見出し画像

第3回Hitoyoshi Kuma Farmers’ Meetup開催!

人吉球磨・農業未来プロジェクトで、2024年11月6日にHitoyoshi Kuma Farmers’ Meetupを人吉市のくまりばで開催しました。人吉球磨地域の農家や行政やメディアの方々など総勢30名以上の参加となりました。
本記事では、Meetupで意見交換が行われた「スポットワークの可能性」についてまとめています。(2024年11月)


1.「Hitoyoshi Kuma Farmers’ Meetup」とは

人吉球磨地域の意欲ある農家の交流会です。
「やってみたい」を実現できる場、仲間の動きから刺激を受け、切磋琢磨できる場、来ると出逢いや学びにつながる場にしていくことを目指しています!「意欲があり、前向きに農業に取り組んでいる方」「地域の農業の未来を考えていきたいと思っている方」であれば誰でも参加可能です。3カ月に1回程度の頻度で開催していきますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

<当日のプログラム>
■プロジェクト説明
■新メンバーの紹介
■マイプロジェクトの発表
・錦ビレッジ「露地野菜へのスマート農業(ドローン活用)」
・最後の砦ハンター「トレイルカメラによる狩猟の効率化」
・MASSEN「異業種との協業による持続的な地元農家支援」
・ジャンボタニシ研究所「ジャンボタニシを駆逐し隊」
■ポケットマルシェ活用支援概要+ポケットマルシェの活用ポイントと体験談共有
■視察+勉強会サポートプログラム紹介西本さん次回勉強会の告知
■農業冊子制作概要の発表
■グループワーク「プロジェクト終了までに検討したいアクション」
■閉会

2. 新メンバー紹介!

多良木のびる 尾方さん
農事組合法人多良木のびるは、平成21年(2009年)2月23日に設立されました。設立の背景には、地域農業の活性化と農地保全の必要性があり、農業後継者の減少や高齢化に対応するため、平成18年(2006年)に集落営農組合を設立し、その後法人化に至りました。
主な生産物は、主にお米で、トマト、きゅうりなども生産されています。

多良木財団 才津さん
一般財団法人たらぎまちづくり推進機構(通称:たらぎ財団)は、熊本県多良木町が100%出資し、2020年10月1日に設立された地域商社です。地域力、産業力、定住力の向上を目指し、地方創生関連事業の中心的役割を果たしています。具体的には、商品高度化や人材育成、関係人口創出など、多様な事業を展開し、地域の持続可能な発展に寄与しています。

3. マイプロジェクトの発表

・錦ビレッジ「露地野菜へのスマート農業(ドローン活用)」
「錦ビレッジ」は、露地野菜(ネギ・甘藷)の防除や追肥作業の効率化を目指し、ドローンを活用したスマート農業を推進しています。従来の動噴機では1反あたり15分かかる作業を、ドローンで約5分に短縮し、悪天候後でも作業可能な機動性を確保。2024年11月に製品を決定し、2025年1月に効果検証を実施予定です。

・最後の砦ハンター「トレイルカメラによる狩猟の効率化」
「最後の砦ハンター」グループは、鳥獣害対策としてトレイルカメラを活用し、狩猟の効率化を図るプロジェクトを進行中です。高齢化でハンターが減少する中、罠にカメラを設置して獣の行動を観察し、罠の改良や技術向上を目指します。2024年11月に製品を決定し、2025年8月まで試験を実施、9月に効果を検証する計画です。

・MASSEN「異業種との協業による持続的な地元農家支援」
異業種協業による地元農家支援プロジェクト「MASSEN」は、農業の高齢化・人口減少による労働力不足と耕作放棄地の問題解決を目指します。草刈りにモアーを導入し、作業効率を向上。手付かずの耕作放棄地を再活用し、新たな果樹産業を確立します。2024年11月にモアーを購入し、2024年12月に請負業を開始、2025年12月に成果を検証する計画です。

・ジャンボタニシ研究所「ジャンボタニシを駆逐し隊」
「ジャンボタニシ研究所」は、ジャンボタニシによる作物への食害対策を目的とし、捕獲器の導入で作業効率向上を図るプロジェクトです。現行の防除剤は1haあたり約1.5~2時間を要しますが、捕獲器導入で40~50%の作業時間削減を目指します。2025年1月に製品を決定し、6月に試験を実施、12月に効果検証を行う計画です。

4.産直サイト活用支援

ポケットマルシェは、「ポケットマルシェは全国の農家さん・漁師さんから直接やりとりしながら食材を買えるオンラインマルシェ」です。
消費者は、農家や漁師などの生産者が直接出品する商品を購入することができ、新鮮な農産物や海産物などを安心して手生産者側は、仲介業者を介して直接販売できるため、自分たちのストーリーやこだわりを伝えながら消費者とつながり、ファンを増やす機会が多いのが特徴です。 本プロジェクトでは、ファンを増やす機会が多いポケットマルシェとの連携をしています。

■ ポケットマルシェの特徴
①スマートフォンで簡単に利用可能:スマホ1つで簡単に商品を出品でき、消費者もスマホで新鮮な農産物や海産物を購入できます。
②地域の特産品の購入: 消費者は、全国各地の新鮮で個性豊かな食品を手軽に購入でき、地域の特産品や季節の野菜、魚介類など幅広い商品が選べます。

