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R&Dの複業支援誕生のきっかけとなった小さなプロジェクト。私の新規事業の1年。

2020年6月に事業部化されたRD LINK。私が関わり始めたのはその半年ぐらい前、いや、実際にはその1年ぐらい前からスタートしたRD LINK誕生のきっかけとなる「100年キャリアチーム活動」という小さなプロジェクトでした。

みなさん、こんにちは。RD LINKの髙本です。先日、三浦が「行動しなければ0のまま、行動すれば最低でも0.1!私の新規事業の1年。」ということでこの1年の振り返りの記事を掲載していましたが、私はこのLINK事業部が発足したきっかけについてお話してみたいと思います。

社会人歴20年、人材業界10年以上の4人が集結。

人材業界は動きが激しくスピードとハードワークを求められる業界なので、40代を過ぎても現役でコンサルティングをしている人はぐっと少なくなります。エネルギッシュで行動量抜群の20~30代の社員には体力的にかなわないからかもしれません。

そんな業界ですが、弊社RDサポートには人材業界の現場で長く仕事をしている社員が意外といるのです(もちろん私も含めて)。

そこに当時目を付けたのが取締役である大島(RD LINKの事業責任者)です。「社会人20年以上、人材業界10年以上のベテランの視点で、何かできるんじゃない?」とのひと声で、アラフォー&アラフィフの社員が集められました。

「4人のキャリアを合計すれば100年になるよね。100年のキャリアが集まればすごい知恵があるよね。」ということで、2019年に「100年キャリアチーム」というプロジェクトが発足しました。

実はこのチーム「OAFC(over around fifty career)」という裏プロジェクトネームがあります。たぶん当時の社員たちは「あそこには誘われたくないよね」と思っていたと思います(笑)

プロジェクトは発足したものの、具体的なゴール・目的がないまま走り出した100年チーム(新規プロジェクトでありがちですよね、目的も決めないのにやることって…)。それでも自分たちでやれることはないかと模索をし、シニアプロフェッショナル派遣、マスター人材紹介、高度外国人材紹介といったプロジェクトをスタートさせました。

今思えば、自分たちがベテラン社会人だということと、人材業界のプロというところからの視点から考えが抜けきれなかったなあと感じます。それでもベテランの意地というか粘り強さというか、なんとか新しいプロジェクトを回していきます。

市場が求めているものは何か、収益になりそうなことはあるのか、少しでも収益につながればと必死に行動を続けました。

ベテラン勢奮闘。見えてきたRD LINKの原型。

「世の中の働き方やキャリアの考え方って急速に変わってきてないか?」

100年キャリアチームで動き始めて1年近くが過ぎ、シニア派遣もマスター人材紹介も外国人紹介も、スタートした時よりも風当たりが弱くなっている。企業側も人材側も抵抗感がなくなっているなあと実感し始めました。

特に個人個人がの雇用形態、年齢、出身企業名に対するこだわりが薄くなり、R&D分野でも「他の世界を見たい」「自分の力を試してみたい」「世の中のために仕事をしたい」といった声が耳に入るように。

そんな変化の中、さらに気づき始めます。

「世の中の働き方改革ってR&Dの分野では進んでないよね。どうしてだろう?」 
「R&Dでのタブーと人材業界でのタブーの中に、実はRDサポートでしかできないことがあるのでは?」 
「R&D分野ではパラレルキャリアってないよね?」 

そこから「日本のR&Dの進化が遅いのは、働き方改革が進んでいないからではないか」という仮説にたどり着きました。

RDサポート自体も、2019年度に厚生労働省委託事業 テレワーク宣言応援企業に選ばれたり、複業を解禁したりと働き方改革を進めた結果、グループとして成長が加速しました。働き方改革が進んだ結果、今RDサポートは新規プロジェクトに取り組みやすい組織になり、前例のないことにもチャレンジする社風に変わってきています。

