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裁くこころと許すこころ

もう診察室でも、コロナうつは、
無視できない話題になってきました。

世の中も、自粛によるメンタル不調や、
DV、虐待の増加などがあると聴きました。

まずは、自分の中に、何がおこっているのか、
しっかり見つめて、明るみに出して光をあててあげましょう。
不安や恐れは、光の当たらないところで、増殖し、感染します。


いま、誰かの挙動がネットやTVで吊るし上げられて、

あんなことしたらダメ!
アイツはおかしいだろ!
ちゃんと~するべきだ!
あの政策は、あの医療者は、あのタレントは、、

その行動や判断が、
正しいか、間違っているか、

その情報を、
知っているか、知らないか、
知らなかったでは済まされないぞ!

という、裁きのこころ、ジャッジするこころの部分が、
とても刺激されてしまうのだと思います。

裁きのこころは、自分のこころの中にいる、
警察官、評論家、裁判官のような役割で、
それ自体、こころの治安を守るために大事な働きを持ってる。

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しかし、この公正判断するこころのパーツばかりが強まりすぎると、
誰かを悪者にして、何かのせいにして責めて、
不満を言ったり、八つ当たりしたりして、暴走してしまう。

同時に、裁きの機能は、自分自身にも働くので、
常に、自分の行動や判断が、監視されて、
これで正しいのか、べき思考、しなきゃ判断に支配され、
常に何かに怯えてオドオドする感じになる。

自律神経系のモード設定も、攻撃するか、逃げ隠れるか、
交感神経優位のセッティングになり、消耗してしまうでしょう。
まぁ、メンタルヘルシー的には、いちばんアカンやつです。

私たちをおびえさせ、震わせて、ビクビクさせてしまう、
世間の漠然とした不吉な雰囲気の正体は、
自分の内で肥大化する、裁きの心性と表裏一体だと思います。

裁く心の反対は、許すこころ。
こころの平和は、ありのままを受け入れるマインドフルな状態だったはず、
こんな時こそ、自分の中にマインドフルネスな状態を取り戻すことを、思い出したいですね!

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