5月7日(土)公立小学校における教科担任制への提案#85
みなさん、おはようございます。(こんにちは。)(こんばんは。)
先日、久しぶりに教育関連の記事を投稿しました。
公立小学校における教科担任制への不安
というタイトルで笑
これです↓
いや、何も不安を煽りたくて書いたわけじゃないんです。教科担任制になることを昨年度にイメージした時に、教材研究の時間が減って「やったー!これで負担が減る!」と楽観視できなかったんですよね。
ま、これは体育主任をずっとやってきて、体育行事が頭の中にあったことや、昨年度に高学年が試験的に教科担任制っぽいことをやっていて、完全な教科担任制でもないのに、現時点でも時間割がキツキツだったのを目の当たりにしてモヤモヤこともあったので、改めて言語化した次第であります。
何のためにやるの?
ホントに目的を達成できるの?
って疑うことは大事ですよね?
思考停止にならないためにね。
さて、そんな不安だらけの教科担任制ですが、これを効果的に運用するためにどんなことをするかですよね。
いろいろ運用の仕方はあるようですが、おそらくほとんどが交換型だと考えられます。
https://www.chunichi.co.jp/article/371542より引用
というわけで、5つ考えてみました!
(思いつきなので実現性は度外視してます、悪しからず。)
①そもそもの人を増やす
②それぞれの標準時数を減らす
③学年担任制にする
④専門教科をもとに自治体での人事を行う
⑤小学校の行事文化を見直して理解してもらう
では、一つ目の
①そもそもの人を増やす(国次第で実現可能)
です。
まず今いるメンバーだけで教科担任制をするならば、負担は減らないです。いやむしろ、前回の記事で書いたようにマイナスが大きいです。
人を増やすことによって、キツキツの時間割が少しはゆるくなり、誰かが休みづらい状況はある程度は防げると思います。
また、それぞれのクラスの進度をタブレットか何かで全体に共有できるようなシステムがあると、代わりに入った先生もスムーズに授業を進められると思います。
さらに人が増えて、空き時間が増えれば、雑務や教材研究もその時間で行えて、働き方改革を進めながら教科の専門性を高める時間も確保できるわけです。
ただ、これはかなり難しいと思ってます。
それは、まず現在の教育にお金をかけない国の方針と、そもそもブラックな働き方が可視化されて志望者が減り、採用試験でも定員割れが起きそうな状況がその困難さを表してるからです。
また、そんな中で無理矢理に人を集めても、効率的に回すことができる人材が来るとは思えませんし、育てる余裕もないでしょう。
次に、
それぞれの標準時数を減らす(文科省次第で実現可能)
です。
これは、文部科学省がやってくれたらめちゃくちゃありがたいことです。
標準時数というのがそれぞれの教科に設けられていて、それをクリアしなければならないとなっています。そのために年間の授業数も時間割もそれをクリアできるような組み方になっています。
ただし、高学年は余剰時数がほとんどありません。ここに行事も入ってきます。
さらにコロナウィルスなどでの学級閉鎖が起きてしまうと詰みます。
そんな余裕のない中に、キツキツの教科担任制を入れることが自殺行為だということは、何となく想像できませんか?
だからこそ、標準時数をそれぞれの教科で減らせばいいと思ってます。
カリマネで余裕を生み出せばいい!は分かりますが、こんなに他の業務も多い中では、それを勤務時間内に時間をとって綿密にやっていくのは持続的ではないと思います。いや、むしろ時数を減らして余裕をつくるからこそカリマネもできるのではないでしょうか?
ただ、これも現実的ではないのかもしれませんね。特に教育界は減らすことが苦手です。
特に時数を減らして、一過性だとしても学力が落ちたら何を言われるか分かりません。
その不安からアリバイづくりの面もあって、〇〇教育が増えてるんではないかなと。
さて、三つ目の
専門教科をもとに自治体での人事を行う(教育委員会次第で実現可能)
です。
これは、教科担任制を高い専門性のもとでの教科教育を進めていくことを狙うならこれだと思います。
自治体の中で、それぞれの専門教科をもとに各教科がそれぞれの学校にある程度は均等に分かれるように人事を組んでいくのです。
(教育委員会の負担増えるね、ごめんなさい)
特に教科の専門がない人は、自分が好きな教科、学びたい教科を選んでもらうという形がいいですかね。(一応、希望教科は複数にする)
ただ、これだけだと教科によって偏りが出るかもしれないので、希望の少ない教科を志願してくれる人には手当をつけるのでどうでしょう?
あ、お金がないんでしたね。我ながらグッドアイデアだと思ったのですが笑
では、四つ目の
学年担任制にする(学校長と職員次第で実現可能)
です。
これはやってできないことはないと思っています。取り入れてる学校もあるわけですからね。
教科担任制に伴って、学年担任制にすることによって、◯組のトラブルなどは〇〇先生が責任をもって解決するみたいな流れもなくなります。
いや、そもそもそんな責任はなくて、みんなで対応しようよ!って、おそらく誰もが口では言ってるんでしょうが、やっぱり長らく根付いてきた感覚を取り払うことはできません。
そこでです。せっかく教科担任制になって、いろんな先生で子どもたちを見るのだから、学級担任制をやめてしまえばいいのではないでしょうかね。
学年全体を複数の先生みんなで担任する学年担任制の方が、しっくりくるかなと。
先生の人気の差みたいなものも生まれてしまうこともリスクとしてあり得ますが、何の痛みも伴わない改革なんてありえないですからね。
うーん、イメージすると、やっぱり大きな痛みは伴いますね。
反対する人も多く出そうです。
学級王国的な学級経営をする人は特に。
※別に批判してるわけではありませんよ。
最後です。
小学校の行事文化を見直して理解してもらう(学校の校長と職員次第で実現可能)
です。
前回の記事で、小学校は、中学校や高校などと違って、運動会や音楽会などの行事は学年全体で練習をする時間があります。
これを抜本的に見直すのです。
準備がほとんどいらない形の行事にする。
そうすれば、教科担任制でできたキツキツの時間割を圧迫することもありません。
ただ、これには保護者、地域、そして教員側の理解が必要ですよね。
ただ普通に考えると、そんな教科担任制がキツい事情なんて知らん。勝手に今までの文化を変えるな!
と言われそうです。
やはり、小学校の運動会ではみんなでダンスなどの表現運動をするみたいな伝統的な文化もあって、それにこだわる人もいますからね。
というように、五つの提案をしてみたものの、結局はどれも難しいことが書きながら分かってしまいました。
できそうなのは、行事の在り方を可能な限りで変えることですかねー。
ただ、こうやって言語化してみたことは無駄じゃなかったと思うし、無駄にしないためにも届かないところに闇雲に手を伸ばすのではなくて、目の前でできることを形にしていこうと思います。
というわけで、今日の記事はここまで。
読んでいただき、ありがとうございました。