最速全施設完全ガイド!インターコンチネンタル横浜Pier 8
開業後も未だ情報が乏しいIC横浜Pier8ですが、素晴らしいホテルですので、この全容を(おそらく)世界最速でご紹介致します。
ホテルが入居する横浜ハンマーヘッドへのアクセスはJR桜木町駅からバスが便利!
最寄駅はみなとみらい、桜木町、馬車道になりますが、どの駅からも結構歩きます。JR桜木町駅からは横浜ハンマーヘッド行きバスが運行されていますので、こちらを利用されるのが一番良いかと思います。JR桜木町駅の4番バス乗り場から発着です。横浜ハンマーヘッドのバス乗り場はホテル入口の目の前です。
JR桜木町駅発の時刻表:
https://www.hammerhead.co.jp/assets/pdf/bus02.pdf
横浜ハンマーヘッド発の時刻表:
https://www.hammerhead.co.jp/assets/pdf/bus01.pdf
横浜ハンマーヘッド (新港ふ頭客船ターミナル) はそれ自体がレストランやカフェ、フードコートで構成された一大複合施設のため、食に困る事は一切ありません。周囲にも数多くの飲食店や観光スポットがあるので、飽きる事なく過ごせると思います。
ちょっとわかりにくいのですが、ホテル玄関のすぐ近くにセブン・イレブンがあります。もちろんATMも完備ですので、急に現金が必要になった時でも銀行を探す必要はありません。
2019年10月31日の開業日はソフトオープン
2019年10月31日に開業となりましたが、11月一杯までは最上階5Fにある一部客室の営業のみとなります。
グランドオープンは12月
11月現在は未だ電気工事などが、5Fでも普通に行われていました。スタッフ数もまだ十分な人員数が揃っていないそうで(日本の人手不足は本当に深刻ですね…)、レストランやスパの営業も当面は稼働状況に応じての運営になりそうです。
1Fはエントランスのみ。セキュリティはかなり高め
2Fがフロントレセプション、オールデイダイニングなどの飲食施設。3Fが寿司屋、フィットネス、宴会場、中庭、客室、4Fはフィットネス、SPAと客室、5Fがクラブラウンジと客室、屋上にはルーフトップテラスが設置されています。クラブラウンジは山下公園側に設置されています。
セキュリティはかなり高く、到着時はドアマンが持つカードキーで玄関を開けて貰わないと入館すらできません。(チェックイン後は客室のカードキーで随時入館可能) 各フロアの客室ゾーンもカードキーが無いと入れません。これ程のセキュリティが高いホテルはなかなか無いでしょう。
エントランスから2Fへ上るとフロントレセプションです。
各フロア案内
屋上のルーフトップは現在は宿泊者のみに開放しており、エレベータで行く事はできません。(ボタンを押しても反応しません) 5Fから階段で昇る必要があるのですが、その際にもカードキー必須となります。
客室カテゴリは?
シティビューデラックス(45-47sqm IC横浜側およびワールドポーターズ側)
ベイビューデラックス(45-47sqm 山下公園側およびベイブリッジ側)
グランドガーデンビュー(60-68sqm中庭ビュー)
クラブシティビュー(45-47sqm)
クラブベイビュー(45-47sqm)
クラブガーデンビュー(67-70sqm)
コーナースイート(81sqm)
Pier8 シグネチャースイート(133sqm)
全173室
ホテル的には面積の広いガーデンビューを上位に設定している様です。
スイートを除く各カテゴリですが、クラブカテゴリとそれ以外のカテゴリの客室には有為な設備やアメニティの違いはありません。
カードキーとエンベロープはANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ (以下IC別府)と全く同じデザインでした。
レストランは全部直営 ※随時更新中
全てホテル直営で、テナントでは無いそうです。2Fのオールデイダイニング及びバーのLARBOARD、鮨処かたばみ、ルーフトップバーROOFTOP 1859の3カ所となります。
レストラン&バー LARBOARD
手前がバーコーナー、奥がオープンキッチンのオールデイダイニングです。最奥にはちょっとした個室も用意されています。さらにテラスも用意されており、グランドオープン後にはテラスでの食事やバータイムもできそうです。
シグネチャーカクテルのLARBOARD。フルーティで比較的軽めのカクテルです。
シグネチャーカクテルのPier8。結構強めのカクテルです。
バーの奥手がレストランとなります。
テラス席。
レストランのメニューは税・サ込みの価格表示なのがとても良いですね。
ホント、別表示にする意味がわからないです。コミコミ料金万歳!
