のっぺらぼうの言葉ではなく|最近のことごと(2024年4月5日〜11日)
4月5日
のっぺらぼうの言葉ではなく、じぶんの言葉で生きる。なんだかそれが大事な気がする。自分にとっての洗練とは何か。臨界点はどこか。そして表現が「顔」となる瞬間はどういう時なのか。言語を超え、自分の「言葉」であること。個でありながら、個を超える糸口となる、普遍的なものに向かうこと。それを追求していきたい、今日この頃。
4月6日
あきちゃんから衣装が届く。うつくしく丁寧に作ってくださり、寸法全てちょうどよい。ぴったりとした着心地なのに、すごく自由に動くことができる。さすがだ。さらに美味しそうなクッキーまで同梱してくれた!本当にありがたい。
夕方、丸亀城に行く。丸亀とスペインのサンセバスチャンは姉妹都市だそう。それを記念した「チャコリの日」という催しが行われていて、チャコリ(バスク地方のワイン)とピンチョス、バスクチーズケーキなどの屋台が出ていた。生演奏を聴きながら、思い思いに楽しむ人々。まだ肌寒いが、活気に春を感じる。
お城の桜はけっこう咲いていた。高い石垣によく似合うが、桜の根が伸びると、石垣の合間に入ってしまい、強度が下がって良くないらしい。綺麗な花も、ものすごい力を持っているのだなあ、と感嘆。
4月7日
地味な準備をする日。しかしこういうのが大事なのだ。下地を作っておくと、仕上がりが違って来る。
4月8日
ふたたび、地味な準備をする日。手芸用品の買い物に行く。その後、友人H嬢に連絡。2週間後に訪問する予定の地では、報道で見たところ、先週どうも豪雪だったらしい。服装をどうしたら良いものか、相談する。H嬢曰く、2週間後のことなので、まあ大丈夫とは思うけど、こればっかりはなんとも読めない。いよいよな場合はコートとスノーシューズは貸すから、とりあえず春コートとニット、帽子を用意してきてね、とのこと。
4月9日
ものすごくやる気の起きない日。スローペースで動くと決めた。特に何もしないと決めたら、なんとなく昼ごろやる気が復活してきて、部屋干しを外に干したり、衣装に合わせたヘッドドレスの作成などを行なった。ドレスとの共布を用いて、かぶりながら微調整を繰り返し、頭の中のデザインを立体にしていく。2時間ほどでできた。やる気がある時にやると早いし、頭にあるものをそのまま作るのが、結局近道だ。
4月10日
日々は怒涛、けれど瀬戸内海は穏やか。自分のやりたいこととは何なのか。海を目の前にして問うてみる。少しずつ、それは形を表している。
4月11日
うっ、と息が詰まるようなことが起きる。まったく、予想もしていないことだった。しかし、このことが起きたことで、動き始めたことがある。海に向かって問うた、「自分のやりたいこととは何なのか」という問い、その答えが現実のものとして、脈打ち始めているのを、肌感覚で知った。今日のことを日記に書くのはやめようかな、と一瞬思った。結構ショックだったので。でも、冷静に対処できたと思う。なにもこれが世界の終わりというわけではない。むしろ、ここからが始まり。
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