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神秘のかけら

「これは行きたいな」と気になっていた
古代メキシコ展(マヤ、アステカ、テオティワカン)を観に
久しぶりに上野の東京国立博物館(トーハク)へ

外のムシ暑さ山手線の寒さに比べ
館内は快適な温度で調整されていて心地よい
人も程よい感じでゆっくり観てまわることができた。

展示されている遺物は、
赤、緑、青、土色といった色使いに
素朴でどことなく愛嬌のあるデザイン
神秘に包まれた中にもなんだか不思議なポップさも感じられる
豊穣、月、太陽、星、動物などがモチーフになっていて
自然や宇宙と地球と暮らしとのかかわりを重要視していた様子がよく分かる

やはり無駄な情報がない分、
より自然の理や未知なる宇宙のチカラを感じ、
信仰し生活や思考に取り入れていたのかもしれないな
などと想いながら観ているとタイムアップ。

時間があれば久しぶりに常設展も観たかったのだけど
閉館時間になってしまったので常設はまたそのうちに。

今はもう一つなんとなく気になっている展覧会があるので
それも観に行きたいなと思ってる。


クモザルをかたどった容器
マヤの神話では道化やいたずら者として登場するらしい
目にはとても綺麗な黒曜石が嵌っていた
テオティワカン文明
羽毛の蛇神石彫
羽毛の蛇ピラミッドの壁面を飾っていたという大石彫の一部
テオティワカン文明(150~250年)の楽器
羽毛の蛇ピラミッドの地下から発見された
巻貝の先端を切り落として吹き口にした楽器(トランペットと表記されていた)
戦いのときに吹いたのか、祭典の時に吹いたのか
チコメコアトル神(熟したトウモロコシの女神)の火鉢(複製)
死のディスク石彫
アステカ文明のテポナストリ
トングドラムと呼ばれるものの一種で
天然ゴムをつけたバチを用いて演奏するらしい
(おそらく上部の長方形のスリット部分を叩くのかと思われる)


遺骨が赤い辰砂(水銀)に覆われた状態で発掘された
という赤の女王の展示は一際、存在感を放っていた。


大地の主という生の面と戦争や人身供犠とい死の面を持つ
トラルテクトリ神のレリーフ
公園の噴水で涼をとる

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