こちらはバーのメニュー
鮨処かたばみ
3Fの中庭に店内への入口があります。車椅子のゲストは専用の入口が別途用意されていますが、基本的には一旦、中庭に出てから入店する事になります。
店名の『かたばみ=酢漿草』は経営会社のオーナーである堤家の家紋である事と、花言葉が「喜び」「輝く心」「母のやさしさ」であることから取られて名付けられたそうです。
店内はカウンターのみ、9席となります。
ネタケースをこの様にして見せてくれます。
メニューはコースとアラカルトが選べます。
筆者は今回アラカルトを選びました。
日本酒は地元神奈川県産のものを中心に揃えています。
日本酒飲み比べセットを戴きつつ…。
お鮨はこんな感じです。
ROOFTOP 1859
こちらは2019年11月の段階では、まだ営業していませんでした。屋上に上がる事は可能ですが(ただし、カードキーが入退出時の両方に必要)、今の所は単なる展望台です。通年で料飲営業できるだけの設備は準備されていますので、営業開始が楽しみです。
ベイブリッジを望むカウンターシートとコーナーソファ
ハンマーヘッドを望むカップルシートにVIP(?)席
バー営業用の什器はちゃんと用意されています。
フィットネスは小さめ、かつシンプル
フィットネスは4Fにあり、中庭を望む構造です。プールやサウナ、インストラクターまでいるヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(以下、IC横浜グランド)と比較すると非常にシンプルで、トレッドミル、バイク、ヨガマットが数台あるのみです。
位置関係的にちょっと分かり辛い場所にあるので、案内表記を見落とさない様にしましょう。
スパ インターコンチネンタル
フィットネスジムの更に奥にはスパ施設があります。事前予約制ですので、ご注意願います。
入って左手がレセプション。2Fのフロントカウンター周りと似た雰囲気ですね。
施術室は2つ。こちらの施設は完全にエステに特化しています。
窓からは中庭が。
シャワーのみになりますが、バスルーム完備です。
大きいレインフォールシャワーヘッド。
メニューはこちら。IC横浜グランド程多くはありませんが、60分17000円からは結構リーズナブル?
最近のトレンドを反映しつつ、高いクオリティのクラブインターコンチネンタルラウンジ
400sqmもあるクラブラウンジは2Fのオールデイダイニングより大きく、専任のキッチンチームが非常にクオリティの高い料飲を提供します。クラブラウンジ料理長の吉本シェフは第50回ル・テタンジェ 国際料理賞コンクールで国内予選で優勝、世界各国からの代表で競う本選で総合3位に輝いた実力派の料理人です。offeringの内容はメインのアラカルトと副菜のビュッフェで構成された朝食、アフタヌーンティーセット、カクテルタイムはホットタパスプレートにタパスとスイーツのビュッフェという最近のインターコンチネンタルホテルに共通したものです。ラウンジスタッフの皆さんはIC横浜グランドからの異動組でほぼ占められています。
まずはビデオをご覧ください。
入室にはカードキーが必要です。
エントランス左手がレセプションカウンターです。
ミーティングルームはエントランスの右手奥に用意されています。
手前の小さいガラス張りの部屋は携帯電話でお話しされる方に使っていただくための部屋だそうで、ラウンジエリア内での通話は控えましょう。
奥に入ると広々と開放感のあるラウンジエリアが広がります。
左手すぐにビュッフェ台兼、カクテルタイムのバーカウンター、ドリンクゾーンが広がります。
右手奥にサラダやカナッペなどの小ビュッフェ台が。さらにその奥にはクラブラウンジ専用キッチンがあるそうです。
座席はダイニング向けのエリアと、リラックスできるソファエリアで効率的に分けられています。
入って左手一番奥の空間は間仕切りが可能で、ここでもちょっとしたミーティングが可能になっています。
朝食のアラカルトメニューがこちら。
そして、午前11時から13時まではビュッフェが無くなる一方で、アラカルトメニューを強化したブランチが提供されます。アーバンリゾートとして、コレは便利&素敵ですね!
