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tsuyoshi0103
1つの苦しみの話
「こんなことまで言わないといけないのか。」
社会人3年目にして味わった衝撃だった。新人教育を任されたのだが、謝罪の仕方が論外だった。
そもそも悪いとすら思ってなかったらしい。謝らないといけないと教えたらめちゃくちゃ驚いた顔をしていた。
それからは何とかフォローして大事にもならなかったが、もしもあの時自分が気づかなかったら、と思うとゾッとする。
「先輩、こんなに気を遣わないとだめですか?」
フォローのお礼どころか、そう言い返してきたそいつを殴りそうになった。
これはこいつの世界の常識、ただのカルチャーショックだと、自分に言い聞かせて、丁寧に解説していく。
しかし、カルチャーショックにしては妙に腹立つな。と思い続けている自分を抑え込む。
何だろう、こんなに虚しくなったのは初めてかもしれない。そりゃ常識は人によって違うけどさ。人によって出来ることが違うのも分かってるけどさ。
ちゃんと「ごめんなさい」する、ぐらい求めてもよくないか?
以上、らずちょこでした。
※この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださった皆様に感謝を。
ではまた次回。