夫婦のハナシ




「悪いことをしてしまったな」って思ったら
すぐ謝りたいし、


「私は悪くない」って思ったら
絶対に謝りたくない。


それが、私だ。



「私の取扱説明書」なんて可愛いもんじゃなく。「危険物取扱者試験」に合格してないと、私と暮らすのは、かなり危険であろう。私という人間は、かなりシンプルな造りであるが、機嫌を損ねたら最後。家ごと荒れる。

論破力はひろゆきに勝るし、
あたり一面に怒鳴り散らす。
その様は「高速道路の煽り運転で数年前に捕まった、あの運転席から降りてくるいかにも恐ろしそうなおっさん」くらいだと自負している。ヨガ講師たるもの、まずは妻であり、まずは母なのだ。そこら辺のゴリラより強いのは確かだと思う(もう例えが雑)

そうなると
これの被害にあってるのはまさしく、家族だと思うし。夫婦っていうのは、子供のために。それでも上手くやっていく必要がある。
だからさっさと口論は
諦めたほうがいいし、
悪くないと思っても謝る日があった方がいい。論破の末、「あれ?私が間違ってたんじゃ?」と気づくことだってある。
もうめちゃくちゃだけど
人間だもん。仕方ないだろ(開き直り)なんて
そのくらいでええ。

そもそも「普通」なんて基準がクソ。
互いの思う「普通」はもう「普通」ではない。これが暗黙のルール。そのルールの先に、円満があるとすら思う。

そしてこれは、夫婦とか家族じゃなくてもだよ。全人類の基本的ルールなんだと思う。

「普通」って実はめちゃくちゃ脆い。あさはかで、薄っぺらくて、危うい。
今すぐ変わったり、
一生変わらなかったりする。
暮らしや、言葉や、働き方や、性別、出身地、出会いや、今日のご飯、昨日の睡眠、今日の会話、今日のご機嫌。今日までの私の、すべてが積み重なって出来たのが「普通」。なんて。
めちゃくちゃ曖昧な基準なんだから。


さっさとそんな事実に気づいたも勝ちだ。
つまりは、
「争いに使う時間」はまぁまぁ無駄であり
大体は結果、
「普通」が「普通ではない」の
暗黙ルールに従うことになるんだ。

そんなルールが張り出されているのにも関わらず、それでもなお、「歩み寄れん。」「これ以上、頑張ったら自分の体調がおかしくなっちゃう。」っていうなら、それはもう離れるしかない。穏やかに暮らすために、「お互い」が協力するのが大人ってもんだし。「お互い」の協力する気がない奴に、駆け寄ってまで頑張ることはない。


っていうわけだけど、話は戻ってしまうんだ。

やっぱ夫婦っていうのは、
この先も上手くやる必要があるから。
あっさり喧嘩を終わらそうとすると、
それはそれで、火に油を注いだりするじゃんね。難しいよね。本当、難しいよね。
こんなふうに考えるのもアレなくらい、

私は夫婦喧嘩をすると絶対に勝ちたいよ
(今までのくだり、なんだったのかね)



そんなわけで
こんなビーストモードな私を、巧みに操る旦那さんが、どんな人かっていうのは気にならない?





4/3


これまたびっくり。


旦那さんは私を上回る、気の強さなんだ。


「甲種危険物取扱者免状 取得」してないと
取り扱えないだろう。

カッター!ナイフ!はさみ!
カッター!ナイフ!ハサミ!

そんな感じの切れ味。刃物のような人。
トップオブ  ザ 厳しい。暴君。
世界のハバネロ。

あれ?じゃあ?どうなってんの?この夫婦、
大丈夫なの?って思った人がいるだろうね。







大丈夫なんすよ。って話をするし、
どうなってるか話す。






実際、

今日はおばあちゃんちに息子を預けて
夫婦2人、デートをしてきたんだ。
イオンモールで買い物をしてから
お花見に行き
お弁当を食べるっていうだけだったんだけど。それくらいでも、夫婦だけの時間を作ることは、今後の人生を決めるくらい、必要事項だと感じているんだよね。

私たちが、なぜそうなったかっていうと

それはよくありがちな
産後のトラウマがきっかけ。互いにね。
子供を産んでから一年が、後にも先にも。
私たち夫婦にとって「暗黒期」だったと思う。

あの頃は、週末を迎えるたびに、
どちらかが家出をしてる勢いで。
同じ空気を吸えば、
脳内勝手にゴングが鳴った。
理由はありきたりすぎて、
一つ一つ覚えてないけど

私が「ひとりの人間」である前に、「女性」である前に、「母親」になってしまったことや、彼が「父親」であるまえに「彼」だったこと。「彼」と「私」と「生まれたての赤ちゃん」

あれやこれや、今となっちゃ、よくある産後の悪い例を、全てコンプリートしただけ。ただ、
それらは私達にとって、全然
良い思い出ではない。
という無意識のうちなんだろう。


3ヶ月に一回くらいは、いまでも割としっかり夫婦でデートをするんだよ。手を繋ぐときは恋人繋ぎだったり、腕も組むし、彼は私の荷物をすべて持ってくれる。一緒にいる間中、会話が楽しくて仕方ない。特に仕事のトークは互いの意気投合がいきすぎて、かなりアツい。未来を語り合う夫婦の時間は、もはやミーティングのようだけど、私はあの時間が大好き。そして
そんな「アツさ」と競うくらい最高なのが
彼のユーモアだったりしてね。私は、毎日、腹を抱えて笑う。反対に、私のユーモアも、旦那さんにとっては何よりの好物のよう。そんなだから、我が家にはしょっちゅう、爆笑が響く。互いが「コイツいいな」って思ってるのが、

それが妻としてではなく、旦那としてではなく、恋人としてではなく、

人間としてなのかもしれない。
そういう感じだ。




とか言っちゃってね。結局。惚気る方が多くなる結果に、今日はほっとしている。みんなもホッとしてくれた?もっとゴシップ知りたかった?

ここまで惚気ておいて、正体はゴリラと刃物だから。

またいつか彼のヤバい方の話や、彼のもっと素敵な話や、私の論破も披露するね。つーわけで

どんな夫婦も

うまく行く日ばかりじゃないんだよきっと。

それに、

悪い日ばかりでもないんだよな。

ここまでうまくやってきたんだから。
この先もうまくやれる。
そう思っていいし
そう思い合っていけたらいいし


「やっぱりごめん」って
何度でもやり直したらいいね。


いつか、ちゃんと。


「やっぱりごめん」が


言えるようになります。(決意)

いいなと思ったら応援しよう!