牛フィレ肉のステーキ ポーチドエッグ マッシュルームソース
凄いでしょ!もう驚きです。コレ、本当にこの先ずっと継続できるのかなぁと心配になってしまう程のハイクオリティですが、支配人さん曰く、『継続できる様に努力するとともに、それを支える皆様の数多くのご利用をお待ちしております。』との事、当然ですね。売り上げが上がってこそ、これだけの物を提供する事が可能になるのですから。
和朝食セット。品数のバランスが絶妙。お味も大変美味しゅうございます。
野菜とパスタのトマトスープ
ほぼミネストローネです。粒状のパスタが入っていますが、パスタ感はあまり無く、完全にスープ。ベジタリアン向けメニューと考えて良さそうです。
オムレツ
フワフワのオムレツ。付け合わせの野菜とソーセージに加えて厚切りベーコンがあるのが嬉しいですね。
アフタヌーンティーセット
見た目はインターコンチネンタルホテル大阪(以下IC大阪)のそれよりも一品一品が小さくてデラックス感にやや欠けるのですが、味はどれも素晴らしい!特に別添えで提供されるスコーンがとても美味しい!普段はあまりアフタヌーンティーに興味は無いのですが、コレは毎回楽しみたいですねぇ。
カクテルタイムミール
バイトサイズのタパス類は非常に充実しています。どれも美味。これだけの種類が揃っていれば飽きる事なく楽しめます。一品一品、手が掛かっているのも好印象。
そして、ホットタパスの4点盛りプレート。内容、味、盛り付け共に国内ICの全てを圧倒的に凌駕する素晴らしい物です。この日は牛ステーキ、帆立貝柱のコロッケ、白魚のタルトレット、フォアグラのフランでした。そして、『おかわりはいかがですか?』と!一皿しか頼めないなんてケチなことは言われません。『お好きなものだけも選べますよ。』と!(敢えてどことは言いませんが、ここより貧相なのに、おかわりすらできない所は猛省してほしい…。)
いやぁ、ここまで充実したクラブラウンジは香港とパリ ル・グラン、数年前までのシンガポールとドバイ・フェスティバルシティ、そして開業直後のIC大阪以来です。コレはお値段だけの事はある。大満足です。少なくともカクテルタイムは国内全てのインターコンチネンタルホテル、いや、国内全てのホテルでも最高のクオリティではないでしょうか。ドリンクも充実。シャンパン(モエ・エ・シャンドン)を提供する一方で、甲州種の国産スパークリングワインも提供。紅茶はTWGの物を数多く取り揃えています。
バンケットホール
宴会場は全て中庭ビューで、それほど大きな物ではありません。婚礼需要はおそらくIC横浜グランドへ…という事なのでしょうね。運営会社が同じだからこそ可能な上手な棲み分けだと思います。
ホワイエです。和の趣を感じる造りですね。
バンケットルームはこのひと部屋しかありません。大規模カンファレンスとかではなく、セミナー、立食パーティーとか婚礼の二次会とか、企業の忘年会とかに向いてそうですね。
なんとお茶を立てられます。
非常に和の趣のある、贅沢な空間です。中庭の緑が育ってきたら、これはかなり良い雰囲気になりそうですね。
そして客室へ…。
さぁ、おまちかねの客室の紹介ですよ!
