「レセプトまるみえ君」の使い方
レセプトの点検作業は面倒ですね。
小さな診療所むけに、レセプト電算データをパソコンで見ることができるツールを作りました。
レセプトまるみえ君: https://rc-marumie-2.herokuapp.com
今回、少し変更しました。
ログインの機能をつけてみたかっただけですが、「へろく」やデータベース、「フラスコ」、パイソンなど、いろいろ勉強になりました。
ユーザー登録とログインは必要ですが、今のところは無料なので、どしどし、ログインしてみてください。
特徴
一度紙に出力してから点検しているのでは、紙、印刷用のインク、点検が終わった紙のシュレッダーなど、コストや手間がずいぶんかかります。それをパソコンで済ませられるだけでも楽になるかと思います。
小さなクリニックでは、診療がある程度パターン化して同じ請求点数のレセプトがいくつもできるのではないかと思います。
そこで、請求点数ごとにレセプトをまとめて点検できれば簡単になるし、ミスが減ります。
また、ある医療行為をしたレセプトだけ連続してみるとか、ある病名のものだけみるとか、フィルター機能を使うことで、いろいろなやり方で点検できます。
患者個人情報はサーバーに保存されないので、漏れる心配はありません。
医科、外来のみの診療所むけです。今のところ、院外処方では薬の名前データを使っていないので、薬の名前と病名の整合性はチェックできません。また、過去のデータが必要になる点検もできません。
それでも、簡単に軽くチェックするには、いいツールです。
使いかた
レセプト電算データをCDなどに出力すると、~.UKEという名前で保存されます。
このデータが支払い基金に送られるので、レセコンのメーカーによらず一定のフォーマットになります。このデータをCDに出力する前にUSBメモリなどでレセコンから自分のパソコンに持って来ます。
レセコンに使っているパソコンでも、インターネットにつながっていればできなくはないですが、レセコンは患者個人情報がいっぱい詰まっているので、インターネットからは遮断しておいたほうがいいと思います。
デジカルの場合は、クラウドに保存なのでインターネット接続は必須ですが、その代わりデータはサーバーにあるので気楽です。
デジカルでは点検用のファイルを出力します。
東芝の場合、「月次業務」>「レセプト電算処理」>「提出用データ作成」でできます。
国保も社保も同じファイル名で出力されるので上書きされないように、国保を保存したらファイル名を例えば 「K01.UKE 」などに変更してから社保を保存します。ついでに社保も「S01.UKE 」などにしておくと整理に便利です。
ファイル名は、任意です。区別できれば、各自、都合のいい名前でOKです。
USBメモリで持ってきたファイルをカエルの画像のところにドロップします。国保と社保を続けてドロップします。同時に2ファイルはドロップできません。1ファイルずつ続けてドロップしてください。
ファイルが読み込まれると、ファイル名、医療機関名、件数、初診の数、総点数などが表示されます。
左側に読み込んだカルテ番号が表示されます。最初は未定に入っています。
データ欠損や初診日の異常が最初にチェックされます。
この時点で保留に入ったものは何か欠陥があるので個別にチェックしてください。
左上のラジオボタン「保留」をクリックすると右側に内容が表示されるので、[合格]か[不合格]ボタンで移動させます。
左上のラジオボタンで「未定」を選択し、未定カルテを右側に表示させます。[合格] [不合格] [保留]ボタンでそれぞれの場所に振り分けていきます。
ラジオボタンでは各カラムのうち右に表示するものを選択できます。
「フィルター」をチェックすればより簡単にできます。
例えば、よくある点数を入力すればその点数のものだけ連続でみることができます。
病名数も1にすればパターン化したものだけ最初に連続でみることができます。
病名、医療行為もチェックできます。
空欄の場合、フィルター適用しません。点数と病名数は半角数字、病名と行為は全角文字列で入力してください。
こうしてすべてのレセプトを「合格」または「不合格」に振り分ければ終了です。不合格のカルテ番号を控えて、実際のカルテをチェックしましょう。
備考
画像が少し古いので、デザインの細部が違っているかもしれません。また、フィルタ機能の完全一致は、今できない状態です。今後、直します。
個人情報のマスクというチェックボックスは、チェックされていれば個人情報を消去してからアップロードします。