心療内科の選び方から回復は始まっている
この前、どこの心療内科がいいですか、と聞かれて、
相性が合うところに出会うまで、何件かあたってみては、
とアドバイスしたことがありました。
心療内科、精神科の通院は、長丁場になることが多いです。
それに、生活習慣病と同じく、病院だけで治療が完結しません。
なにかの調査でも、
今の主治医に出会うまで、平均2、3人の先生に会った、
という調査結果を見たことがあります。
最初はとても不安でしょうが、
すこし、落ち着いて。
僕の知る限り、どの先生もいい先生ばかりですよ。
今まで、何人くらいの精神科医と話しただろう、
何百人単位になると思いますが。
いや、気を使っているわけではないです。
ほんとに、みんな患者さんのことを考えて、
できる限りの親切丁寧な治療を心がけていると、
僕は思います。
たまに、残念ながら、否定的な、
態度が、言葉が優しくない、とか、
バサッと断られる、とか、
信頼できない、とか、
病院の印象を聴くことがありますが、
もちろん、お気持ちはお察ししますが、
それはしょうがないとも思うのです。
治療的意図や対象範囲の判断、
関係性の病理も働いて、
患者さんはもちろん、
先生に問題があると思うことは、
僕は、ほとんどないです。
それに、甘い薬が、いい薬とは限りません。
優しく話しやすくハードルが低い、ということは、
同時に、中毒性や依存性を起こしやすい薬ということですし。
こころの回復は、
意識のベクトルを外から内へ、
反転し続ける訓練だと思います。
少しずつでいいから、
自分の体験を取り戻す感じ。
この先生について行って、なんとしても、
治してもらうぞ!
という、頑張りを、ちょっとずつ、
力を抜いて、やわらげていくと、
もう、回復は始まっているかもしれません。