デラックスルーム(ベイビュー・シティビュー)
このホテルは基本的にスイート以外はクラブアクセスの有無の違いだけで、客室の設備やアメニティに有為の差はありません。ベイビューかシティビュー、クラブアクセスの有無を選ぶだけとお考えください。
まずはビデオをご覧ください。シティビューの映像です。
コレ、凄くないですか!? CGじゃ無いんですよ?まるではめ込み画像かと思う様な窓からの景色。窓は全開放可能です。転落防止用に強化ガラスのプロテクターが付いています。景色にはごちゃごちゃした感じが無く、開放感も抜群です。
夜はこんな感じ。なんてムーディなんでしょう…。😍
こちらはベイビュー。横浜ベイブリッジ、赤レンガ倉庫、山下公園、海上保安庁を眺めるならこちらです。クラブラウンジから見える風景とほぼ一緒。
夜はこんな感じ。この日は大さん橋に豪華客船 飛鳥Ⅱが停泊していたので、こんな風景になります。テラスはありませんが、窓は全面開放可能なので、とても開放感を感じます。遮音性も抜群ですが唯一、客船の汽笛だけは室内に飛び込んできます。
客室窓側奥にあるグローブトロッターのスーツケース風キャビネットはミニバーです。よく見るとベッドのバックボードもグローブトロッター風のデザインですね。このホテルの館内には随所にグローブトロッター風のデザインが散りばめられています。
観音開きですね。
illyのコーヒーメーカーにカクテルキットとお茶セット。
おっ、シャンパングラスがあるじゃないか〜。これは期待大。
グラス類のラインナップは申し分なし。
冷蔵庫の中。別府と同じ構造ですね。でも残念ながらシャンパンは無し…。
と、思ったらオーダーメニューでシャンパン(ハーフボトル)頼めるんですね!これは嬉しい。お値段もまずまず。
アレ…もう1枚紙がある。 これは…!!!!!
上の用紙はあくまでオーダー追加用。下の用紙が本当の価格表。
なんとソフトドリンクは無料!!!!!これは凄い!Royal Ambassador でなくても無料ですよ!
バスルームです。ベイシンはシングルタイプですが、水が飛び散りにくい非常に使い勝手の良い物です。アメニティ類はIC別府の物と同じ物を採用しています。
ガラス張りの浴室ですが、電子式プライバシーガラスなのでボタン一つで真っ白になります。深めのバスタブに洗い場一体型のシャワー。レインフォールシャワーはロック付きで、不慮に水を頭からかぶる事が無い様になっています。
クローゼットは入室してすぐ脇に用意されています。結構広めでハンガーも多め。インルームセーフ(金庫)は引き出し型で容量も大きく、使い勝手が良い物です。
備品の傘は色が白っぽくなりました。ブランドスタンダード的にも今後は白っぽい色に各種アイテムが変わっていくそうです。これまでの黒もそうなのですが、完全に真っ黒だったり真っ白だったりでは無いのが面白いですね。
このホテルの感心する点として、客室設計時にEngineering Reviewをしっかりと行った点が強く感じられるところです。例えば、コンセントの類は全て、『ここにコンセントあったら便利だな』と振り向いた所に必ずあるのです。これは本当に凄い。
スイッチ類も必要な所に必要なだけ、ちゃんと用意されています。例えばバスルームのスイッチは玄関側とベッドルーム側の双方にありますし、マスタースイッチ類はベッドの両サイドに同じものがそれぞれ用意されています。
更にNIGHTスイッチを入れると、ベッド周りだけでなく、トイレへの導線までスポット的に照らしてくれます。これは本当に素晴らしい心遣い。某系列ホテルクラブフロアの最低な造りとは真逆の、おもてなしの心に満ちたユーザーフレンドリーな設計です。素晴らしい!
