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企業生存率を知っていますか?創業20年以内に半分が消えるってよ。

2011年と少し古い情報ではありますが、帝国データバンクの統計データによると、企業の生存率は1年後は約97%、5年後には82%、10年後は70%、そして22年後には約50%まで下がると言われています。

生存率

出展元:中小企業庁「中小企業白書2011」

つまり今日立ち上がった会社が20年後に存在している可能性は半分。10年前に立ち上がった会社も10年後にはなくなるかもしれない。

アラフォーの私は65歳まで働くとしてもあと25年ほど労働期間が残っています。果たして今の会社で65歳まで働けるのか!?確証はありません。

そう考えるとやはり会社に依存するというのは危うさがあるなと思うのです。


不老不死、未来永劫続く会社は存在しない

こんにちは、RD LINKの三浦です。

近年、働き方の選択肢が増え、柔軟な働き方も一般的になりつつあり、人生は100年時代と言われる中で、学生起業家やシニア起業家など個人で事業を立ち上げやすくなりました。RD LINKの登録エキスパートの方も3分の1はフリーランスや経営者の方です。

一方で事業を立ち上げるのは比較的簡単、継続することが難しいという話しもよく聞きます。実際は起業するのも相当大変だと思いますが、やはりそれ以上に事業継続の難しさがあるということなのだと思います。

今は特に会社の看板ではなく個の力で働く時代とは言いますが、頭ではそのことを理解しながらも現職の会社に骨をうずめる覚悟の方は多いと思います。

この傾向は50代以上のシニア世代に特に多く見られます。終身雇用を前提に入社した世代であり、あと数年でファーストキャリアが終わることも現実として捉えやすいタイミングですので、残りの企業人生を現職で全うする気持ちでいるのはごく自然のことです。

また大手企業、特にRDサポートがクライアントとしている食品や化粧品の大手メーカーの方にもその傾向は強いように感じます。

では自分が今所属している会社は創業何年でしょうか。

先ほどのデータが示しているように、会社も生きもの。永遠の命が保証されているわけではありません。どれほど大きな会社でも来年存在しているかは誰にもわからないのです。

以前に下記のnoteで20年という時間の重みを感じるために、過去20年を振り返ってみました。この中で北海道拓殖銀行やそごうなどいくつかの大手企業の倒産に触れています。

最近では突然のコロナ襲来のあおりを受けて、老舗アパレル企業の倒産や大手企業の人員削減のニュースも耳にします。

このような中で、自分の会社だけが未来永劫、少なくとも自分が在籍している間は存在し続けると考えるのは理想や希望でしかありません。

人は誰しも自分だけは大丈夫と思いがちですが、そんな保証はどこにもありません。つまりどんな人であれ、会社の雇用に依存するのは危うい。自分の身は自分で守る時代なのです。

いつでも辞められる自分になるための3つのススメ

かくいう私も新卒4年目にして倒産を経験しました。その時は正直若かったこともあり、あまり大ごとに考えていなかったのですが、今突然RDサポートが倒産して放り出されたらどうしようかなと思います(笑)

とりあえず路頭に迷わないように準備をしておかなければ・・・

会社というのは自分のコントロールの全く及ばぬところでなくなってしまうことが本当にあります。破産管財人にオフィスを差し押さえられる前に私物を救出しに行くという出来事が、現実的にあるのです!

これだけ情報網が発達し、個々の発信力が影響を持つようになり、炎上という事態ひとつで簡単に会社が傾く時代。

傾きを立て直す会社もあれば、雪崩のごとく崩れていく会社もあります。ビジネス環境の変化も激しくなり、倒産という形態だけでなくM&Aや事業撤退など別の形で自分の居場所を失う可能性もあります

ちょっと書いていて怖くなってきましたが・・・
会社が何とかしてくれる、自分は大丈夫、という考えは今の時代は消し去った方が賢明です。結果大丈夫だったということであれば、それで良しですしね。

そんなこと言われたってどうしたらいいの?ということですが、私が個人的に意識しておくと良いと思うことを3つご紹介します。

① ポータブルスキルを磨く(営業と技術営業1人2役こなす!)

やはり外の世界でも通用するポータブルスキルを磨いておくことが、一番身近で取り掛かりやすい行動だと思います。耳タコですかね。

noteなどやSNSで自身の考えを発信する、英語を学ぶ、プレゼンを学ぶ、何でも良いと思います。「いやいや、note書くと言っても素人だし」「今更英語を習ってもたいしたものにならないし」などのお声も聞こえそうですが、必ずしもそれらのスキルを一流レベルに持っていく必要はありません。

既にあなたの培ってきた経験というベースがあるので、そこにできることを追加していくだけで、十分に自身の価値を上げられます。

以前複数社で働かれているRDエキスパートの方から、特にR&D人材は自分の専門性を自分で狭めがちな傾向があり、その枠を取り払ってチャレンジする重要性を伺いました。

その時のインタビューはコチラです↓

またある検査会社の社長の方は、「例えばお客様を見て話す”営業”と、技術面を正確に伝える”技術営業”。それぞれの得意を活かした職種なわけですが、この2つを1人でできる人がいたらその人材は非常に価値が高い」ということを話されていました。

専門分野の知識を100から150に深めても領域としては1つです。でもたとえその知識をプロのライターのようには伝えられなくても、論文としてではなく一般の方に分かりやすく伝えるスキルを身に着けておけば、それだけ活躍できるステージのチャンスも広がります。

② 外に出る。SNSのススメ。(人脈ではなく価値観の合うゆるい繋がりを持っておく!)