③生産者の情報提供:生産者が自らのこだわりや栽培方法、商品にかける想いを直接紹介することで、消費者が商品についてより深く理解した上で購入することができます。

④サポート体制:プラットフォーム上でサポートが提供され、商品に関する質問や購入後のフォローも充実しています。


■ ポケットマルシェ活用のアドバイス

ユーザー数も77万人がいるサービスであり、導入のハードルが低いことから「なんとなくはじめる」方が大半だと思いますが、目的を設定してスタートしないと泣かず飛ばずに終わってしまうことも多いそうです。

少量多品目で新規就農をスタートされた中園さんは、収納当初から販路の1つとしてポケットマルシェを活用されていました。中園さんは以下について工夫されているといいます。

  • 作物や品種など、普段のスーパーや他者との差別化ができる商品をもっておくこと

  • それらの差別化が難しい場合は、打ち出し方などを工夫をすること

  • 手間だけど、お客様とのやり取りには丁寧に時間をかけてコミュニケーションを取ること

RCFにはポケットマルシェを活用する際に、経験豊富なスタッフもいますのでアドバイスや壁打ちなどいつでもご相談ください!

5.視察+勉強会サポートプログラム紹介

西本さんが勉強会サポートプログラムについて報告しました。
12月10日に第2回目の勉強会を予定しており、テーマは「普及で栽培を例にした収入経費の考え方」です。また、視察も含めたプログラムに変更され、最大100万円までの支援が可能になったことが説明されましたので、ご興味ある方はぜひRCFにご連絡ください!
<問い合わせ先>
E-mail: agri@rcf.co.jp
担当:一般社団法人RCF 池田 武末

6.農業冊子制作概要の発表

人吉球磨の農業にスポットを当てた農業冊子を、人吉球磨を様々な確度から情報を発信してきた地元で知らない人はいないほどの地域特化型マガジン「どぅぎゃん」のぷらんどぅさんと一緒に作っています。人吉球磨の農業の魅力をコンテンツ化し掲載予定で、一般販売はせず無料配布として、人吉球磨地域の道の駅やスーパーの産直コーナー温泉施設や幼稚園等、地域の方に見てもらえる場所に設置予定ですので、完成を楽しみにお待ちくださいね!

7.グループワーク「プロジェクト終了までに検討したいアクション」

それぞれグループに分かれて2つのディスカッションテーマについて意見を出し合ったみなさん。会場ではときには笑い声が生まれ、楽しみながらも真剣に向き合っている様子が伺えました。特に印象的だったのは、生産している作物も年代も異なる方が集まっているのに「農業は大変だけど楽しい」という声が各グループから聞こえてきたことでした。
以下は、テーマで出た意見の一部です。

ディスカッションテーマ①
人吉球磨・農業未来プロジェクトは終了まで残り1年となりましたので「プロジェクト終了までに検討したいアクション」を考えてみましょう!

  • SNS活用の勉強会

  • 商品写真の取り方

  • 商品開発について

  • 法人化について

  • 土壌分析

  • ポケマルを活用していきたい

  • タイミー(短期)

  • 長期雇用にも取り組みたい

  • 病害虫対策の勉強会もしたい

  • 獣害被害に取り組みたい

  • 女性や高齢者のために安心して使える電動式刈払機の導入したい

  • 農作物の販売支援、資材のデザインなど

  • 地域の子どもへの農業教育

ディスカッションテーマ②
「人吉球磨地域の農業のここが面白い/こうしていきたい」・「一般の方に伝えたい今感じているこの地域の農業の魅力や今後こうしていきたい!」という想いを教えてください!

  • 面白いところ/一般的の方に伝えていきたい魅力

    • 歴史を感じながらまた以前に触れながら農業ができるところ

    • 先輩と後輩との距離が近く、仲がよい

    • なんといっても人がよい

    • 作るだけではなく、加工したり、売ったりできる部分は魅力

    • 天候次第でどうなるかわからないので大変だけど、そこが面白いところでもある

  • こうしていきたい

    • 販売体制の強化

    • 異業種交流会

    • 農作物のブランド化を進めていきたい

    • 高齢化は問題だが、加工品の技術や味など歴史を引き継いでいきたい

    • 子どもたちに農業を繋いでいくような取り組みをしていきたい

※グループワークの様子。活発な意見交換が行われていました。

8.次回開催予告

次回は2025年3月に開催予定です!
詳細が決まり次第、順次ご案内をさせていただきます。

また、人吉球磨・農業未来プロジェクトでは、新しいことに取り組みたい!人吉球磨地域の農業の課題に取り組みたい!という想いがある農家さんを募集しています。
横のつながりや先輩農家さんの話を聞いてみたいという方のご参加も大歓迎です。
本プロジェクトにご興味のある農家さんは是非お気軽にお問い合わせください。

<問い合わせ先>
E-mail: agri@rcf.co.jp
担当:一般社団法人RCF 池田 武末
人吉市内相談先: 一般社団法人ドットリバー 祇園下、西(くまりば内)


いいなと思ったら応援しよう!