サイトより(https://www.m-1gp.com/)閲覧日:2022年12月9日
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