グランドガーデンビュールーム
中庭を臨むお部屋です。ココは最大で70sqmもあるちょっとしたスイートクラスのお部屋です。
まずはビデオをご覧ください。
バスルーム
入室すると目の前にいきなり広々としたバスルームが飛び込んできます。ガーデンビュールームというだけあって、この客室は中庭ビューです。まだ中庭は整備されたばかりで緑も伸びていない状態のため、ちょっと殺風景な風景ではありますが、この先美しい日本庭園に育っていくものと思われます。
左右に分かれる形ではありますが、ツインベイシンとなっています。
シャワーはバスタブから独立したブースとなっています。
ベッドルーム
これはかなり広々とした造りです。このホテルのツインベッドルームは全てハリウッドスタイルである事も触れておきましょう。
この客室は、ミニバーのキャビネットにあまりグローブトロッター感を感じないデザインでした。中庭ビューで開放感も他の客室ほど感じない事もあってか、この客室だけはちょっと他と違う雰囲気を感じました。
クローゼット
クローゼットは客室に入ってすぐ右手にあるのですが、客室全体の広さの割には小さめな印象を受けました。デラックスルームより小さいと思います。
グランドガーデンビュールームについては以上です。
コーナースイート
5Fの東側角部屋2カ所を除いた各階角部屋がコーナースイートとなります。
まずはビデオをご覧ください。
リビングルーム
客室に入ると目の前にウェットバーが飛び込んできます。なんとオーブン付き。すぐ右にある白いガラス扉付きのサイドボードはミニバーです。この部屋もグローブトロッターの雰囲気が極めて薄いですね。
カーペットはやはり青が基調。この客室は東側ですが、西側は完全なシティビューで外の景色はみなとみらい地区を往き交う観光客や横浜ハンマーヘッドに来館される人々で賑やかです。落ち着きのある部屋を好まれる場合は東側を指定された方が良いでしょう。
目の前はこの施設のアイコン的存在、ハンマーヘッドクレーンの遺構です。
ベッドルーム
こちらも眼前にはハンマーヘッドクレーンが。足下のオットマン兼ソファーは身体の大きい人にはちょっと邪魔になるかも?
ベイブリッジも良い感じで眼に飛び込んで来ます。
バスルーム
ツインベイシンの周りのタイル貼りが何処かクラシックな雰囲気を醸し出しています。バスタブはひとりしか入れないサイズですが、ジャグジー付きなのは嬉しいですねぇ。
ドライヤーはダイソン製。左手前に見える空間はシャワーブースです。
シャワーブースはレインフォールシャワーとハンドシャワーの他にボディーシャワーも装備されています。非常に豪華な造りですね。
クローゼット
この客室で唯一グローブトロッター感を感じる箇所。何となくですが、ガーデンビュールーム同様、収納がデラックスルームより少ない感じが。
ハンガーの数は多いのですが。
以上がコーナースイートとなります。
Pier8 シグネチャースイート
このホテル最上級のお部屋です。5Fの海側東西各角部屋に1つずつ、計2部屋用意されています。この内、東側の501号室に今回通して頂きました。
まずはビデオをご覧ください。
リビング
このホテルのアイコン的存在である、ハンマーヘッドクレーン遺構が眼前に飛び込んできます。
リビング中央にあるのは暖炉です。実際に火が入るのですが、この日は暑かったので、使用しませんでした。ダイニングテーブル周りにはちょっとした料理や飲み物を用意する台も設置されています。
こちらのミニバーの家具は全体が観音開きではなく、上部のみとなります。中身は同じでした。
ワインセラーも設置されていましたが、中身は入っていませんでした(笑)
パントリー
最上級スイートだけあって、パントリーも設置されています。大型冷蔵庫にIHコンロ、オーブンも装備です。配管はされていませんでしたが、スペースと電源周りは洗濯乾燥機も設置できそうな感じでした。
ベッドルーム
ハンマーヘッドクレーン遺構とベイブリッジ、海上保安庁、赤レンガ倉庫等が窓を通してのみならず、テラスに出て一望できるホテルの最上位客室にふさわしい造りです。
バスルーム
ジャグジー付きラウンドシェイプのバスタブと独立型シャワーブース、ツインベイシンの構成です。ラウンドシェイプのバスタブは中国を中心に増えているのですが、足を伸ばせない物が多く、筆者はあまり好きではありません。このバスタブはちゃんと足を伸ばす事ができ、ジャグジー機能もあって筆者大満足でした。ドライヤーはコーナースイート同様にダイソン製の物でした。
シャワーブースはコーナースイート同様にボディシャワー付きでした。
クローゼット
それ程面積はありませんが、必要充分な収納能力です。全ての部屋に共通しているインルームセーフですが、深めの引き出し型になっており、非常に使いやすい物でした。上から蝶番で蓋をするタイプの物は蝶番やバンパーがヘタって来ると蓋が勝手に落ちて来て指を挟みそうになるので、これは本当にありがたい。
トイレ
玄関側とバスルーム側の2カ所にあります。便座自動開閉式ですが、何故かスプレームービングの機能はありませんでした。
以上がPier8 シグネチャースイートとなります。
ホテル専用クルーズ船 ル・グラン・ブルー
IC横浜グランドと共用のアトラクションで、クラブアクセスのあるゲストは無料で体験できます。横浜ベイブリッジ周辺から汽車道運河を経由する30分のコースは本当に素晴らしい!存在を知っていても活用していない人が多いのではないでしょうか。コレを体験しないのは勿体無い!今回、完全貸切で乗ってきました。
Pier8からのクルージングはホテル目の前の桟橋から出発です。昼間のみの運行となります。ナイトクルーズもあるのですが、ナイトクルーズの発着はIC横浜グランド近くにある、ぷかり桟橋からとなります。
船内には無料でコーヒーと紅茶が用意されています。ブランケットも貸し出しされています。
それでは出航します。ここからはクルージングの模様をダイジェストでどうぞ。
所々にフォトジェニックな光景が散りばめられており、とても気分がアガる最高の30分間でした。コレに乗らない手は無いですよ!
