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天空の花嫁

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。


結論から言います。

僕は永遠にフローラ派です。

「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」が発売されたのは28年前の1992年9月27日。

四半世紀以上経った今でもシリーズ屈指の人気を誇る作品であり、その中で最も話題となったのは「結婚イベント」の存在です。
この作品は親子三世代にわたる壮大な冒険の物語なのですが、主人公である自分自身もビアンカ、またはフローラという女性のどちらかと結婚する、
物語において非常に大事な決断をする瞬間がやってきます。

発売から28年経った今でもどちらの女性を選ぶかで絶えず争いが生まれており、これを「ビアンカフローラ論争」と言います。

本日の記事はよくある「ビアンカは○○だからフローラ一択だろ!」というような内容ではありません。
フローラ派である僕という一人の人間の気持ちを、少しでもみなさんに知って頂きたい一心で書いていきます。

また、発売から28年も経っているため、さすがにネタバレも含めて書いていきますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

(※ 内容は一部を除いて初代スーパーファミコン版で進めていくことにします)

・僕にはフローラ以外の選択肢がなかった

早速ですが、この話はゲームの物語とは全く関係ありません。
しかし、僕の中では非常に大事なことなので書かせて頂きます。

僕が生まれて初めて自主的にプレイしたRPGが何を隠そう「ドラクエⅤ」です。
当時僕は小学1年生だったと思いますが、歳の離れた兄から「ぼうけんのしょ3」のみ使用することを許されました。

ゲームは兄の方が先に結婚イベントに到達したのですが、横で見ていた僕に兄が放った一言は「俺がビアンカと結婚するからお前フローラな」でした。

ご兄弟がいらっしゃる一部の方には共感して頂けると思うのですが、こういう時、弟に拒否権はないんですよ。

だから僕にはフローラ以外の選択肢がなかった。

正直今でもほとんどのプレイヤーはビアンカと結婚するものだと思っております。
レヌール城のお化け退治、一緒に助けたキラーパンサー、そしてビアンカのリボン…。
ゲームを進めていけば、随所に彼女との絆が強く深く結び付いていることが分かります。

では、なぜフローラという女性をこの作品で登場させたのか?
僕に無理矢理押し付けられる、この不憫な女性はどんな気持ちなのだろうか?

子どもながらにフローラのことを想う時間は周りの人より多かったと思います。
しかし僕は兄に押し付けられなくても、きっと彼女を選んだはず。
その答えの一部をここに記そうと思います。


・主人公はボロボロだった

ドラクエⅤ_主人公

「ドラクエⅤ」の主人公はシリーズ中、最も不幸な人物であると言われております。

・幼い頃、目の前で父親を殺される
・父親を殺した敵のもとで奴隷として10年の月日を過ごす
・自由を手に入れた後、第二の故郷に向かうも崩壊している
・奴隷時代から苦楽を共にした親友との別れ
・道中立ち寄った村での誤解が招いた濡れ衣の一件

これがフローラと出会うまでの主人公の壮絶で悲惨な生い立ちです。
そして最後に濡れ衣を着せられた村から次に向かうのがサラボナの町。
フローラと初めて出会う町です。


・一目惚れ

上記のような経緯を聞けば誰もが身も心もボロボロになるでしょう。
ましてや物語の設定では彼はまだ16歳。
また、サラボナの町に到着するまで主人公の仲間は魔物しかいません。
彼はある意味でずっと孤独だったのです。

そんな時、サラボナの町でフローラと運命の出会いを果たします。

「……。」
「…あらっ いやだわ
 私ったら お名前も 聞かずに
 ボーッとして。」

彼女は魔物を連れた、見るからにみすぼらしい不思議な青年に、頬を赤らめて恋をします。

そしてストーリー上、主人公も最初はフローラとの婚約を進めていきます。
(※ ここ結構重要なポイントです)

主人公の旅の目的は父の遺言である天空の武器、防具を身に付けた伝説の勇者を探し出すこと。
そしてフローラの父ルドマンは、娘の結婚相手に家宝である天空の盾を譲ると言うのです。

先ほども言いましたが、主人公は魔物を連れた、見るからにみすぼらしい青年です。
彼女は一目見ただけで主人公の内面をも見抜きます。
魔物を連れていようと、みすぼらしい恰好をしていようと、人に対して偏見の目を持たないのです。

身も心も疲れ切った人がこんなにも素敵で、優しくて、美しい女性と出会い、しかもその人が天空の盾と関わりのある人物だと知ってしまったら、これを運命の出会い以外に思えるのでしょうか?

ここで敢えて[PS2版][DS版]のお話をさせて頂きますが、リメイク版ではビアンカより先にフローラと出会っているという追加設定があります。

フローラ派のことを想って追加して下さったとは思うのですが、僕はあまりこの設定を良くは思っておりません。

なぜなら、一目惚れほど尊いものはないからです。

幼馴染などの伏線もいらない。
身分も容姿も関係ない。
見ず知らずの人を一目見た瞬間に恋に落ちる。

この世で最も美しい恋の瞬間だと僕は思います。

だから僕はフローラを選びました。
次の冒険も、その次の次の冒険も、僕は死ぬまでずっとフローラを選び続けるでしょう。

もっともっとたくさんフローラの魅力について語りたいのですが、それはまた次の機会にでも(笑)

僕のこの想いが、少しでもフローラ派のみなさんの背中を押すチカラになることを願って。

結婚式_フローラ


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