アラブのスーパーフード「デーツ」の凄さ
砂漠の貴重な栄養源「デーツ」
デーツとはナツメヤシ(棗椰子)の実のことをいいます。ヤシ科のため、樹はヤシの木に似ており、古代からエジプト、北アフリカ、アラブの地域で栽培されていました。今はアメリカ、中近東でも生産され、世界中に広がっています。ミネラルたっぷりのデーツは、雨の少ない土地でも育ち、乾燥させて長期保存もできるため、乾燥地帯の人々にとって大切な食料です。
干し柿のような甘いねっとりしたドライフルーツ
デーツの味は干し柿や黒糖のようなコクの深い甘みが強く、ねっとりとした食感です。自然のキャンディとも呼ばれています。
聖典や聖書にもデーツは登場する
イスラム教の聖典コーランでは、デーツは「神の与えた食べ物」として登場したり、イスラム教の預言者ムハンマドが好んで食べていたと言われています。モロッコでは、ラマダン月のとき、日没後最初に口にするのはデーツと牛乳をいただきます。また、イスラム教だけではなく、キリスト教の旧約聖書にもデーツが「エデンの園の果実」であるという記載があり、また、「生命の樹」のモデルはナツメヤシであるといわれています。
デーツに含まれる栄養素
デーツは、砂漠の過酷な条件下でも生育することができる、「生命の木」とも呼ばれています。その木の実であるデーツは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、亜鉛などのミネラルや食物繊維、ビタミン類(E・B1・B2・B6・ナイアシン、葉酸、パントテン酸等)が含まれています。たった一粒のデーツにたくさんの栄養素が含まれているので、果実の中ではトップクラスと言われています。
デーツは食物繊維やミネラルが豊富で、乾燥させて日数が経ってもその効果が失われないと言われています。
モロッコでは、妊娠中の女性が毎日2〜3個デーツを食べると胎児にも母体にも良いと言われています。
また、糖尿病で甘いものが食べれない方も、モロッコではデーツならOKとされています。
デーツの効果・効能とは?
デーツに含まれる豊富なミネラル類が、以下のような効果をもたらすと言われています。
・便秘の改善
・心血管疾患の予防
・貧血予防
・骨粗しょう症予防
・ストレス改善
美容にも嬉しい効果!
デーツは健康面はもちろん、美容にも効果があるといわれています。デーツの美容成分から挙げられるのは、ポリフェノールによるアンチエイジング効果、マグネシウムによる腸内環境整備などです。
腸内環境が改善されると、肌荒れなどの改善にもつながります。
また、ダイエット中に甘いものが食べたくなったらデーツをとるのもおすすめです。天然の甘さとはいえ、砂糖よりも甘い糖質、そして少量で十分満腹感を与えてくれます。
1日に食べる目安の量は?
デーツの1日に食べる量は3粒程度が好ましいとされていますが、1日1粒でも十分効果があります。
デーツの食べ方
モロッコでは、木になっている状態から天然乾燥したもの、収穫して乾燥させたものなど様々な種類があります。
日本ではドライフルーツとして売られています。
手軽にそのままお召し上がりいただけます。
中に種がありますのでお気をつけください。
その他、モロッコではアボカドスムージーにデーツを混ぜていただきます。
美味しいですよ。
まとめ
モロッコのエルフードという街では、毎年デーツの見本市が開かれます。
一度行ったことがありますが、何百種類のデーツが並んでいました。
最近日本でもじわじわと知られはじめたデーツの存在。
でも、これだけの栄養価を含むフルーツはなかなかありません。きっと益々広がっていくことでしょう。
私は日本へのお土産にいつも買って帰ります。日本では無印良品であったり、ネット通販でも購入できるようになりましたので、それらを利用しながらぜひ取り入れてみてくださいね。