マウイ島ハナ発信:新型コロナウィルスとの生活

私はハワイのマウイ島にあるハナという町にかれこれ20年以上住んでいます。信号機もマクドナルドもない小さな村です。住民のほとんどが親戚関係にあります。銀行は1日1時間程しか開いていません。学校の校則に「Piko(おへそ)の見えない服装をすること。裸足で学校に来ないこと。」とある程長閑なところです。

新型コロナウィルス感染が世界で広まり始めてから観光に関わるビジネスはストップしています。外部の人が町に入ってこれないように道が封鎖されています。観光客がいないとこんなにも静かなのかと驚きます。こんなに人がいなくても、ハナでは皆、微笑ましいほど従順にマスクをして外を歩いています。

毎週どこかで食料の配給があり、大変助かっています。ヘルスセンター、教会、非営利団体、ハナ出身の市会議員さん、ハワイ上院議員さんが中心となって行われているようです。

Mahele Farmというコミュニティーガーデンがあり、普段は毎週お手伝いに行ってはオーガニック野菜を収穫するのですが、新コロナウィルスの関係で、今は、Kupuna(お年寄り)の為にと私の母に袋いっぱいに野菜を詰めて玄関先に置いていってくださいます。

近所の人が、わざわざ多めにシチューを作って私たちに届けてくれたり、「魚が獲れたから」と釣れたての魚を持ってきてくれたりもします。

Hale Hulu Mamoという老人センターの方もクッキーとTシャツなどを届けて気遣ってくださいます。

どのお店でも消毒液が売り切れで困っていた時には、お酒屋さんが消毒用のアルコールを作ってハナの住民に分けてくれました。

困難な生活の中でも、相手を思いやり、奉仕し助け合い、感謝することができるとはなんて豊かなことでしょう。ものがない時にも人に求めず「人に与える」という行動は人間らしいなあ。

私にできることは何かな?大したコトではないけれど、一応やってみよう。

うちに精粉機があるので、配給されたけれども、皆が食べ慣れてないので使っていないという玄米を粉にし、配ってみました。食べれずに台所の隅に置いてダメにしてしまうよりも、クッキーやパンなどを作ってくれるといいな。

Zoomで法律の無料ワークショップを友人の弁護士とのコラボレーションで開催してみました。自分の住んでいる土地の法律を理解して、少しでも多くの人々がより安心して生活することができますように。

他にいま自分にできることは何だろう?


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