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例えば、の話

 例えば、本当に例えばなんだけど。

 費やした手間暇を愛と定義して、その愛の分だけ必ず成長してくれるなら?皆、子どもや後輩たちをちゃんと教育するのかな?

 そして成長しなかったことを、自分の責任と割りきれるのかな?

 そんなことを思うぐらいには、人を育てるということに関わってきたつもりだし、その苦労も分かってるつもりだ。

 例えば、本当に例えばなんだけど。

 もしそんな世界に行けたら、自分はどうするんだろう?

 最高なのか最低なのか分からない世界じゃないか。愛と呼ばれるもので左右されるなんて。

 そんなことを思う、後輩とのランチは少し味が薄かった。

 「先輩、こしょうかけすぎですよ。」

 後輩に言われるまで気がつかなかった。


 以上、らずちょこでした。

 ※この物語はフィクションです。

 ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

 ではまた次回。

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