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メンタル治療で一番最初に取り組むべきは、道徳の授業の呪いの解除だった件?!
道徳の授業では、
ざっくり言うと、
「良いことをする子には良いことが起こり、
悪いことをする子には悪いことが起きます」
というようなことを習います。
社会に適応して生きていくためには、
正しいことが正義として、
道徳的な常識を学ぶことが大切でした。
でも、普通に人生経験を積んだ大人であればわかるように、
これには子どもが学びやすくするために、
都合のよいウソが入っています。
自然や世の中は、もっとはるかに複雑で、
そもそも不条理にできているものだからです。
現実世界を経験して行くにつれ、
個々の環境や特性もあって、
親や学校で学んだ道徳倫理は徐々に改定され、
より複雑で柔軟性のある思考回路に、
バージョンアップされていきます。
しかし、少しずつ学び、
認知の再構成ができればよいのですが、
人は多かれ少なかれ、不条理な世界を
いきなり、どーんと、
衝撃的に体験する場面に、出会います。
すると、子どものままの道徳の教えを、
きちんと取り入れている良い子であればあるほど、
「わたしが悪い子だから、悪いことが起きたんだ!」
ということになります。
自分を責めて、否定して、罪悪感を背負い、
世間の目を感じながら、孤立して行くことになるのです。
こうなると、当然、心身を病みますね。
認知プログラムのバージョンアップが追いつかないと、
出来事は封印された記憶となり、
病気の原因となる頑なな信念や感情へと進化していきます。
衝撃的な出来事や、理不尽な被害にあった時と言うのは、
本来、かなり例外的な事態なはずなのです。
そんな時には、道徳的な常識は通用しない、
と言うことを知っておく事が、
こころを守りやすくなるのではないかな、
と思いました。
世間の倫理や常識では、
ちゃんとしなさいとか、人のためにとか、
我慢が大事とか、間違いはダメとか、、、
いま現在ツライ思いをしている人にとっては、
百害あって一理無し、ロクでもないものばかり。
もう、これは、呪いと言ってもいいですね ( ;∀;)
この信念のままだと、メンタル治療でさえ、
かえって自分を責めて、苦しめる材料になってしまいます。
心の傷を負った患者さんが、
安心して治療に取り組めるようになるには、
少なくとも、治療期間中は、
まずはじめに道徳の授業からの呪いを
解除していくところから、
取り組む必要があるのではないかと思いました。
、、、とはいえ、子どもの頃に身につけた
常識というのは、すぐには解除できないものです。
自分自身のためにも、
こんな言葉の処方せんを作ってみました。
この苦しみは、あなたのせいではありません。
悲しみや痛みや怒りを抱くのは、あなたが悪い子だからではありません。
あなたは、自然な感情を持った、ごく普通の子だったということです。
この出来事が起こったのも、あなたが悪い子だからではありません。
世界はもっと、計り知れないものだったということなのです。
少しでも、なにかのヒントになれば幸いです。
でわでわ、一に取り組んでいきましょう〜。
グッドラック!! ٩(ˊᗜˋ*)و