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HERO10年後の城西支部⑥
その頃宇野と末次の部屋では、、、
う:あさぎさん、僕のこと必要としてないのかな。
す:別に今までも一緒に取り調べしたことないでしょ。
う:そうだけどさ、でも、あんな風に言われると、僕だって少しは傷つくよ。
す:なんていわれたの?
う:いちいち思い出したくないよ。そういえば、末次さん例の事件の資料まとめられた?
す:これでしょ、はい。
う:ありがとう。
宇野資料を読み始めるが、麻木の言葉を思い出しては集中できない。
う:末次さん。次の事件の資料まとめておいて!
す:どうしたの、急にさけんで。
う:なんでもないから。早く!これじゃ、また僕奥さんに怒られちゃうから。
一方
馬場と井戸の部屋では、、、
ば:なんで田村は一緒に捜査すること許したのかしら?
い:何か理由があるんじゃないんですか?
ば:あいつに理由があるとしたら、自分のためになることよ。
い:そうかな〜?さすがに田村さんも今じゃ部長だから2人のこと考えてなのでは、!?
ば:2人のこと考えたら、一緒に捜査させるとどんなことが起こるかふつう分かるでしょ。
い:事務官の子ですね?
ば:そう。あの佐原って子、あれはあさぎちゃんに嫉妬してるわね。見ただけで分かるのに、田村は気づいてもなさそうだった。それが私は気に食わないのよ。少しは気遣うとかできないのかしら。
い:田村部長は昔から自分のポイントあげるために手段選ばないところありますからね。
ば:いどちゃん、この事件の資料読んでまとめておいてくれる?ちょっと私休憩。
い:りょうかいで〜す!
馬場がコーヒーを飲みに部屋から出る
そこへ田村もコーヒーを飲みに部長室から出る
た:さっきから全然仕事してないじゃないか。
ば:してるから、全然。
た:また井戸くんに任せてるんだろう。
ば:私が何もしてないみたいに言わないでくれる?ちゃんと仕事してますから。
た:どうだか。君は昔から美味しいところばかりとろうとするから。
ば:あなたよりましよ。
た:俺の選択はいつでも必要なことだった。
ば:じゃあ今回のことも必要だったってこと?
た:まあ最終的にはそうだ。
ば:どういうこと?
た:実は、(田村、久利生と麻木から聞いた仮説を馬場に話す)
ば:ふーん、そういうことね。確かにそれならあなたも許可するわ。でも、佐原って子のこと考えた?
た:佐原くん、麻木くんに興味ありそうだったし問題ないじゃないか。
ば:やっぱり分かってない。ま、いいわ。今までのあなたより少しましだから。じゃあね。
馬場は部屋に戻る
田村も何か言いたそうだが部長室に戻る