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技能だけからの脱却!!跳び箱の授業についての話①
1月の下旬に跳び箱で研究授業を行います。
担任してるのは六年生。
いろんな学年を経験してみて、やはり高学年の体育授業の難しさを感じるのです。
それは体格や技能にも大きく差があるということもあるのですが、一番は運動に対する意欲の差。
意欲がなければ、そこに成長はもちろん楽しさも生まれにくいのは事実です。
もちろん、みんなが運動が得意であったり、好きであったりする必要はないのでしょうけど、最初から諦めてしまって全くやる気がないのもやはり困り物。
ただ、これは学校体育の課題であり、今までの体育授業の結果そして弊害でもあると思んです。
自分のクラスで最初にとった跳び箱に対するアンケートでも、結果を見るとクラスの三分の1が跳び箱が『嫌い』。
そして三分の2近くが跳び箱が『苦手』という結果でした。
これは割と悲惨な結果なのですが、落ち込んでても仕方ないので、授業づくりの前にこうなってしまっている原因を自分なりに考察してみました。
自分なりの考察した結果ですが、
それは技能だけを追いすぎてしまう、つまり技が『できる』、『できない』にフォーカスされて、技が『できる』を大きく評価してしまいがちな授業の結果ではないかと思いました。
※ちなみに、意図なく遊ぶだけや身体を動かすだけの体育授業には、もはや何も言いません。
『嫌い』や『苦手』な子たちの理由をアンケートから見ると、見事に『できないから』『失敗するから』『ケガしたから』のオンパレードでした。
それは、『できる』・『できない』に価値を置いてきた授業から生まれたのではないかと思います。
『できる』=成功
『できない』=失敗
となってるのでしょうね。
いや、教師自身はそう思ってなくても、他者と自分の技能を比較してしまいがちな授業に結果的になってしまってるのではないかと思います。
もちろん、こんなことを書いてる自分自身ですら、そのような授業になってしまってたことも自戒した上で。
『できる』と『できない』の間には無限のグラデーションが広がってるはずなのに。
では、どんな授業にしたいか?
自分は大学では、体育を専門的に学ぶ学科出身です。(教育学部保健体育専修)
※と言ってもそんなに勉強してないw
というわけで、そんなところに入学するくらいなので、運動が人よりは得意ではあります。
技能が伸びる喜びを知りすぎているからこそ、今までは、技能を伸ばすことにフォーカスした授業づくりをしていました。
『できる』の方が楽しいじゃん!的な感じです。
もちろん、その中で得たこともたくさんありますし、プラスも生み出せたと思ってます。
特に苦手な子たちが、できなかった技を成功させた時の笑顔と、その後に生き生きと運動するようになった姿はどれも忘れられないものばかりです。
しかし、特に高学年では、どうしても技能は頭打ちになってしまう児童もいました。
励ましながら、その子に合った場をつくり、少しでも取り組めるようにとやってきましたが、ある意味でこれはエゴでもあると感じてます。
エゴと言いつつも全てを否定はしませんが、、、
だから今つくってる授業は、技能ばかりにフォーカスしすぎた過去から脱却したいと思ってます。
かと言って、技ができる喜びを何がしろにするなんてことはありえません。
今回はとにかく、そこに思考・判断・表現をする時間が生まれるようにする、しかも主体的に行えるような環境や手立てを意図的につくる
ある意味、子どもたちに余白を与えるので、リスクや怖さもあるんですが、せっかくの研究授業。現状維持ではなくて、挑戦しようと決意して取り組んでます。
ここまで書いてみましたが、散らかってる部分がだいぶありますね。笑
もう一度、アンケートの結果に戻します。
過去の担任の先生方も、少しでも子どもたちが運動が好きになるように、できるようになるために体育授業に取り組んできたと思います。
しかし、アンケートの結果はこれでした。
過去の先生方の授業を否定してるわけではありません。
自分もそんな授業をしてきたところがあるので。
今までの当たり前に行ってきた体育授業に課題があるのだと思います。
ならば、そこから脱却した挑戦をすることに価値や意味があると思ってます。
上手くいかないとしても、上手くいかない部分を知り、分析することができるから。
分析さえできれば、次への道が見えます。
それは挑戦するものだけが得られる特権です。
そもそも現行の授業にでさえ、上手くいかないところがあり、結果的にそこはずっと再生産されてきてますから。
さて、ここまで書いて疲れたので、次回はその具体的な部分を書けたらなぁと思います。
長文読んでくださり、ありがとうございました!
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らいざ