ちなみに私は複業承認第一号社員です。

R&Dの分野でも新しい働き方が広がれば、個人だけでなくR&D分野全体で進化できるはず。

食品・化粧品・バイオ・ヘルスケア業界を専門とし、研究開発分野に特化した人材エージェントとしての23年の歴史と、新しいことに挑戦できる中小企業ならではのフットワークの軽さの両方を備えているRDサポートだからこそ、R&D分野の働き方改革は取り組むべきことではないのか。

ここからは100年キャリアチームだけで取り組むプロジェクトではなくなりました。

R&D分野の働き方改革を本格的に事業化するために、弊社代表の大澤や新規事業の戦略コンサルのプロの方にも加わってもらい、フィジビリをスタートさせました。

それが今のRD LINKのはしりです。2020年秋ぐらいのことです。

とにかく、どんな世界を作りたいのか、タブーは本当にタブーなのかなど、あらゆることをディスカッションを繰り返していました。若手メンバーもチームに入り、多角的な視点で戦略を練っていきました。

フィジビリと事業の違いに自信と方向性を見失いがちに。

フィジビリで何となく感じていた手応えは、日を追うごとにしっかりと感じるようになりました。そして、1年先でも2年先でもない、このタイミングでやらなければ意味はないと本格的な動きを開始した、そんな矢先ににコロナウイルスが発生しました。

初めての緊急事態宣言で止まった世の中の動き。事業化も先送りか中止かなと思っていた昨年4月頃、大島から「6月から事業化することにした。正式に新規事業としてチームを作る」と連絡があり、私も正式にLINK事業部へ異動。2020年6月、コロナ真っただ中にRD LINKはスタートすることになりました。正式に新規事業としてのスタートです。

事業化してから半年は正直苦しかったです。フィジビリでは感じていた手応えも、事業として成功させるには山が高すぎる。

「R&Dを進化させる」と意気込んでいたビジョンが、「R&Dを進化させてる?」に変わっていた半年間。エキスパート、企業の期待に応えられない自分たちが歯がゆく、方向性を見失っていた時期でした。この時期は出来ていないことばかりに目が行っていたと思います。

私は今、RD LINKで一番大切であるエキスパートのコンサルタントをしています。1年前には0人だったエキスパートは150名を超えてきました。

事業スタート時にご登録いただいたエキスパートの方には、RD LINKのビジョンを話し、これからご紹介できる案件を探していくと正直に伝えていました。ほとんどの方から「ビジョンに共感したので登録したい」「案件が見つかるまで待ちます」と応援してもらいま今に至ります。

またサービスについて理解してもらうことがやっとだった1年前と比べ、RD LINKのサービスに共感し依頼をしたいという企業が増えてきました。ご相談案件は270を超えています。

過去を捨て原点に帰ったことで再始動した。

そんな半年が続いた頃、気づきました。ここでもまた過去の成功事例に捉われていないかと。100年キャリアチームのスタート時もベテランゆえに過去から抜け出せていなかったことを思い出しました。

今自分たちがやろうとしているR&D分野での複業支援は、人材業界でも過去に前例がないことで、みんなが踏み込んでこなかったこと。もしかしたら、今までやってこなかったことにヒントがあるのではないか?

成功か失敗かではなく、とにかく自分たちが思うサービスの価値を伝えていこう、原点である「日本のR&Dを進化させる」というビジョンを徹底的に伝えていこうと考えを切り替えました。

後半の半年間は前半と比べ4倍ぐらい早く時間が過ぎた感じですが、稼働してくれるエキスパートも増え、企業側からの引き合いも急増しました。

100年キャリアチームのプロジェクトがスタートした時は、まさか新規事業に繋がるとは思っていませんでしたが、今になって振り返ると、意外とベテラン勢の勘は当てになるのかもしれませんね。

1年目は新規事業だからという言い訳ができましたが、本当の勝負は2年目だと思っています。

RD LINKっていいね!と思ってくれている方々の期待を裏切らないように、一歩ずつ進んでいきます。皆さんの応援なくては進めませんので、ぜひ引き続き応援よろしくお願いします!

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