滞在こぼれ話?
インターコンチネンタル横浜Pier8はIC横浜グランドと同じ経営会社で、かつIHGからマネジメントを派遣されていないフランチャイズホテルです。この経営会社は西武セゾングループ(堤家)がIHGを保有していた時に設立された会社で、ある意味、元IHG本部だったわけですね。(厳密に言えば、ホテルインターコンチネンタル東京ベイの経営会社が元IHGジャパンで、西武セゾングループによる設立だったのです。現在は売却されてベストブライダル傘下ですが。)
バブル崩壊の余波を受けて西武セゾングループはIHGを売却、グループもその後解体。この会社の資本も大幅減資を迫られ、森トラストやイシン・グループが資本参加した時期もありましたが、今現在は全て堤家に経営権が戻っている様です。西武セゾングループと言えば、伝説のホテル西洋銀座。今回それを髣髴とさせる様な気合の入れ方を感じました。
このホテルにはIC横浜グランドからキャリアをスタートし、日本におけるコンシェルジュの草分け的存在、コンシェルジュの国際団体であるル・クレドール名誉会員の阿部 佳さん ( https://www.nhk.or.jp/professional/2015/0216/ ) がアドバイザーとして参画されています。更にホテル西洋銀座出身のスタッフさんがゲストサービスを取り仕切っており、非常に心地良い、ゲストに付かず離れずのサービスを提供されていました。新卒で入社されたばかりと思われる方々も多く見受けられましたが、事前のトレーニングでしっかり学ばれたのか、本当に素晴らしい仕事ぶりでした。
施設面についてもEngineering Reviewを細心の注意を払って行われており、(当然ですね。ホテルにとって最も重要なプロダクトなのですから)、上っ面だけで無く本当の意味での心遣い、おもてなしを感じました。(サービスだけがおもてなしではありません) これはフランチャイズだからこそできる芸当でしょう。インターコンチネンタルホテルの名前を使いつつ、日本人が日本のラグジュアリーホテルをちゃんと作るとこうなるという非常に良いお手本です。自分の実績やポジション、上役のご機嫌取りだけにしか興味が無く、2年や3年で辞めてジョブ・ホッピングする様な一部の外国人マネジメントには絶対に出来ない芸当です。
IC横浜グランドが目と鼻の先にあるため、価格面ではどうしても比較対象になってしまいますが、完全に別のコンセプトのホテルです。IC横浜グランドの倍近い高額な料金ではありますが、その値段に見合ったプロダクトとサービスである事はプレオープンの段階でも十分感じ取れました。インターコンチネンタル横浜Pier8は日本のホテル文化を再発見、再構築する可能性を大いに秘めた本当に素晴らしいホテルです。このレベルをこの先10年、20年と続けて頂くためにも、利用する事でサポートを続けて行きたいですね。この度は開業、本当におめでとうございます。
是非皆様も、ここインターコンチネンタル横浜Pier8にて
インターコンチネンタルなひとときを。
(了)
頂戴いたしましたサポートは画像やビデオの向上の為の機材や編集関係の充実に使わせていただきます。