【 どとー 】 空中游泳#7
アトリエに向かう海沿いの道の景色がガラッと変わった。海水浴に来る人たちはいなくなり、海の家も撤去作業が進んでいる。あれよあれよと芸術の秋の幕開けだ。
この9月と10月は怒涛の日々になりそう。10月末から始まるイトナミダイセン藝術祭からオファーを頂き、メイン会場での展示を任された。今年の4月からスタートしたというのに、こんな素晴らしい機会に恵まれて、私はつくづくラッキーな奴。
ギャラリーの図面と睨めっこしながら、イメージを拡げる。せっかくの機会なので、やったことがないことにチャレンジしようと案を練る。というか、ひと会場を丸々使わせて頂く展示自体が初めてだし、日本での展示も初めて。思い切りよく楽しもう。
拡がったイメージからメモを取っていく。いい感じいい感じと書き進め、やることをまとめ終えると寒気のする作業量だった。
やれる?やる?
突如として何度も発生してきた、こういう無自覚追い込みイベントは今まで全てクリアしてきた。無理矢理だろうが何だろうが。体を動かし始めたら、ようやく頭もついてくる。やるのみだ。とりあえずやる。
入りは軽く、テキトーに。どうせのめり込むんだから。
そして、並行して海外輸送が2件、大量の額装も控えている。藝術祭に作品が間に合わないかもしれないが、4〜5日間は陶芸の作品づくりがある。なんてこった。
10月は展覧会ラッシュ。既に9月から始まるマイアミと、バルセロナ・マドリード・マテーラと世界4ヵ所で展示して頂く。ありがたいなぁ。
行きたい。全部行きたい。行きたーい!
行く。全部行く。行くぞー!
行けると信じ切って、日々創りまくっています。
実りの秋。収穫へと旅立つ気まんまんです。あとちょいでバーン!と勢いづくムードをプンプン嗅ぎつけています。もはや画家になって半年そこらで、これだけのチャンスを頂いているのは勢いづいてるとも思えるけど、もっとです。欲張ります。
少し気が早いですが、12月にはNYでの展示もあります。NYだなんて、なんか奇跡起きそうな気しかしない。これも行きたい。もう全部行きたい。世界中行きたい。行く。
寝ても覚めても創っている。ぼーっと海でチルっていても頭の中では創っている。運転してても、飯食ってても、いつも創っている。
なのに、手を動かす時は無になっている。
何が出てくるのか分からない。
生活すべてがそんな感じになってきた。めちゃくちゃ楽しい。この楽しさがどこまでも拡がっていって、ぐるんぐるん周り巡っていくイメージが出来ている。イメージ出来ることは出来る。
怒涛の楽しさを生きて、そのまま死にたい。
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