【10月のアンケート結果】津波情報:防災アプリから取得が最多
11月5日は「津波防災の日」でした。全国各地で避難訓練も実施され、ニュースでご覧になった方も多いと思います。
この日に向けて、2023年10月19日から10月30日まで、「津波防災」についてのアンケートを実施して、70名の方にご回答いただきました。ご協力いただき、誠にありがとうございます。
結果をまとめましたので、お知らせします。
この機会に改めて、津波防災について考えてみませんか?
結果発表
1.10月9日に発表された津波注意報を見聞きしましたか?
スポーツの日である10月9日、太平洋沿岸で「津波注意報」が発表されました。また実際に津波が観測されています。
アンケートの結果、9割以上の方が津波注意報を見聞きしたと回答しました。
続いて見聞きした方へ、どこでその情報を知ったかお聞きしました。
2.津波注意報の発表は何で知りましたか?
「防災アプリ」で知ったという回答が最も多く、42名の回答を得ました。
また「テレビ」で知ったという回答も多くなっています。
他にもニュースアプリやSNSなど、様々な方法で津波の情報が流れていたことが分かります。
3.津波注意報:津波が来る可能性の感じ方は?
津波注意報が発表されたと聞いた時、必ずでは無いものの、「津波が来る可能性が高い」と感じる方が半数程で最も多くなりました。
「津波が来る可能性は低い」という方は2割ほど、「津波が来るとは思わない」と回答した方も少数ですがいました。
気象庁は、地震の発生に伴い津波による災害の発生が予想される場合に津波警報・注意報を発表します。注意報であっても、決して油断は禁物です。
4.津波注意報:津波の危険性の感じ方は?
津波注意報で注意を促す津波の危険性については、「多少の被害をもたらす津波である」と感じる方が半数ほどで最も多くなりました。
津波注意報は、予想される津波の高さが高いところで20cm~1mの時に発表されます。海の中で人が速い流れに巻き込まれたり、小型船舶が転覆するといった被害が想定されています。
5.種類ごとの津波の高さについて知っていましたか?
半数以上の人は、津波警報の種類は知っていても、予想される津波の高さまでは知らないとの結果になりました。
6.津波警報・注意報が発表されたら、どのような行動を取るべきか知っていますか?
「知っている」という回答が9割近くとなり、多くの方が津波警報・注意報発表時の取るべき行動を認識しているとの結果になりました。
津波警報・注意報を見聞きしたり、海辺で強い揺れを感じたりしたら、海辺から離れてより高い安全な場所へ避難しましょう。
津波は繰り返し襲ってくるため、津波到達後も津波警報・注意報が解除されるまで海辺に戻ってはいけません。
7.お住まいの地域の津波の危険性を知っていますか?
「知っている」という回答が8割程となりました。
続けて、何で危険性を確認したかお聞きしました。
8. 津波による被害発生の危険性は、何で確認しましたか?
「津波ハザードマップ」という回答が最も多く、50人から回答を得ました。
また地理的な条件や過去の経験から、危険性を認識、もしくは津波の危険は少ないと感じているとの回答も多かったです。
9.東日本大震災について覚えていること、伝えたいこと
津波による被害が大きかった2011年の「東日本大震災」。
当時のことについて覚えていること、伝えたいことについて自由記述でお聞きしたところ、48名の方から回答をいただきました。
多くの回答があがったため、一部抜粋してご紹介いたします。
東日本大震災から12年が経ちましたが、当時の様子や恐怖をよく覚えているとの声が多かったです。直接被害を受けた方についてはさらに強く記憶に残っているようでした。
一方で、緊張感が薄れてきたという声もありました。
当時の教訓を忘れず、身の回りでの津波の危険性や正しい対応行動を改めて確認しておきましょう。
【参考】
・内閣府「津波防災の日(11月5日)について」
・外務省「世界津波の日」
・気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」
・気象庁「津波警報の改善のポイント」