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"「飲食店」という人と人が出会う場を夢溢れる場所にしたい"と願う起業家としての挑戦。

みなさん、こんにちは。
「テクノロジーで、飲食店の場を豊かに」をビジョンに掲げるリディッシュ代表の松隈です。
飲食店向けのマーケティング・ファイナンス支援事業を展開するスタートアップ企業を経営しています。

X(Twitter)を改めて本格的に稼働させることにしたので、
自己紹介も兼ねてnoteも書いてみることに。
これまでスタートアップを経営した中でのリアル、
これまでのキャリアに関する詳しいお話は順次noteで公開していきます。

今回は少しでも私のこと、
そしてリディッシュのことを知って頂けたら嬉しいです。



大学時代の転機が自分を突き動かした

私は幼少期から高校生までは福岡県で過ごした。小学生の頃は読書が好きで、中学生からは有名塾に通って本格的に勉強するようなった。
高校受験では九州でトップクラスの偏差値の高校にも受かったが、
金銭的な事情で近場の進学校に入学することに。

高校時代はあまり勉強はしなかったものの、大学受験では東大をはじめ国立大学を中心に受験して、浪人して慶應義塾大学の理工学部に進学した。

大学時代は明確な目標を持っていないタイプ。
サークルに入っても2年足らずで辞め、
勉強も捗らず、悶々とした日々を送っていた。

そんな中で、今までの人生観を変えるような出来事が起きた。

友達と車で遊びに行った帰りに事故に遭ったのだ。
むち打ちで治療することになった。
それだけに終わらず、別の友達に誘われ乗った車でまた事故に。

短期間で2回も大きな事故に遭い、
普通であれば生死にかかわるくらいの状況になるはず。
しかし、私は奇跡的に大きな怪我もなく無事に生き延びた。

この時、改めて自分の人生を考えたのだ。

「自分はこの先どう生きたいのか?」と。

車の修理代や保険金で100万円くらいが手元に入ってきた。
ちょうど就活の時期で将来のことを考えていたタイミング。

そこで1冊のパンフレットが目に留まった。
公認会計士の専門学校のパンフレットだ。
公認会計士の資格を2年間で取得するコースで、80万円と安くはなかった。

しかし、何かに向かって頑張りたかった私はその足で申し込みにいくことにした。
大学4年生で専門学校に入学して、そこからは無我夢中で勉強した記憶がある。毎日朝7時から夜9時まで、ずっと教室にこもって勉強し続け、1年半後に資格を取得することができた。
これが私のファーストキャリアに大きく影響することになる。

多様なキャリアのおかげで"財産"となる経験が積めた

大学4年生から専門学校に通っていた私は就活浪人をした。
なので、本格的に就活を始めたときには、
大手企業の選考はほとんど終わっていた頃。

「どうしたものか・・・」

途方に暮れていたタイミングで、学生時代の先輩が声をかけてくれた。
そのおかげで、監査法人トーマツで働くことになる。(配属は地元の福岡)

約3年半、電力会社やリース会社の公開監査を担当した。
その後、プライスウォーターハウスクーパースのM&Aチームにジョイン。
そのタイミングでITバブルが起こり、IT企業が気になっていたときに、会計士の先輩がCFOをしていたスパークスという投資顧問会社とご縁があり、
転職することに。
上場準備を担当するなかで、上場の目処が立ったタイミングで、
投資にも興味が湧き、自らの希望でアナリストに異動。

スパークスで約2年間、さまざまな業界の分析作業に携わった。
そこでアナリストとしての実績が認められ、ファンドマネージャーとして小規模のファンドの運用も任されるようになった。
担当したファンドの運用残高は50億円から数年間で数千億円規模になり、
ヘッジファンドの運用も担当。
運用の仕事は本当にエキサイティングで面白く、仕事に没頭していた。

スパークスという運用会社はとてもユニーク。
日本よりもむしろ海外の著名な投資家から評価されていたため、
グローバルな仕事が多かった。

当時は、社外役員にユニクロの柳井社長が社外役員で入っていたり。
日本電算の永守社長と交流があったりと。
一流の経営者に間近に触れ合う機会があったことは、
今でも大きな財産になっている。

スキル面では企業分析だけでなく、ヘッジファンドの運用を通して得られたダイレクトに相場と向き合って市場心理を読むという経験は、今の経営にもとても役立っている。

スパークス時代は本当に他では経験できないことがたくさんあった。
今でも感謝してるし、当時の経験があったからこそ「起業」という道に踏み出せたと思っている。

投資家からスタートアップ経営者へ

スパークスを卒業し、いよいよ起業することになる。

独立した理由としては、2点。
・約10年間ファンドの運用に携わり、ある程度経験が積めたことと
・ちょうど40歳になるタイミングで区切りをつけたかったこと

独立後は、自分で上場会社投資やベンチャー投資を手がけていた。
一流の投資家になるために経験を積みたかったので、
新たな投資方法を幅広く試していくことに時間を割いていた。

