産直アプリ、ポケットマルシェを活用した販路多角化の支援をスタート
産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する株式会社 雨風太陽(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋博之)と「人吉球磨・農業未来プロジェクト」を運営するフィリップモリスジャパン合同会社(本社:東京都千代田区 社長:シェリー・ゴー)、一般社団法人RCF(東京都新宿区 代表理事:藤沢 烈)は、農家の販路不足の課題に対応するため、ポケットマルシェの活用による販路確保に向けた支援を開始致します。本支援の開始にともない、2024年7月9日(火)に人吉市役所内で記者発表を行いました。
▶今回の記者会見のプレスリリース
農業の経営課題を新たな技術やサービスの活用を通じて支援
フィリップモリスジャパン合同会社エクスターナルアフェアーズサスティナビリティ&アライアンス推進 児玉 紗梨部長
2016年4月の熊本地震と、2020年7月の人吉豪雨災害への復旧支援をさせていただき、様々な復興プロジェクトを進めてまいりました。取り組みをさらに拡大させ、行政の支援がなかなか難しいソフトウエアのサポートと支援を行っていきたいと思います。
2023年6月から「人吉球磨・農業未来プロジェクト」がスタートしましたが、情報発信支援・ネットワーキング支援・経営課題サポートの3つのプログラムを実施しています。
経営課題サポートでは、スポットワークを活用した繁忙期における短期人材の確保の支援を進めてきました。第二弾として農家が共通して抱える課題である販路の多角化の最初の一歩を踏み出す支援を進めていきます。
なにをはじめる?
本プロジェクトにて関心農家の発掘・調整を担い、雨風太陽社のもつオンライン産直アプリ「ポケットマルシェ」を活用し、同社と連携して販路の多角化を支援します。
なぜオンライン直販の支援を開始するのか
人吉球磨地域では、豊かな自然環境を生かして多種多様な農産物が栽培されていますが、燃油高騰などでコストが増大し、厳しい状況が続いています。
ポケットマルシェは消費者と生産者が直接やりとりできることが特徴の一つで、単なる消費者から作物の価値の理解者や農家さんのファンをつくっていくことができるプラットフォームです。ポケットマルシェを活用して、直接生産者と消費者をつなぐことで所得向上や販路の多角化、関係人口の増加も目指していきます。
ポケットマルシェとは
ポケットマルシェは、全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるオンラインの購入サイトです。提供開始は2016年9月。現在、約8,200名(2024年3月時点)の農家・漁師が登録し、約15,000品の食べ物の出品と、その裏側にあるストーリーが提供されている。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに食への関心が高まり、ユーザー数は約14.5倍、注文数はピーク時に約20倍となり、約75万人の消費者が「生産者とつながる食」を楽しむ。
参考)ポケットマルシェ出品方法※(iPhone)
※Androidアプリは消費者・生産者共用です。
1.アプリをダウンロード
AppStoreから「ポケマル生産者用アプリ」を入手する
2.アカウントの登録「生産者審査申し込み」をする
3.出品する
4.注文が入ると伝票が届く
注文が入ると、運送会社のドライバーが配送伝票をお届けします。宛先印字 済みで顧客管理の手間がありません。
5.発送
6.消費者とコミュニケーション
今回の対象モデル農家
熊本県球磨郡山江村 桐木隆史さん | 株式会社のら(きくらげ)
https://poke-m.com/producers/607354
熊本県球磨郡湯前町 藤岡洋史さん | 株式会社常笑ファーム(夏野菜セット)
https://poke-m.com/producers/264903
熊本県球磨郡錦町 桑原崇さん | 桑原農園 自然薯のくわはら(アピオス)
https://poke-m.com/producers/4576
熊本県球磨郡錦町 中園晋二郎さん | けさいちファーム(夏野菜セット)
https://poke-m.com/producers/153951
熊本県球磨郡錦町 元村大地さん | 元村農園(アスパラ)
https://poke-m.com/producers/843916
今回の記者発表では、プロジェクトにご協力頂く熊本県県南広域本部球磨地域振興局農林部から大石靖部長が、人吉市からは松岡隼人市長がご参加下さいました。大石部長からは「昨今の価格高騰による生産コストの増大により厳しい状況が続いていますが、生産者と消費者と直接結ぶということでいろいろな交流が生まれて所得向上はもとより、人吉球磨地域のファンが一人でも多く増えることを期待しています。その結果、人吉球磨地域の振興にも繋がればと思います」松岡市長からは「人吉球磨・農業未来プロジェクトがスタートして1年が経ちました。若手農家さんから地域の中心的な農家の方々との繋がりができ良い意味での化学反応が起きてると思います。さらにポケットマルシェを導入して販路拡大や農業活性化をしていただきたいです」とそれぞれ期待のコメントを寄せていただきました。
ポケットマルシェの一番の魅力は、消費者にとっては生産者の顔が見えて安心して旬の野菜が生産者の手から発送されること。
生産者にとっては、スマートフォン一つで全国の消費者と取引でき、直接お客様とのやり取りができます。消費者の「ありがとう」や「美味しかった」が直接届くことによってやりがいに繋がるんだと思います。人吉球磨地域に新たな取り組みが加わり、より元気な人吉球磨になることを期待しています。