3分で地球を、自分を守る
わたしは何も出来ない。春が来て夏が来て、やがてまた春がくるみたいに、ウルトラマンが3分で帰らなくちゃいけないみたいに、空き地の近くにはカミナリ親父の家があるみたいに、当然の如く何も出来ない。生きるのが下手。
だけど、気に病んだって仕方ないのだ。どれだけ地球が汚れても四季は巡るし、全然敵に歯が立たなくてもカラータイマーは情けない音でピコピコ鳴るし、小学生でも高校生でも、空き地で野球をすればカミナリ親父の家の窓に白球が飛んでいく。そのレベルで何も出来ないんだから。
だから出来るようになろうとすることをやめた。考えたって無駄。前に気休めで行った占いでこう言われた。
「あなたは頑張ることが出来ない人。頑張ろうと思うと続かないの。頑張ってる自分に気付いて『あーあ、やーめた!』ってなっちゃう。だから頑張ろうとしないで、出来ないんだから」
マジの気休めじゃん。ずっと忘れていたのにどうしてかふと思い出したので、占いに陶酔してる女のフリしてそうすることにする。やりたいこと、出来そうなことを、頑張らないでやってみる。変に完璧主義なわたしなんて誰も求めていないってずっと前から分かっていたのにね。あーあ!頑張らない、頑張らない。どうやら日本人女性は寿命が長いようだし、のんびりいこうよ。
そしたらそのうち、ウルトラマンもカップラーメンの完成を待った後、食べきるくらいは地球にいれるかもしれないね!
ごめん、お湯沸かす時間考えてなかった。