Re:bertasができるまで(前編)
介護就職活動
2017年7月。
予備校で働きながら、介護業界への就職活動をしていた私は、ある会社の求人に目が留まりました。
研修制度が充実しているところがよかったので、早速電話をしてみて、説明会をしているという大阪へ。
ちゃんとしたオフィスビルに入るのが初めてで、めちゃくちゃ緊張しながらエレベーターに乗り込んだのを覚えています。絶対に挙動不審だった。笑
その日は私ひとりで、担当の方とじっくり話ができて、ありがたいことに当日その場で採用を頂きました。
あれよあれよと話は進み、翌週に配属予定先の見学をさせていただくことに。
山科区のとある最寄駅からてくてく歩き、恐る恐るインターホンを鳴らして中に入れていただき…
その施設の管理者の方は女性で、とても物腰柔らかく迎えてもらって少し安心。
まだまだ近頃の感染症が流行する前でしたので、そのまま施設の中を案内していただくことに。
明るい雰囲気で、スタッフさんも皆さん挨拶してくださって、ご利用者様達も楽しそうに過ごされているように見えました。
たぶん、ここのフロアに配属になると思いますよ、と案内してくださっている中、管理者の方が「あ、この人がここのフロアリーダーです」と紹介してくださったのが、その先、共に仕事をすることになる相方さんでした。
第一印象は「怖そう」。笑
9月からの就業も決まり、駅から施設までの道をしっかり覚えながら歩きました。
これから電車通勤か…楽しみだなぁと思いながら帰宅。
それから数日後、就業先となる施設からお電話が。
勤務先が変更になっても構わないか、とのことでした。
10月からオープンする拠点のオープニングスタッフとして、9月からお願いします、と。
20年以上京都に住んでいても、東山区はおろか町内ぐらいしか地理を把握していない方向音痴は、構いませんよ、と返事をしました。
よくよく考えてみれば、その時まだ介護施設特有のシフト制度も、よくわかっていなかったんですよね。
まさか最寄りの停留所からの始発バスですら、間に合わない勤務があろうとは露知らず…笑
とにもかくにも、私は遂に就活に成功したわけです。
介護施設オープニングスタッフ
ようやく9月1日。
緊張しながら向かった勤務先。
ここから約2年間、お世話になることになります。
オープニング準備ということで、
施設内の清掃や必要物品の購入などなど…
未経験の私にとっては、仕事を進める上で
何が必要かなんて分かる訳もなく。
ひたすら先輩方の発言をメモする毎日でした。笑
サンプルで届いていた排泄用品などを使って
オムツ交換の仕方を実習させてもらったり、
高齢者がよく服用する薬の種類を
看護師さん達に教えてもらったり、
介護の記録などで使われる用語を
ひたすら挙げてもらって覚えたり……
オープニングスタッフとして
採用して頂いたからこそ
ある程度の時間の余裕があり、
その分、色々なことを学ぶ時間になりました。
そんな中、本格的なオープンを前に
人事の発表がありました。
どのフロアに配属になるか…誰と一緒にお仕事をしていくのか…少し不安はありましたが、とにかく頑張ろう、と。
そしてここで、違うフロアではありましたがフロアリーダーとして、またその拠点の現場リーダー的な立場としてお世話になるのが、現在の相方さんです。
面接の時に見た「怖い人」だと気づくことになるのは、まだ先のお話ですが……。笑
いよいよオープン直前。
見学に来られる方の対応をしながら、介護施設の料金設定などについても知り、介護ってお金がかかるんだなぁ……と実感したのを覚えています。
自分が所属するフロアへの、ご入居者様第1号の情報(アセスメントシートや看護記録)がいよいよ届き、先輩方に記録の読み取り方を教えて頂きながら、緊張の初日を迎えることになります。
ここからのお話は、また次回。