具体的に言うと。
これまでは株を運用してきたので、為替にチャレンジしてみたり。
デリバティブ(在来の取引法から派生した新しい金融商品)やテクニカル
分析(取引実績のトレンドやパターンから為替動向を予想する手法)を行ったり。

実際にお金を稼ぐことができたし、
世の中の金融をスムーズにしているという社会的意義も感じてた。
しかし、直接感謝されることがなく、ゼロから何かを生み出しているわけでもないため、やりがいを感じきれない部分があったことも事実。

投資家として事業に関わる領域には限界があり、より深いところまで自分で経験するために、事業の立ち上げを視野に入れるようになった。

また、ベンチャー投資を手がけるなかで、ベンチャーの起業家と話していると、純粋に面白そうだなと思ったことも大きい。
こうした背景もあり、最終的に自分で起業することに決めた。
そこで創業したのが、リディッシュ株式会社だ。

クラウドファンディング支援と会計・税務サービスを軸に事業展開

リディッシュの事業を簡単にお話しようと思う。

飲食店経営は、「売上の最大化(マーケティング)」「コストの最小化(バックオフィス)」の両面から取り組むことが重要。

リディッシュは業界No1のクラウドファンディング支援サービス『Make Story』でマーケティングの側面から、会計・税務サービス『Cross Point』でバックオフィス、主にコスト管理の側面からアプローチしている。

Make Storyでは、クラウドファンディングで集客と資金調達を担っている。クラウドファンディングを活用することで、まとまった資金の獲得や
ブランディング・認知の拡大、リピーターの獲得などに繋がる。

中でもMake Storyは、飲食店のクラウドファンディング専門のコンサルタントがすべての業務を担当することで、平均で800万円の支援金を集めることに成功しており、成功率100%を実現してきた。

さらに、クラウドファンディングサポートの領域にとどまらず、マーケティングの上流である、いわゆるSTPや4P、競合調査や顧客分析などの本質的なマーケティング手法を用いている。

同時に、インフルエンサーを活用した拡散などもサポート内容に含むなど、マーケティングにおいて飲食店のパートナーの役割を果たしていることが特徴的だ。

Cross Pointは、飲食業界に特化した会計・税務サービス
飲食店の経営ノウハウがある会計・税務チームが対応して、適切な経営管理ができるようにサポートしている。

また、飲食店のあらゆるお悩みに対応できるように、年間4,000件のコスト
削減の実績を持つ飲食専門の会社や、オペレーションのプロ、飲食店専門の社会保険労務士などの各パートナーとも連携している。

飲食特化型だからこそ、融資に関する知識も豊富で、
事業計画書の作成など一からサポートすることが可能になる。
これがCross Pointの事業だ。

リディッシュが描く未来に思いを馳せて

リディッシュの最終目標は、飲食店を豊かにするサービスをプラットフォーム化すること
「飲食店を経営するならリディッシュのプラットフォームを利用する」という世界を当たり前にしたい。

そんなプラットフォームを作るために欠かせないこと。

それは「飲食店経営を科学していくこと」だ。

現在の日本の飲食店経営は、勘と経験と度胸といったアナログなやり方が
ほとんどだが、それだけでは既に、他産業では通用しなくなっていく。

飲食経営において、勘と経験などのアナログな部分は引き続き重要ではあるものの、近い将来、飲食業界においても、データを活用した経営にシフトすることが強いられると思う。

そこでリディッシュは、今の段階から飲食店経営に関するあらゆるデータを集めていき、経営を科学して「飲食店経営=リディッシュ」というポジションを狙う。

まずは飲食業界の「会計」の領域でトップになることを目指す。
全国には約3万~4万の税理士・会計事務所が存在するが、
飲食専門の事務所は100個くらいしかない。

リディッシュの経験や知見を考えると、
比較的短い期間でトップに立つチャンスは十分にあるし、
会計の領域にリディッシュの強みであるマーケティングとテクノロジーを
掛け合わせると、圧倒的な競争力を持つ
可能性が高いと考えている。

私はこんな世界を創ることで、何が実現できるのか?
最近考えることが増え。

そこで出てきた1つの答えはシンプルだった。

"「飲食店」という人と人が出会う場を夢溢れる場所"にできたらいいな。

リディッシュを経営していく中で、スタートアップならではの方向転換もあるだろう。それこそが醍醐味だとも思う。
そんな中でも、自分が何を大事にしたいのか。
ここはブラさずに、社会にとって価値あるビジネスを届けていきたい。


ここから起業家としての私に挑戦はまだまだ続く。
X(Twitter)でも多方面の方と繋がりたいと思っているので、
ぜひよろしくお願いいたします。


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