高校生と考える "細胞骨格"
名古屋大学さんが2020年に出題した大問1です。出題範囲は単元「細胞と分子」です。内容としては「細胞骨格」が主テーマです。実験の結果を解釈する設問も含みます。今回は〔文2〕と〔文3〕に着目します。〔文2〕で細胞骨格の知識・理解を問うています。この知識問題は続く〔文3〕を理解する動機づけになっています。問題は大学が公開しているものを参照してください。
以下の「問題研究」は指導者向けの解説例です。著者が勤務校にて高3生を対象とした校内ゼミで受講生と検討したものを文字起こし・修正したものです。
問題研究
序論
<まとめ>細胞骨格 3 種
1. アクチンフィラメント
2. 微小管
3. 中間径フィラメント
細胞骨格は授業ではあまり扱われないと思います。そこで Google 検索を使いましょう。「cytoskeleton fluorescence microscopy」と「画像」検索してみます。すると 3 種類のタンパク質をそれぞれ異なる蛍光標識した顕微鏡写真がたくさん出てきます。
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