Twitterやインスタ、LinkedinなどのSNSを使っていますか?どのように使っていますか?

私のことを正直に打ち明けます。私はSNSのアカウントは持っていますが、超が付くほど閉鎖的に内輪コミュニティでしか活用していませんでした。

人脈作りってなんかイヤだ。特に求めてない。そう思っていました(笑)

ただ私自身実際に活用し始めて気づいたことは、抵抗を感じていたのは「人脈作り」という言葉であり、人脈を目的にSNS(あるいは交流会)を行うことに抵抗感があっただけで、今まで接点のなかった外の輪にいる人たちの考えを知ること自体は自分の枠を広げられて面白いということです。

今RD LINKでもFacebookやTwitterやLinkedinを活用していますが、多くの方と繋がることができており、実際にコンタクトを取って直接話をしている方もいます。(そこからもしかしたら新しい企画が生まれるかもしれません!)

ここにきて「ゆるいつながりの強さ」の意味が分かってきた気がします。ミドルシニア層の方にはSNSへの抵抗感がある方も多いように感じますが、結構活用している方もいますので、まずは新しい世界を”のぞく”だけでもやってみてはいかがでしょうか。

ネットワークというのは結果なので、まずは自分の興味のある情報を見に行ってみてください。そうすると価値観に共感できる方や、いいな!と感じるモノやコトがはっきりしてくるなど、新たな自分の反応を知ることができます。そこに自分の磨くべきスキル原石や望む生き方のヒントがあるかもしれません。

③ 自分の”在りたい状態”を描く(好きなことよりも好きな状態!)

RD LINKでは度々お伝えしていますが、複業は目的ではなく手段です。ポータブルスキルを身に着けるのもSNSを活用するのも手段です。

なんのための手段かというと、自分自身が在りたい状態でいるための手段です。

好きなことを仕事にすることを目的としてしまうと、それにより他の大事なことを奪われる可能性があります。先日久々に引っ張り出して読んだ本に以下の話がありました。

例えば、ここにサーフィンが好きな若者がいたとしましょう。彼は海の近くで、好きなサーフィンを感じながら働きたいとサーフショップの店員になったとします。(中略)でも、店員になってしまった以上、どんなにいい波が来ても営業時間中に店を抜け出すことはできません。(中略)つまり、彼は好きなことを仕事にするという手近な選択肢を手にしてしまったことで、逆に好きなことから遠のいてしまったわけです。
「何を捨て何を残すかで人生は決まる」本田直之著(青春出版社)

複業はトレンドでパワーワードの部類に入ると思いますが、「複業」「個の力」というワードの波にのまれると、まるで会社員が時代遅れというような錯覚を起こします。「好きを仕事にする」というのも同様の危うさがあります。

②でSNS活用のススメをお伝えしましたが、SNSを活用する場合には特に周囲に影響されないスタンスが重要です。「今の時代会社員だけではダメだ。だから複業しておこう!」というような影響を受けて働き方を考えると、先ほどのサーフィンの話のように本来の在りたい姿から遠ざかってしまいかねません。

周囲の情報に流されずに、まずは自分自身がどういう状態で在りたいかをイメージし、そこに寄せていくように判断と選択をしていくと良いのではないかと思います。

まず大事なのは会社に依存しないというマインドです。辞めても何とかなる!と思えるところまで、自分を作りあげていくことを考えてみると良いのではないでしょうか。

沈みゆくタイタニックで特等席を争うな

下記の記事でDeNAの南場さんがおっしゃっている「寄り道プレミアム」という考え方はとても良いなと感じます。どうしても日本の社会は一度レールから外れたら二度と戻れない恐怖がまだあります。

個の力だけではどうにもならない仕組みづくりの部分は、国や企業が変えていくしかないと感じます。決して簡単なことではないと思いますが、ぜひ企業には働き方の柔軟性を受容し、平等に働くチャンスが与えられる環境つくりの取り組みを加速してもらえると嬉しいです。

昨今のコロナウィルスに例えるのもなんですが、ワクチンが開発される一方でウィルスも負けじと新しい株に変異しています。新しい環境で生き残るには変異が必要。(この記事を直している9/2の朝のニュースで、デルタ株ならぬミュー株が出たという報道がされていました。また変異・・・)

家族や会社、国という大小様々な規模の集団がありますが、いずれも隣の集団とは価値観もカルチャーも異なるように、身内で生きている以上、無意識に価値観は固定され変異が起こりにくくなります。

無意識という点が、自分たちでは気づかないのでまた怖いんですよね。

今回、なぜこのような企業生存率の話題を扱ったかというと、実は弊社RDサポートは今24期目です。企業存続率が50%になる22年目を少し超えたところです。

私が入社した9年前と比べると、さすがにもうベンチャーではないかもしれませんが、かといって24年目。全然安泰ではないですね(笑)そしてこの先も決して安泰は訪れない!!

代表の大澤が学生時代に、R&Dの女性のキャリアを支援したいとの思いで派遣会社を立ち上げ、そこから転職支援・複業支援と事業を展開してきて24年目。生存率50%の2分の1には残ったと思うとすごいことだなと(上から目線ですが)思ってはいますが。

私も自分自身いつでも辞められる自分になるために役立つかもしれないと、今日もnoteの執筆をしております。

お読みいただきありがとうございました!

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